LNにおけるチャネル1つ1つのキャパシティはあまり大きくなく、送金額が少し大きくなると送信先のノード まで、その額を送信可能なキャパシティを持つ経路が存在しないケースが懸念される。このようなケースに おいて、複数のチャネル決済を組み合わせ、1つ1つのチャネルの決済は送金額に満たないものの、その 合計で送金額を満たし、複数チャネルの送金をアトミックに実現するプロトコルが Atomic Multi-Path Payments。 アリスからボブに2つのチャネル( 5 BTC, 1BTC)を使って6BTCを送金する BP = s1 ^ s2 ① ベースプリイメージBPを作成し、xorを計算してBPが 得られるような値s1, s2を得る。 (秘密分散の意図) 使用チャネル数 n = 2 送金額 V = v1(5) + v2(1) アトミック決済用の一意の ID ②部分プリイメージ ri = H(BP || i) と 各チャネルで使用するペイメントハッシュ hi = H(ri) を計算する。 hop payload (ID, n, s1) hop payload (ID, n, s2) hop payload (ID, n, s2) hop payload (ID, n, s2) hop payload (ID, n, s1) ③各チャネルでhiのプリイメージが分かれば資金を入手で きるHTLC決済をスタートする。 ※必ず経路毎に異なるプリイメージを使用する。 各ホップのペイロードには、AMPの使用を 通知するfeature bitがセットされる。 BP = s1 ^ s2 ④ボブは全ての部分支払いを受信し、 そのsiを全て集めてBPを復元する。 BPを復元できたら、各チャネルの支払いを 受け取るのに必要な riを算出できる。