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お手並み拝見にしないオンボーディング

 お手並み拝見にしないオンボーディング

【CHIYODA Tech #4】各社のオンボーディング事情 の登壇資料です。
https://studist.connpass.com/event/320277/

zuckey_17

June 24, 2024
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Transcript

  1. 2 ⾃⼰紹介 #chiyoda_tech • 松村 和輝 / Kazuki Matsumura •

    X(Twitter) ID: @zuckey_17 • 株式会社スタディスト Teachme Bizエンジニアリング部部⻑ ◦ 在籍期間 4年6ヶ⽉(2020/01〜) • 趣味は Minecraft / ボドゲ
  2. 5 オンボーディングの失敗 #chiyoda_tech • ⾼い期待に対して、⾼いモチベーションでジョイン • 期待に⾒合った”⾼い⽬標”を設定 • 情報不⾜、状況理解不⾜により空回り •

    リレーション不⾜により上⼿に助けを得られず • 焦って⾏動を増やしたり、複数の案件に⼿を出してみたり • そもそも”⾼い⽬標”に対し、根本的な問題が改善せず泥沼 • アレ...こんなはずじゃなかった
  3. 8 特に経験豊富な新メンバーほど陥りやすい、オンボーディングの失敗 #chiyoda_tech • ⼊社時の期待 と 過去の成功体験からくる⾃信 • 周囲はお⼿並み拝⾒ •

    期待されている役割がアウトプットに直接紐づかない ◦ 実装、リリース、PRレビュー ▪ ゴールが明確なので成果がわかりやすい ◦ プロジェクトリード、マネジメント ▪ 何ができると成功なのか相対的にわかりづらい
  4. 9 この半年 zuckey は2名のメンバーを受け⼊れた #chiyoda_tech • 半年で2名の新メンバーの受け⼊れ ◦ 2024年1⽉⼊社EM ◦

    2024年4⽉⼊社AI領域チーム⽴ち上げ⼈材 • どちらの⽅もご経験豊富で期待も⾼い • 期待役割のスコープも広い • 成功/失敗時の組織への影響も⼤きい 何を意識してきたか、スタディストにおける実事例も紹介!
  5. 15 オンボーディングの失敗 #chiyoda_tech • ⾼い期待に対して、⾼いモチベーションでジョイン • 期待に⾒合った”⾼い⽬標”を設定 • 情報不⾜、状況理解不⾜により空回り •

    リレーション不⾜により上⼿に助けを得られず • 焦って⾏動を増やしたり、複数の案件に⼿を出してみたり • そもそもの”⾼い⽬標”に対し、根本的な問題が改善せず泥沼 • アレ...こんなはずじゃなかった 最低限の情報のインプットとリレーションの構築により ⽴ち上がりをサポートするのがオンボーディング 再掲
  6. 16 ⼩さな成功を積み上げる #chiyoda_tech • 3ヶ⽉で3連勝 ◦ 短期間で成功体験を積んで貰う ◦ 万が⼀コケても⼿を打ちやすくする •

    スコープを⼩さくすると情報取得やリレーション構築も容易に • チームの課題 x 新メンバーの得意領域 の交差点があれば尚良し ◦ 成功確率を上げる https://onk.hatenablog.jp/entry/2023/04/30/231208
  7. 19 全体像 #chiyoda_tech 全社 オンボーディング Teachme Biz エンジニアリング部 オンボーディング 1週間+α

    PC・各種SaaS設定 MVV / 人事ポリシー 事業概要理解 一部全社オンボーディングと並行 これ以降の本資料の主眼 約1ヶ⽉
  8. 20 オンボーディング⽤資料 #chiyoda_tech ⾃⼰紹介 メインで関係するメンバーの ⾃⼰紹介スライドをいれる 経歴‧役割‧趣味 在籍期間があると質問しやすい オンボーディングゴール 1ヶ⽉後のToBeを

    ゴールとして設定 「⼈‧組織‧ビジネス‧サービス‧ 技術‧⾃分」という軸 受け⼊れ側で先に埋めておき、 後ほど本⼈と相談して調整 スケジュール 1ヶ⽉間のTODOを 1週間ごとのスケジュールに 進捗管理のためのチェック欄を設ける 定例ミーティング参加開始タイミングを 明⽰
  9. 21 オンボーディングコンテンツ1 #chiyoda_tech • Teachme Biz トレーニングコースを利⽤ ◦ マニュアルをまとめてコース化、教育コンテンツとして配信 ◦

