Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

成長は小さな失敗の積み重ね 事業を支えるCARTAのフルサイクルエンジニアリング / gr...

成長は小さな失敗の積み重ね 事業を支えるCARTAのフルサイクルエンジニアリング / growth-for-small-fail-fast-carta-fullcycle

技育祭2023 秋 登壇資料
CTO 鈴木健太 (@suzu_v)
人事 & エンジニア 長谷川寛人(@hasehiro0828)

CARTA Engineering

October 22, 2023
Tweet

More Decks by CARTA Engineering

Other Decks in Technology

Transcript

  1. CARTA HOLDINGS Inc. 成⻑は⼩さな失敗の積み重ね 事業を⽀えるCARTAのフルサイクルエンジニアリング 株式会社CARTA HOLDINGS 執⾏役員CTO 鈴⽊健太 (すずけん

    @suzu_v) HR本部エンジニア ⻑⾕川 寛⼈ (だんて @hasehiro0828) これからの未来をつくる学⽣エンジニアのみなさんに向けて 2023/10/22 技育祭 秋
  2. CARTA HOLDINGS, Inc. ⾃⼰紹介 鈴⽊健太 すずけん Podcast: ajito.fm @suzu_v 略歴

    2011: (⼤学時代)スタートアップ⽴ち上げ。CTOとしてウェブメディア⽴ち上げやる。 2012: VOYAGE GROUP新卒⼊社。でかいデータをつかってみたいな、と思い広告技術の世界へ。 2014: クラウドのデータ基盤ができたので、解析チームをマネジメントしてみる 2015: やっぱりもっと⼤きな開発チームで挑戦してみたいなと思い、fluct SSPチームへ。 2016: もっとプロダクトにコミットしてみたいな、と思いマネジメントをまたやる 2019: 会社経営にももっとコミットするかと、fluct CTOをやる 2022: このエンジニア組織や⽂化をもっと広めて良くしたいな、と思いCARTA CTOをやる 株式会社CARTA HOLDINGS 執⾏役員CTO
  3. CARTA HOLDINGS, Inc. CARTAを1枚で: 売上総利益230億 エンジニア170名 (2022年) 4 2019年 2020年

    2021年 新領域へ継続的に挑戦し続ける 事業開発力 事業領域やステージの違う 様々な事業子会社 過去4年で新会社を 「11社」設立 事業子会社「24社」 Zucks China 技術力とノウハウ、人材を活かし 事業領域の拡大や事業連携を促進 オンライン・オフライン・企業 を横断して拡大 オフライン領域に事業領域を拡大 インターネット関連サービスを拡大 大企業とのDX連携を促進 2022年
  4. CARTA HOLDINGS, Inc. 市場のニーズ 提供価値の定義 エンジニアサイド ビジネスサイド 技術的 要件定義 価値提供

    開発 よくある構図を細かくみる 要件定義と開発の間にもさらにプロセスが増える。
  5. CARTA HOLDINGS, Inc. ソフトウェア開発における「開発の流れ」 リリース 設計 開発 テスト 運用 管理

    サポート 開発サイクルを速く回すことで プロダクトの価値を 速く高められる
  6. CARTA HOLDINGS, Inc. 流れが途中で⽌まると? リリース 設計 開発 テスト 運用 管理

    サポート はよやれ サイクルが途中で止まることで プロダクトの成長が止まる
  7. CARTA HOLDINGS, Inc. ⼀⼈ひとりがプロダクトに対しオーナーシッ プを持ち、役割を分けず、裁量と権限を持っ てアイデアが顧客に価値を届けるまでのサイ クルを担当する。 フルサイクル開発では、ソフトウェア開発プロセスの全段階に 関わり、リードタイム、品質、効率性を向上させるサイクルを 回す。

    運⽤やサポートまで⾒据えながら設計にコミット。オーナー シップと全体的な視点を持ち、プロダクトが価値を提供し続け られるように仕組みをデザインしていく。 17 フルサイクルエンジニアリングとは
  8. CARTA HOLDINGS, Inc. フルサイクルエンジニアリング: 「共に信頼し、共に創る」仕組み • “Operate What You Build”

    ◦ 作った⼈が運⽤する ◦ だからこそ、仕組みが磨かれる • 仲間のゴールを知り、協調する ◦ 担当の垣根をなくす ◦ 他者の考えを知る ◦ 共に達成に向けて動く • “速く失敗”する ◦ 動くものをつくってなんぼ ◦ 作る⼈の経験こそ価値の源泉 ◦ 不確実性から未来を⼿繰り寄せる 🙅 傍観し、批判する 󰢐 相⼿のゴールを理解し、共に解く
  9. CARTA HOLDINGS, Inc. ⾃⼰紹介 ⻑⾕川 寛⼈ だんて 経歴 2019年 京都⼤学

    ⼯学部 卒業 2021年 京都⼤学⼤学院 中退 2021年 CARTA HD エンジニア⼊社 2023年 9⽉から⼈事に 21卒でエンジニアとして⼊社しLighthouse Studioに配属 「メンバー→新規サービスリリース→PdM」と 経験した後に23年9⽉から⼈事に異動。新卒エン ジニア採⽤担当に エンジニアとしてはフロントエンドをやりがち X:@hasehiro0828 エンジニア PdM ⼈事
  10. CARTA HOLDINGS, Inc. • 神ゲー攻略というゲーム攻略情報サイトを運営している • エンジニアの仕事内容 ◦ 神ゲー攻略のユーザー画⾯や管理画⾯の実装 ◦

