私たちのチームには、「テックシーカーハッカソン2024」にて多機能ウェアラブルデバイス『お家に帰ロワイヤル』を制作したメンバーが複数在籍しています。お家に帰ロワイヤルは筐体設計の難易度が高く、初期案のサイズが極端に大きくなってしまったことで、チーム内から「囚人の枷?」や「なんでこんなに大きくなったの?」と戸惑いの声が上がる事態となりました。設計者と他のメンバーとの間で大きさに対する認識や許容値に大きなズレが生じ、結果として発表直前での再設計を余儀なくされました。
この認識の齟齬の背景には、メンバーの所属団体や活動拠点となる県が異なり、オンライン中心の作業環境であったことが挙げられます。設計において正確な数値を伝え合っていたにもかかわらず、実物のサイズ感をオンライン上で共有することは非常に困難でした。こうした経験を踏まえ、今回の「身体拡張」というテーマにおいては、人が大きさを示す際に思わず「このくらい」と身振りで表現してしまう、その「手」の機能を拡張するアプローチを採用しました。