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研修資料: PC基礎(2)

yd46
August 15, 2023

研修資料: PC基礎(2)

2018年~2019年のITエンジニア未経験者向けの研修資料として作成検討した際の資料です。題材が少し古い箇所もあるかと思いますが、大筋はいまでもまだ使えるかと思いますので、PC自体に詳しくない方の入門用にお使いください。
なお、目標としては「半年ぐらいでITパスポート合格」を目指している内容なので、どちらかというと内部の仕組み寄りの話から入るスタイルになっています(取っかかりやすさは犠牲にしています)。
また、口頭での説明を添えることを想定したスライドですので、説明が足りていない箇所があるかとおもいますが、ご了承ください。

yd46

August 15, 2023
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  1. 目次 2 • CPU • メモリー • ストレージ装置(HDD、SSD等) • ネットワークアダプター

    • ディスプレイ装置の種類 • ディスプレイアダプター • キーボードとマウス • その他の周辺機器 • 外部インターフェース
  2. CPU 5 CPU(Central Processing Unit、中央処理装置) • CPUは、コンピューターを動作させるエンジンのようなものです。 • 現在利用されているパソコンには必ずCPUが搭載されています。 •

    複雑な計算や演算を行うので、パソコンの動作速度・処理速度などに関わります。 CPUの性能が高いほどパソコンの処理速度は速くなります。 Intel Core i7-870 2.93GHz (8MB/ 2.5GT/s/ FCLGA1156) CPU
  3. CPU 6 CPUの特徴:発熱 • 細い電線に電気を流すと熱が発生します。 • CPUの内部には大量の微小な電子部品が詰め込まれており、顕微鏡で見なけれ ばならない細さの電線が張り巡らされています。そのため熱で自分自身が壊れてし まいます(目玉焼きが焼けるくらいの熱は出ます)。 •

    そのため、壊れないように、熱を逃がす装置を取り付けて、CPUを冷やします。 • 冷やす装置が「ヒートシンク」と呼ばれる剣山のような金属部品と、「冷却ファン」と 呼ばれる小型扇風機です。
  4. メモリー 15 メモリーの仕組み • 現在主に利用されているメモリーの基本的な仕組みは「小さい電池の集まり」です。 • メモリーは、コンピューターが扱う「0」や「1」といった単純な情報を、以下のように電 気の溜まり具合によって記録します。 – 電気が溜まっていない

    …… 0 – 電気が溜まっている …… 1 ※詳しくは後半で説明しますが、コンピューターが扱う情報は、メールの文章もデジカメ の画像も、すべて0と1の羅列で表すことができます。メモリーはこうした情報を上記のよ うな電気の有無で記録したり、CPUの要求に応じて取り出したりする装置です。
  5. メモリー 16 メモリーの種類 メモリーには用途や仕組みによっていくつかの種類があります。以下では昔から用いられ ている2種類の分類について説明します(現在は、厳密にはもっと複雑です)。 • RAM(Random Access Memory) –

    情報の「書き込み」と「読み出し」ができるメモリーです。 – ここまでで説明した「主記憶装置」はほぼこのタイプです。 – 電力供給が止まると内容は消えます。 • ROM(Read Only Memory) – 情報の「読み出し」だけが可能なメモリーです。 – 電力供給が止まっても内容は消えません。
  6. メモリー 17 RAMの種類 RAMと呼ばれるメモリーは、さらにその構造や仕組みによって2種類に分類できます。 • DRAM(Dynamic RAM) – コンデンサーと呼ばれる電気を蓄えられる部品をたくさん詰め込み、蓄えられた電気の有無で「0」と 「1」を表します。

    – 時間が経過すると、コンデンサに蓄えられた電荷が放電され記憶が消滅してしまうため、一定間隔 (数ミリ秒程度)で再書き込み(リフレッシュ)が必要です。 – 構造が単純なために製造コストが低く、パソコンの主記憶装置に利用されています。 • SRAM(Static RAM) – SRAMは、「フリップフロップ」と呼ばれる電子回路で構成されています。回路に電流をグルグルと流 し続け、その電流がどう流れるかで「0」や「1」を表します。 – DRAMに比べて情報の読み書きが高速で、リフレッシュも不要ですが、電子回路なので大きくなる のが難点です。
  7. ストレージ装置(HDD、SSD等) 20 HDD(Hard Disk Drive) • 1990年代からPCでも利用されるようになった、大量のデータやプログラムを比較的 高速に読み書きできる補助記憶装置です。たいていのパソコンに入っています。 • WindowsなどのOSを含め、あらゆるデータやプログラムが保存されています。

