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情報処理技術者のための技術士受験のすすめ

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August 20, 2022

 情報処理技術者のための技術士受験のすすめ

日本ITストラテジスト協会(JISTA)九州支部
2019年度3月度定例会の発表資料。

slideshareより転載。

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August 20, 2022
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Transcript

  1. 技術士とは(3/3 ) 技術士とは(3/3 ) 全21 の技術部門(20 部門 + 総合技術監理部門) (1)

    機械 (2) 船舶・海洋 (3) 航空・宇宙, (4) 電気電子 (5) 化学 (6) 繊維 (7) 金属 (8) 資源工学 (9) 建設 (10) 上 下水道 (11) 衛生工学 (12) 農業 (13) 森林 (14) 水産 (15) 経営工学 (16) 情報工学 (17) 応用理学 (18) 生物 工学 (19) 環境 (20) 原子力・放射線 総合技術監理 (単純化のため、以降の説明では割愛)
  2. 技術士( 情報工学部門) 技術士( 情報工学部門) 選択科目(出願時に選択) コンピュータ工学(CE ) ソフトウェア工学(SE ) 情報システム(IS

    ) 情報基盤(IT ) どの選択科目で受かっても「技術士(情報工学)」 SE とIS のどちらにするかで迷う人が多いよう や を確認しつつ「エイヤ」で決める 過去問 合格率
  3. 第一次試験(1/2 ) 第一次試験(1/2 ) 日程(2019 年度)               受験申込期間 6 月14 日~7

    月3 日 筆記試験日 10 月13 日(日) (秋試験の1 週間前) 合格発表 12 月中旬
  4. 第一次試験(2/2 ) 第一次試験(2/2 ) 全て5肢択一のマークシート方式 不適切なものの個数を選択させる問題が多い 試験科目(全科目それぞれ50% 以上で合格) 基礎科目(1 時間、15

    点満点) 適性科目(1 時間、15 点満点) 専門科目(2 時間、50 点満点) 4年制大学の専門教育程度(自然科学系) IPA の高度区分合格者は免除
  5. 基礎科目 基礎科目 科学技術全般にわたる基礎知識を問う 5分野から各6問ずつ出題、各分野3問ずつ回答 ① 設計・計画に関するもの  (設計理論、システム設計、品質管理等) ② 情報・論理に関するもの  (アルゴリズム、情報ネットワーク等)

    ③ 解析に関するもの(力学、電磁気学等) ④ 材料・科学・バイオに関するもの  (材料特性、バイオテクノロジー等) ⑤ 環境・エネルギー・技術に関するもの  (環境、エネルギー、技術史等)
  6. 第二次試験 第二次試験 日程(2019 年度)               受験申込期間 4 月8 日~4 月24 日

    筆記試験日 7 月15 日(月・祝) 筆記試験合格発表 10 月29 日 [ 予定] 口頭試験日 (筆記合格者のみ) 11 月下旬~1 月中旬のうち、 予め受験者に通知する日 口頭試験合格発表 3 月6 日 [ 予定]
  7. 第二次試験:筆記試験(1/2 ) 第二次試験:筆記試験(1/2 ) 全て論述式(平成31 年度より、択一式は廃止) 試験科目 Ⅰ. 必須科目(解答用紙3 枚、2

    時間) 「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課 題遂行能力に関するもの Ⅱ. 選択科目(解答用紙3 枚、3.5 時間) 「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの Ⅲ. 選択科目(解答用紙3 枚、※ Ⅱと同時に実施) 「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの 過去問題( 参考) :https://www.engineer.or.jp/c_categories/index02022236.html
  8. 第二次試験:筆記試験(2/2 ) 第二次試験:筆記試験(2/2 ) 問題数や出題形式は不明(黄色は推測) Ⅰ. 必須科目(解答用紙3 枚、2 時間) 平成19

    ~24 年度の形式に戻る? これまでのⅢを技術部門全般にした感じ? Ⅱ. 選択科目(解答用紙3 枚、3.5 時間) 従来のⅡ-1 (解答用紙1 枚)+ Ⅱ-2 (解答用紙2 枚)とした感じ? 出題形式自体は過去問と変化なさそう Ⅲ. 選択科目(解答用紙3 枚、※ Ⅱと同時に実施) 従来のⅢから大きく変化はなさそう (今年受験する人にしか関係ない話)
  9. 第二次試験:口頭試験 第二次試験:口頭試験 会場:東京のみ(渋谷 フォーラムエイト) 試問時間:20 分 (10 分程度延長の可能性あり) 質問事項 技術士としての実務能力

    技術士としての適格性 受験申込書の「業務経歴欄」の記載も質問対象 → 受験申込時の業績棚卸しと推敲が重要 技術士として採用するための「面接試験」
  10. 受験者の想定 受験者の想定 高度区分「論文試験合格者」を想定 ST / SA / PM / SM

    / AU 理由1:IPA の論文試験の方が良い教材が揃って いるので、そちらから入った方がいい 理由2:JISTA 定例会での発表なので 基本的な文章作法や文章構成の話は割愛 「理科系の作文技術」「技術文書の書き方」等 情報分野の基礎知識の学習方法についても割愛 (まずは、応用情報を取ってください)
  11. 第一次試験 第一次試験 専門科目は免除を利用 過去問(基礎・適性)を2~3年分解けば大体OK 解いて、間違ったところを調べて修正する IPA の午前問題と同様の対策方法 秋試験の片手間で十分(10 ~15 時間程度)

    解説付きの参考書も数多く出版されている 時間短縮のために買うのもいいと思う 適性科目の体系的学習は二次試験でも役立つ 一次試験はあくまで通過点、徹底して省力化
  12. 第二次試験 第二次試験 第二次試験で求められる能力と、学習方法 専門知識 専門雑誌・ニュースサイトの購読 日経SYSTEMS やITmedia あたりが無難 (学会誌などだと、先を行きすぎ) テレビの特集番組で技術トレンドを押さえる

    クロ現やWBS で特集組まれるあたり キーワード集・技術ノートの作成 応用能力・課題解決能力・課題遂行能力 日常業務での文章作成がそのまま訓練になる
  13. キーワード集・技術ノート キーワード集・技術ノート 受験指導系のところで指導されることが多いよう キーワード集の作成 1. 過去問からキーワードと出題年を抽出 2. 各選択科目の「 」毎にまとめる 3.

    近年話題の時事ワードを追加したり、古すぎる 時事ワードを消したり調整する 技術ノートの作成 1. キーワード集のそれぞれについて、 定義・背景・課題・解決策等をまとめる 2. 自身の経験や考えがある場合は、それも追加 選択科目の内容
  14. 技術士の筆記試験について 技術士の筆記試験について IPA の論文試験との類似点 構成しないで答案を埋め始めると落ちる 文章作法や文章構成の基本を抑える必要がある 第三者の添削によるフィードバックが大事 IPA の論文試験との相違点 経験論文は求められていない

    (経験は業務経歴票を口頭試験で確認) 「情報工学の技術士の立場」からの考えを回答 問題文の制約が緩く回答の自由度が高い印象 図表(UML 等)の記述が要求されることがある
  15. 想定問答集 想定問答集 一般的なものについてはWeb 上に転がっている 「業務経歴についてN 分で話して」 「 」 「 」 など

    とはいえ、丸暗記受験者を有利にするような質問の され方はなかった(部門によるかも) 「過去に技術士の行った信用失墜行為の事例について」 「その抑止のためには、どのような対応策が考えられるか?」 自分の経歴と向き合い、想定される質問内容への回 答を追記していく 技術士とは何か? 技術士の3義務と2責務とは?