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mablでリグレッションテストをデイリー実行するまで #mablExperience

mablでリグレッションテストをデイリー実行するまで #mablExperience

2025年11月26日(水)「mabl Experience 2025」に開催された、弁護士ドットコム株式会社 クラウドサイン QAEチームマネージャの田中翔が登壇した際の資料です。

セッションタイトル: mablでリグレッションテストをデイリー実行するまで
https://experience.mabl.com/ja/

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弁護士ドットコム

November 26, 2025
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Transcript

  1. © 2023 Bengo4.com, inc. 田中 翔 Sho Tanaka 弁護士ドットコム株式会社 開発本部

    クラウドサインProduct Engineering部 Customer Centeredグループ QAEチーム 経歴 テスト会社のテスター →アウトソーシング会社の営業マン →エンタメ系事業会社の QAエンジニアを経て 2023年1月にクラウドサインのQAエンジニア 
 自己紹介 2
  2. Bengo4.com,Inc. VISION まだないやり方で、世界を前へ。 Drive a paradigm shift for the better

    world. MISSION 「プロフェッショナル・テック 」で、次の常識をつくる。 Be the Professional-Tech Company. プロフェッショナルだからできること。 専門知とテクノロジーで、社会に貢献する。
  3. © 2025 Bengo4.com, inc. 5 5 5 税理士に無料で相談・検索できる日本最大級の 税務相談ポータルサイト 最新の法改正や実務について分かりやすく解説する

    日本最大級の企業法務ポータルサイト 運営サービス OUR SERVICE AI基盤技術「 LegalBrain 1.0」を組み込んだ リーガル特化型 AIエージェント 契約の締結から管理までデジタルで完結させる 契約マネジメントプラットフォーム 時事問題の弁護士解説を中心としたメディア 日本最大級の無料法律相談ポータルサイト 弁護士事務所、企業法務職向け人材紹介事業
  4. © 2025 Bengo4.com, inc. 6 6 6 税理士に無料で相談・検索できる日本最大級の 税務相談ポータルサイト 最新の法改正や実務について分かりやすく解説する

    日本最大級の企業法務ポータルサイト クラウドサイン は、弁護士ドットコム が運営するサービスです OUR SERVICE AI基盤技術「 LegalBrain 1.0」を組み込んだ リーガル特化型 AIエージェント 契約の締結から管理までデジタルで完結させる 契約マネジメントプラットフォーム 時事問題の弁護士解説を中心としたメディア 日本最大級の無料法律相談ポータルサイト 弁護士事務所、企業法務職向け人材紹介事業
  5. © 2025 Bengo4.com, inc. クラウドサインのリグレッションテストの定義 12 ⭕ リリース済みのプロダクトの機能の劣化を検知 ❌ 新機能の不具合を検知 リグレッションテスト(

    regression Testing) 変更により、ソフトウェアの未変更部分に欠陥が新たに入り込んだり、発現したり しないことを確認するため、変更実施後、すでにテスト済みのコンポーネントやシ ステムに対して実行するテスト。 引用:ISTQB Glossary
  6. © 2025 Bengo4.com, inc. リグレッションテスト (mabl導入の背景) 13 • 当初の目的: ◦

    開発者の手動 E2Eテストの代替 (テスト工数の削減)
  7. © 2025 Bengo4.com, inc. リグレッションテストの目的 (現在) 14 • 現在の目的: ◦

    機能の劣化を検知しながら、安定したリリース サイクルを実現することが目的
  8. © 2025 Bengo4.com, inc. 組織の拡大 • エンジニアの人数が年々増加 • 機能要求の多様化 AI

    時代の開発が加速 ( Claude Code、Cursor、GitHub Copilot、Kiro等 ) • 開発のスピードアップを実現 前提:クラウドサインの状況 • クラウドサインは、2025年10月19日で10周年 • レガシーなライブラリと共存している 従来の開発環境における課題 16 節目
  9. © 2025 Bengo4.com, inc. 改善が必要になった背景 17 • 頻度 ◦ 週次:毎週水曜日

    • テスト環境 ◦ mablクラウド(並列) • テスト規模(1回の実行あたり) ◦ 約400tests ▪ =24000step • 担当 ◦ SET(1名)が主体で運用 ▪ 実行結果確認:QAE(当番) ▪ テストの修正:SET これまでの自動リグレッションテストの運用
  10. © 2025 Bengo4.com, inc. 改善が必要になった背景 18 限界が訪れる ... これまでの自動リグレッションテストの運用 •

    頻度 ◦ 週次:毎週水曜日 • テスト環境 ◦ mablクラウド(並列) • テスト規模(1回の実行あたり) ◦ 約400tests ▪ =24000step • 担当 ◦ SET(1名)が主体で運用 ▪ 実行結果確認:QAE(当番) ▪ テストの修正:SET
  11. © 2025 Bengo4.com, inc. mabl CLI × ローカル実行 ローカル環境から mabl

    CLIを手動トリガーし 毎日自動テストを実行(力技) 29
  12. © 2025 Bengo4.com, inc. SET→QAEに運用を移譲 32 After • QAEメンバー(7名)に自動テスト実施 /

    運用の責務を委譲 全体リグレッションテストの 運用主体を QAEメンバーに移譲 Before • SETメンバー(1名)が自動テストの実 施/運用責務を持つ
  13. © 2025 Bengo4.com, inc. 業務プロセスを整備 33 全体リグレッションテストの業務プロセスを整備 After QAE: 実行結果の確認、日々のプロダクトの

    変更によるtestsの修正 SET: 目的/設計思想が大きく変わる tests修 正、技術的エスカレーション受け、および監 修 Before SET:実行結果の確認・修正を含む全ての 運用
  14. © 2025 Bengo4.com, inc. 日次実行がもたらした変化 37 • 自動テストを「水曜日まで待つ」必要がなくなった ▪ 開発が終わったタイミングと、

    リグレッションテストのタイミングを合わせる事が容易になった ▪ 気軽に自動テストを回せる環境へ変化した 自動テストサイクルの変化
  15. © 2025 Bengo4.com, inc. 38 クラウド実行(週次) 目的: • エラーログの取得 •

    画面スクショの取得 • クロスブラウザテスト 重視: • CLIで難しい証跡取得や深さの追求 日次実行がもたらした変化 テスト実行環境の役割の変化 CLI実行(日次) 目的: • 日々の変更差分の検知 重視: • フィードバックスピード
  16. © 2025 Bengo4.com, inc. 日次実行がもたらした変化 39 当事者意識の変化 ◦ 誰かのテスト から

    自分たちのテストへ 暗黙知の形式知化 ◦ 日次でのfailedした testsの修正のプロセスが、各人の学習サイクルに 組み込まれた ◦ 日々最新化された testsが生きた仕様書として機能してきた QAEチームの変化
  17. © 2025 Bengo4.com, inc. 42 • Flaky testの改善 ◦ クラウドサインにあった合目的性の高いテストに

    変えていく ◦ 実装基準の拡充とテストのリファクタリングを進 める これからやりたい事
  18. © 2025 Bengo4.com, inc. まとめ 44 • リリースサイクルに合わせて、リグレッションテストのあり 方は変化していく •

    最初から完璧な環境を待つ必要はない。目的に応じて 実行手段を使い分ける • リグレッションテストの委譲は単なる負荷分散ではない。 最終的には主体性が移譲される