    強制ドッグフーディング ◦ 集中的にインプット、進捗の閲覧も可能 ▪ 各種会議体説明‧アカウント発⾏作業‧検証端末‧リンク集‧データの扱い注意点 ▪ Teachme Biz理解‧サービスの各種機能と使われ⽅ ▪ 環境構築‧開発TIPS‧リリース⼿順‧基礎技術の知識‧各チームのスコープ ▪ アーキテクチャ‧データモデル
  10. 22 オンボーディングコンテンツ2 #chiyoda_tech • 関係者1on1 ◦ 各マネージャー‧リーダー‧よく関わりそうなメンバーと1on1を実施 ◦ 20⼈程度になることも ◦

    1ヶ⽉くらいかけて消化していく ◦ ⾃⼰紹介‧所属チームの責務とその中の役割‧最近のやっていること‧これ からやりたいこと‧その他何でも ◦ オンボーディング担当者とは別途最低でも週1で1on1を実施 ▪ 必要に応じてスコープの⼩さなタスクを設定し、進捗確認をする
  11. 23 オンボーディングコンテンツ3 #chiyoda_tech • ポートフォリオ研修 ◦ ⽬的 ▪ できること‧やりたいこと‧やるべきこと を⾔語化

    ▪ メンバーと共有‧理解し合う ◦ ドキュメントに書き起こして、チーム‧関係者でワイワ イ話す ▪ ステップ1: 経歴とやってきたことを書き出し、感 情が強く動いた経験を深ぼる ▪ ステップ2: 振り返りをもとに、強み‧得意なこと ‧できることを書き出す ▪ ステップ3: 今後3ヶ⽉程度のやるべきこと、そこ に到達するプランを考える ◦ 過去の他の⼈のドキュメントも閲覧可能 ◦ ⼈となり、期待の調整 元ネタ https://speakerdeck.com/kurotaky/career-portfolio-orientations
  12. 25 オンボーディング全体を通して #chiyoda_tech • スケジュール、ゴールは受け⼊れ側が先に原案を⽤意しておく ◦ 新⼊社員に委ねすぎない • インプットは基本⾮同期 ◦

    ⾃分のペースで進め、いつでも⾒返すことができるように • リレーション構築の施策は多⾓的で多めに ◦ 1on1、ポートフォリオ研修、LT会 ◦ リレーションができると、トレーニングコースなどでわから ないことがあっても聞きやすくなる
  13. 26 その他 #chiyoda_tech • 開発時はDesign Docを作成 ◦ 各案件についての⽬的や設計意図を残しておく • 分報チャンネル、timesの運⽤

    ◦ 苦⼿な⼈もいるので作って過信しない ◦ 適切なチャンネルでコミュニケーションを取る ◦ タスクなど決まった案件については、Slackなどを使わず、 ◦ 専⽤のドキュメントを⽤意し会話の履歴を残すのがよい
  14. 27 やれていないこと‧今後やりたいこと #chiyoda_tech • ペアワーク‧モブワークを使う ◦ ⼀緒にやるほうが早いことも多い • ドキュメントの整備 ◦

    既存の資産に⽢えがち、継続的な改善が⼤事 • チームメンバーのオンボーディング参加 ◦ 期待することをマネージャーからだけでなく、 ともに働くことになるメンバーからもインプットしてもらう ◦ など
  15. 29 まとめ #chiyoda_tech • 経験豊富で⾼く期待されて⼊社されたメンバーでも ◦ 情報や状況理解が伴わないと実⼒は発揮されない ◦ 不⾜を補うためには関係各所とのリレーションが必要 •

    ⾼い期待がゆえにお⼿並み拝⾒になりそうになっても 当⼈に委ねすぎず、早期に成功体験を積むためのサポートを最優先に • リレーション構築は多⾓的に、やりすぎるということはない 懇親会で皆さんのオンボーディングの運⽤についても教えて下さい🍻