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Japan VMUG vExpert が語る#32 - The Frugal Architec...

0air
December 21, 2023
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Japan VMUG vExpert が語る#32 - The Frugal Architectと VMware Cloud on AWS

Japan VMUG vExpert が語る#32 - The Frugal Architectと VMware Cloud on AWS

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December 21, 2023
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  1. Japan VMUG vExpert が語る#32
 The Frugal Architectと
 VMware Cloud on

    AWS
 クラスメソッド株式会社
 AWS事業本部 コンサルティング部
 荒平 祐次 (arap) @0Air 
 1
  2. 2 About me 荒平 祐次 / arap Follow me!! 業者っぽいアカウント以外は全員フォ

    ロー返しています 今日の内容は人それぞれの解釈が あります。 「私の解釈」が多く含まれます
  3. 8 法則1, Make Cost a Non-functional Requirement. コストを非機能要件にする。 システムを設計、開発、運用する際には、市場投入までの期間と効率性のバランスをとるため、 コストの影響を早期かつ継続的に考慮する。

    - 要件定義の際にちゃんとコストの概念を取り入れておこう、という話 - VMware Cloud on AWSの導入時にもしっかり検討されるべき - 可用性、スケーラビリティ、セキュリティ、移植性、保守性などと 共にTCO(総保有コスト)の検討も行う
  4. 10 法則2, Systems that Last Align Cost to Business. 永続するシステムはコストをビジネスに合わせる。

    ビジネスモデルの利益水準に合わせてアーキテクチャを設計し、 収益が許す限り規模の経済を実現する。 利益がないまま無制限に成長すると価値が低下する。 - ビジネスと技術の調和が取れていないと破綻する、という話 - 本当に必要な量のリソースになっているかしっかり確認すべき - 例:「製造部門が16C/32GBの仮想マシンが必要と言っている」 → 塵も積もればで無駄なホスト増が発生していないか? - VMware CloudではEC2と違い(仮想マシン単位で見れば)、 柔軟なリソース組み合わせが可能
  5. 11 法則3, Architecting is a Series of Trade-offs. アーキテクティングとはトレードオフの連続である。 すべての設計にはトレードオフがつきもの。

    技術とビジネスのトレードオフを定期的に再評価し、ビジネスニーズに合わせたリソースに投資することが重 要。 - コスト・回復力・パフォーマンスはトレードオフになっている、という話 - 倹約とは、単に支出を最小化することではなく、価値を最大化することであることを 忘れてはならない - VMware Cloud on AWSはAWSのエコシステムを常に利用でき、 価値の最大化においては100点満点
  6. 12 法則4, Unobserved Systems Lead to Unknown Costs. 未観測のシステムは未知のコストにつながる。 タフな監視システムには先行投資が必要だが、それによって組織は無駄な業務を特定し、

    ワークフローを合理化し、優先事項に戦略的にリソースを割り当てることができる。 - 機能を分散させると合理化できていないコストが発生する、という話 - クラウドカオスのまま置いておくべきではない - ハイブリッド・マルチクラウドが必要な場合はVMware Ariaなど 統合管理ツールを利用する
  7. 13 法則5, Cost Aware Architectures Implement Cost Controls. コスト指向のアーキテクチャはコストを制御できる。 監視をきちんと行えていれば、改善の余地があると特定した領域に手を打つことができる。

    きめ細かな制御を実施することで、コストとユーザー・エクスペリエンスの両方を最適化することができる。 - 重要度によってコンポーネントを階層化することで、コストとその他要件のトレード オフが制御できる、という話 - VMware Cloud on AWSは、優先度の高いシステムからリアーキテクトする期間 のステップとしても利用ケースが豊富
  8. 14 法則6, Cost Optimization is Incremental. - 改善の余地は常に有り、コスト最適化を1度で終わりにしない、という話 - VMware

    Cloud on AWSは、システムのリタイアや移行に併せてホストの スケールインが可能 - コスト最適化の旅は、終わらない - EC2↔VMC間で移行することで集約率を上げる - VMware Aria Opsによるコスト可視化も可能 コスト最適化は継続的である。 コスト効率の追求は現在進行形の旅である。 システムを監視してパターンを理解し、非効率を削減する。 継続的な最適化には、システムを再訪してさらなる改善を見つける必要がある。
  9. 15 法則7, Unchallenged Success Leads to Assumptions. - 過去事例に縋り過ぎるのは危険である、という話 -

    「今まで仮想化基盤の運用はこれで上手く行っている」 「調達はここ、保守運用はここに任せれば万事解決」 - これを否定する覚悟を持たなければならない - オンプレ、VMC、AWS、どれもメリット・デメリットがあり、 コストも含めて顧客にとって何が最善かを考え続ける必要がある 挑戦のない成功は思い込みを生む。 過去にうまくいったことを問い続ける。過去の成功にかかわらず方法やツールを再検討する。 グレース・ホッパーの有名な言葉にあるように、英語で最も危険な言い回しのひとつがある: "私たちはいつもこのやり方でやってきた "
  10. 18 まとめ - VMware Cloud on AWSはTCOで考えたとき 倹約的なアーキテクトを構築することが可能 - 倹約アーキテクト(コスト重視)概念の登場により、

    2024年は節約指向のプロジェクトが増加? - スモールスタート(m7i)もできるようになる VMware Cloud on AWSを思い出してください
  11. 19 参考 THE FRUGAL ARCHITECT https://thefrugalarchitect.com/ 倹約なアーキテクトであるために( The Frugal Architect)

    https://qiita.com/takahash_3/items/f121b37d23e283813909 倹約的なアーキテクトとは? AmazonボーガスCTOが今一番気になるコストとAIを語る https://ascii.jp/elem/000/004/173/4173943/