    • PCだけでなく、カーナビやDVD/BDレコーダー、ゲーム機などでも用いられています。 • 中身は、磁性体(磁力を帯びる性質)を表面に塗った円盤(ディスク)です。 円盤を高速回転させながら、磁気を読み書きできる装置で表面の磁気を読み 取ったり、書き換えたりします。 • 高速回転する円盤に、触れるか触れないかの 距離で磁気を読む装置が表面付近を動くため、 振動、衝撃に弱いのも特徴です。
  8. ストレージ装置(HDD、SSD等) 21 SSD(Solid State Drive) • 電力がなくても消えないメモリーフラッシュメモリーを使った補助記憶装置です。 • HDDよりコンパクトで、消費電力が低く、衝撃にも強いうえ、読み書き速度も速い のが魅力です

    …… が、HDDより価格が高いのが難点です。 • 高性能なノートパソコンや、スピードを重視する個人用PC(ゲーム用PCなど)を 中心にHDDの代わりとして普及してきています。
  9. ネットワークアダプター 26 ネットワークアダプターとは • PCを、会社のコンピューター同士を接続して作られたネットワーク(LAN:Local Area Networkと呼びます)に接続したり、インターネットに接続したりする際に使 うケーブルをつなぐための部品です。 • 近年はケーブルを使わず無線で接続できるようにもなっており、その場合は電波を

    送受信できる部品を使います。 • 特にこの部品を自分で買ってきたりする必要は ほとんどありませんが、PCの中にはそういう部品が 入っていることは覚えておいてください。 パソコンの背面に取り付けるタイプのネットワークアダプター
  10. キーボードとマウス 41 音声入力 • マイクに入力された音声をコンピューターが解析し、命令として認識、動作を行うと いう方式です。 • 入力装置としては「マイク」ですが、実際コンピューターの入力に用いる場合は専用 のソフトウェアや音声解析装置とセットで用いられます。 •

    有名なところでは以下のようなものがあります。 – Apple 「Siri(シリ)」 – Microsoft 「Cortana(コルタナ)」 – Google 「Google Home」 – Amazon 「Alexa(アレクサ)」 – LINE 「Clova(クローヴァ)」 Google Home
  11. 外部インターフェース 51 USB(Universal Serial Bus)(1) • パソコンなどに周辺機器を接続することを主な目的としたデータ転送とコネクターの 規格です。 • コネクターの形状は、Type-A、Type-B、MiniUSB、MicroUSB、Type-C

    など があります。 • 接続された機器との通信方式は、「USB 1.0」「USB 2.0」「USB 3.0」「USB 3.1」の4種類の規格が存在します。最新のものになるほど「転送速度」と「給電能 力」が向上します。
  12. 外部インターフェース 52 USB(Universal Serial Bus)(2) • USB Type-A – 主にPCや電源アダプター側の出力端子に利用されることの多い端子です。

    • USB Type-B – 周辺機器の入力端子側に利用されることの多い端子です。 – プリンターやオーディオ機器など、大型周辺機器の接続に用いられます。 • Mini USB(Type-B) – 「USB Type-B」を小型にした端子です。 – Type-Bと比べて薄く、小型のデジタルカメラ、ポータブルHDDに搭載されるのが一般的です。 • Micro USB(Type-B) – 現在「Type-B」の端子の中で最も使われている接続端子です。 – Androidの接続や最新のデジタルカメラ、モバイルWi-Fiルーターなど、 モバイル向けの製品に用いられます。
  13. 外部インターフェース 53 USB(Universal Serial Bus)(3) • USB Type-C – 「USB

    Type-C」は、新しいUSB規格です。 – 以前のUSB端子は入力が「Type-A」出力が「Type-B」と分けられるのが一般的でしたが、入力 と出力どちらにも使うことが可能です – 上下どちらの向きでも接続できます。 – データ転送速度も速く、給電能力も高い。 – USB3.1という規格で形やデータ通信の ルールが定められています。
  14. 外部インターフェース 54 Lightning(ライトニング) • Lightningは、Apple社の独自コンピュータ接続方式、および電源コネクタです。 iPhone5以降で利用されています。 • これまでのiPhoneなどに用いられてきた、30ピンの「Dockコネクタ」の後継規格で す。通信がフルデジタル化され、ピン数が8ピンとなったことで、頑丈になりました。 •

    USBと比べて、Lightningの特徴は「裏表を気にせず使えるリバーシブル仕様」と いったユーザビリティを高めてくれる利便性にあります。 • PCやアダプタ接続側はUSB 2.0規格のコネクターになっています。 Dockコネクタ30ピンケーブル
  15. 外部インターフェース 55 HDMI(High-Definition Multimedia Interface) • 主に、デジタル家電やAV機器を接続するためのコネクターの規格です。 • 映像と音声の両方を劣化させずに転送できます。 •

    旧来の主流であったAV用インターフェイスと比較しケーブルの数が減り、配線がスッ キリわかりやすくなっています。 RCAピンケーブル HDMIケーブル HDMI端子(差込口)