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GraphQL 入門

SAW
April 06, 2024

GraphQL 入門

GENKI.dev なんでもLT会 vol3 の発表資料です。

SAW

April 06, 2024
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Transcript

  1. $(whoami) • ⽒名: 加藤 宗⼀郎 (29歳) • ハンドルネーム: SAW •

    関⻄の IT エンジニア コミュニティの賑やかし担当 (⾃称) • ⼤阪在住‧愛知出⾝ • X (旧 Twitter): @azuki_eater • 得意分野: Web アプリケーション開発 • Vue, Laravel 2
  2. GraphQL の特徴 • 必要なデータを 1 つのクエリで過不⾜なく柔軟に取得可能 • REST では API

    のエンドポイントが返すデータ構造は⼀定 • GraphQL のエンドポイントは 1 つ • REST API では必要に応じてエンドポイントを新たに作成する必要がある • GraphQL はスキーマファースト • 各フィールドのデータ型を定義できクエリの型検証も可能 4
  3. GraphQL を利⽤した API 通信の流れ 1 . クライアントがクエリを送信する 2 . サーバーは要求されるフィールドのデータを取得する処理を実⾏する

    3 . 取得したデータをクライアントに返却する 5 クライアント サーバー query loginUser { user { me } } { "data": { "user": { "me": "SAW" } } } 1 . クエリを送信 2 . 要求されるフィールドの データを取得 3 . データを JSON で返却
  4. GraphQL におけるデータ操作 • GraphQL におけるデータ操作の分類は以下の 3 つ • Query: データの読み込み操作

    • CRUD の R (Read) を担当 • Mutation: データの書き込み操作 • CRUD の C (Create), U (Update), D (Delete) を担当 • Subscription: サーバーの更新をリアルタイムに取得 • サーバーのデータが変更されると subscribe しているクライアントに通知 6
  5. GraphQL のクエリの基本的な記述⽅法 • データ操作 (query, mutation, subscription) の種類を記載 • データ操作の種類は省略可能

    (フィールドを囲む波括弧は省略不可) • 取得対象のフィールドを指定 • フィールドがオブジェクトの場合はそのオブジェクトのプロパティを⼊れ⼦で指定 • フィールドが引数を受け取る場合は指定可能 7
  6. GraphQL のクエリ例 • Countries GraphQL API を使った例 8 query Countries

    { countries { code name emoji languages { code name } } } 国の名前‧絵⽂字‧⾔語を取得 query Country { country(code: "JP") { code capital currency emoji name } } コードが JP の国の情報を取得 オブジェクトが⼊れ⼦の場合は ⼦オブジェクトのフィールドも指定 引数を指定
  7. GraphQL の型 • GraphQL にはスカラー型とオブジェクト型の 2 種類が存在 • スカラー型: GraphQL

    で定義済みの型 • 定義済みの型: Int, Float, String, Boolean, ID • オブジェクト型: 複数のフィールドで構成される型 • non-nullable の指定はエクスクラメーションマーク (!) を記述 10
  8. リストの表現⽅法 • GraphQL ではリストを⾓括弧 ([]) で表現 • リストの中⾝とリスト⾃⾝が nullable かどうかの指定が可能

    11 リストの型宣⾔ 定義 [Int] リスト: nullable 中⾝: nullable な Int [Int!] リスト: nullable 中⾝: non-nullable な Int [Int]! リスト: non-nullable 中⾝: nullable な Int [Int!]! リスト: non-nullable 中⾝: non-nullable な Int
  9. リレーションの定義例 • Countries GraphQL API を模倣して型定義する例 13 type Language {

    code: ID! name: String! } type Country { code: ID! name: String! emoji: String! languages: [Language!]! } ⼀対多の例 type Language { code: ID! name: String! } type Country { code: ID! name: String! emoji: String! language: Language! } ⼀対⼀の例 type Language { code: ID! name: String! countries: [Country!]! } type Country { code: ID! name: String! emoji: String! languages: [Language!]! } 多対多の例 ※ 上記の例の場合は「⼀対多」が⾃然な定義
  10. 総括 • GraphQL の概要を説明 • GraphQL のデータ操作について説明 • Query, Mutation,

    Subscription の役割 • GraphQL のクエリの基本的な書き⽅について説明 • GraphQL のスキーマ定義について説明 • スカラー型とオブジェクト型 • リレーションの実現⽅法 14