Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
スタートアップにおける言語とフレームワークの選択 / Why we chose Ruby on...
Search
Autify
March 19, 2021
Technology
13
5.3k
スタートアップにおける言語とフレームワークの選択 / Why we chose Ruby on Rails as a startup
銀座Rails#31
https://ginza-rails.connpass.com/event/205651/
※社名・ロゴ・サービス内容等は発表当時のものとなります。
Autify
March 19, 2021
Tweet
Share
More Decks by Autify
See All by Autify
Pro Serviceチームの身近なAI活用事例 (JaSST'25 Hokkaido スポンサーセッション)
autifyhq
0
10
オーティファイ会社紹介資料 / Autify Company Deck
autifyhq
10
130k
Autify Company Deck
autifyhq
2
45k
AIによるソフトウェア品質保証の現在地点とこれから
autifyhq
1
330
事業継続を支える自動テストの考え方(レバレジーズ様勉強会版)
autifyhq
0
410
自動テストの世界に、この5年間で起きたこと
autifyhq
11
15k
読みやすいテストコードの書き方
autifyhq
0
520
AIが変革するシステム開発
autifyhq
0
520
テスト自動化プラットフォームAutifyはどのようにAutify自身を自動テストしているか
autifyhq
1
2.8k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Kiroと学ぶコンテキストエンジニアリング
oikon48
4
820
実践アプリケーション設計 ①データモデルとドメインモデル
recruitengineers
PRO
5
1.3k
「守る」から「進化させる」セキュリティへ ~AWS re:Inforce 2025参加報告~ / AWS re:Inforce 2025 Participation Report
yuj1osm
1
180
VPC Latticeのサービスエンドポイント機能を使用した複数VPCアクセス
duelist2020jp
0
340
DuckDB-Wasmを使って ブラウザ上でRDBMSを動かす
hacusk
1
130
mruby(PicoRuby)で ファミコン音楽を奏でる
kishima
2
480
ZOZOTOWNフロントエンドにおけるディレクトリの分割戦略
zozotech
PRO
18
5.9k
モバイルアプリ研修
recruitengineers
PRO
5
1.6k
Jaws-ug名古屋_LT資料_20250829
azoo2024
3
190
ソフトウェア エンジニアとしての 姿勢と心構え
recruitengineers
PRO
24
12k
実践AIガバナンス
asei
3
250
Grafana MCPサーバーによるAIエージェント経由でのGrafanaダッシュボード動的生成
hamadakoji
1
840
Featured
See All Featured
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
55
13k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
696
190k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
500
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
271
21k
Building an army of robots
kneath
306
46k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
830
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
53
2.9k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
4k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
53
8.9k
Transcript
スタートアップにおける言語とフレームワークの選択 2021年3月19日 銀座Rails#31 Autify 松浦隼人
自己紹介 松浦 隼人 • オーティファイ株式会社 CTO (2020年1月〜) • Twitter :
dblmkt • 経歴 ◦ インフラ何でも屋 ◦ 某ブログサービスのインフラ担当 ◦ テクニカルサポート ◦ インフラ + Rails ◦ CTO (イマココ) • 趣味 ◦ 翻訳
https://autify.com/ja
E2Eテストはハードルが高い? - Autifyを使えば E2Eテストはハードルが高い? - Autifyを使えば • 手でやるのは工数がかかる ◦ 自動化しましょう!
• シナリオ作る・書くの大変 ◦ テストシナリオ作成が簡単 • 実行するの大変 ◦ 複数のブラウザでテスト実行 • 作った後も大変 ◦ AIの力でシナリオ修正を支援
None
?
創業時からRailsを使用 • 創業時 ◦ コミュニティ翻訳ツール ◦ 近澤がRailsで着手 • その後、共同創業者として山下がジョイン ◦
創業者2人が共通して知っているフレームワーク の方が望ましい ▪ Railsでの開発を継続 ▪ 新サービスをリリース
ピボットを経て • Gitを使ったCMS ◦ これまで作った資産を活用するため引き続き Railsを採用 • (Alchemist Acceleratorへ) •
BDDツール ◦ 同様にRailsを採用
Autify 開発前夜 • 当時、フロントエンドに強いエンジニアが在籍 ◦ バックエンド・インフラもできる山下と分業できる ◦ Railsバックエンド + ReactフロントエンドによるSPA化を決断
Autify PMFを迎える • 製品完成前に契約獲得 ◦ Burning needsをとらえ、PMFを達成 ◦ 当社CEO近澤のブログ 「顧客のBurning
needsを解決する」 • Reactを捨ててRailsのみに戻す ◦ 初期プロダクトでは、リッチなUIなどは必須ではない ◦ 実装コスト ▪ 管理画面の方が機能が多い ◦ フロントエンド・バックエンド間のコミュニケーションミスが多発 ▪ 開発を遅らせる原因に
価値を最速で届ける技術>>>(越えられない壁)>イケてる技術 • スタートアップの最初期 ◦ とにかく価値を最速で届けるのが最重要課題 ▪ 価値を届けられないと死ぬ ◦ リッチなUIよりも問題を解決できること ▪
スムーズな動作ですら最低限でいいケースも
Autifyの開発本格化→正式ローンチ • 2019年3月、ベータローンチ • 2019年4月、フロントエンドエンジニア入社 ◦ ページごとに徐々にSPA化を始める ▪ SPA化のメリットが大きいページから着手
Autifyの開発本格化→正式ローンチ • 2019年9月、エンジニアが複数入社 ◦ 分業が可能な体制に • 2019年10月、正式ローンチ
Autifyの現在 • 技術スタック ◦ フロントエンド : React (TypeScript) ◦ バックエンド
: Ruby on Rails ◦ インフラ : AWS • ページごとのSPA化引き続き進行中
• 技術ではなくビジネスに集中する • 考えることが一番少ない言語・フレームワーク・製品がベスト ◦ Railsに乗りさえすればRailsは楽 ▪ 成熟した多数のgem ▪ 使い古された機能
: 例、ORMや多言語化サポートなど ▪ 大抵の開発者向けサービスでサポートされている • 監視サービス、ログサービスなど • 必要以上の分業より、1人でも面倒を見られるようできるだけ少ない技術で 技術はビジネスを成長させる道具
• Choose boring technology (退屈な技術を選択せよ) ◦ できるだけ少ない数の、枯れた技術 (= 退屈な技術)を選んで使う ▪
Known unknown : 何が起こるかわからないとわかっていること ▪ Unknown unknown : 何がわからないのかもわからないこと • 退屈な技術 = ナレッジが広く共有されているので、わからないことが少な い ◦ プロダクトをshipせよ 技術はビジネスを成長させる道具
まとめ • スタートアップは価値を素早く届けないと死んでしまう ◦ 最速で価値を届けられる技術を選ぶ • 技術はビジネスを成長させる道具 ◦ 考えることが少なくて済む(退屈な)技術を選択すべし ▪
Railsは成熟度、情報量などの点で優位
None
https://autify.com/ja/careers/