    サイト上で利⽤できるリッチなコンテンツの実装 ◦ 関連サービスの実装 ◦ 社内の運⽤の効率化のためのツール‧アプリケーションの実装 ◦ etc… • 組織構造 ◦ エンジニア‧ビジネスサイドが数⼈ずつ ◦ ライターさんが数⼗⼈ • 最近は Kaubel というメディアも展開している Lighthouse Studio はメディア事業の会社
  11. CARTA HOLDINGS, Inc. 1. 設計 a. ライターさんにどんな機能が欲しいかヒアリング&議論 b. 競合調査 c.

    実現⽅法の検討‧考案 d. チームに相談&FB&改善 2. 実装 & テスト 3. リリース&運⽤管理 a. 社内お知らせ&使い⽅の共有 b. ツールを記事内に導⼊してリリース 4. サポート a. (適宜)問い合わせ対応 b. 修正&改善する →次のサイクルへ フルサイクルエンジニアリング マップツールの場合 リリース 設計 開発 テスト 運用 管理 サポート
  12. CARTA HOLDINGS, Inc. 1. 設計 a. ライターさんにどんな機能が欲しいかヒアリング&議論 b. 競合調査 c.

    実現⽅法の検討‧考案 d. チームに相談&FB&改善 2. 実装 & テスト 3. リリース&運⽤管理 a. 社内お知らせ&使い⽅の共有 b. ツールを記事内に導⼊してリリース 4. サポート a. (適宜)問い合わせ対応 b. 修正&改善する →次のサイクルへ フルサイクルエンジニアリング マップツールの場合 設計 開発 テスト サポート 運用 管理 リリース
  13. CARTA HOLDINGS, Inc. • ⼆つのアプリケーションを作成 ◦ データ作成⽤(社内) ◦ 記事に埋め込む⽤(ユーザー⽤) •

    記事全体はSSRでツール部分はCSR • 技術 ◦ TypeScript, React, GAS, GCP, etc… • (簡単な図があると良さそう) マップツールの実装ざっくり
  14. CARTA HOLDINGS, Inc. 1. 設計 a. ライターさんにどんな機能が欲しいかヒアリング&議論 b. 競合調査 c.

    実現⽅法の検討‧考案 d. チームに相談&FB&改善 2. 実装 & テスト 3. リリース&運⽤管理 a. 社内お知らせ&使い⽅の共有 b. ツールを記事内に導⼊してリリース 4. サポート a. (適宜)問い合わせ対応 b. 修正&改善する →次のサイクルへ フルサイクルエンジニアリング マップツールの場合 リリース 設計 開発 テスト 運用 管理 サポート
  15. CARTA HOLDINGS, Inc. 1. 設計 a. ライターさんにどんな機能が欲しいかヒアリング&議論 b. 競合調査 c.

    実現⽅法の検討‧考案 d. チームに相談&FB&改善 2. 実装 & テスト 3. リリース&運⽤管理 a. 社内お知らせ&使い⽅の共有 b. ツールを記事内に導⼊してリリース 4. サポート a. (適宜)問い合わせ対応 b. 修正&改善する →次のサイクルへ フルサイクルエンジニアリング マップツールの場合 リリース 設計 開発 テスト 運用 管理 サポート
  16. CARTA HOLDINGS, Inc. ロールや職種は関係なさそう 2021~2022前半 エンジニア 2022後半 新規サービス の⽴ち上げ 2023前半

    PdM 2023後半 ⼈事 サービス開発においてPDCAのサイクルを回している → プログラミングやエンジニアリングに閉じた経験ではない → 他の領域にも転⽤できる これから⼈事でやっていきたい💪
  17. CARTA HOLDINGS, Inc. プロダクトも事業も、繰り返しによって成功に近づいていく • 事業も「広義のプロダクト」 • プロジェクトの繰り返しによって、プロダクトをアップ デートしつづける •

    プロダクトに終わりはない 最も魅⼒的な職業「プロダクトマネージャー」の役割とは? 重要性が増すプロダクト作りに必要な仕事を解説 より引⽤
  18. CARTA HOLDINGS, Inc. フルサイクル開発者の成⻑を⽀えるCARTAの仕組み • オンボーディング ◦ オフラインでのつながりをつくる機会 ◦ ファーストリリースまでをスムーズにするチーム内での開発⽀援体制

    ◦ CI/CD環境とレビューによる、⾼品質なコードを早いサイクルでつくる仕組み • 情報の透明性 ◦ Slack いつでも200⼈弱のエンジニア同⼠で技術談義をしている活発なチャンネル ◦ GitHub上で社内のプロダクトコードを⾒れる • 技術⼒評価会 ◦ 半年に1回、⾃分が何を考え、何をやったのかを話す会 ◦ 他のチームのシニアなエンジニアからフィードバック • 相談室 ◦ 開発チームの悩み事をシニアなエンジニアに相談 • 読書会 ◦ チームまたは興味のある本をみんなで業務時間に読む 事業のなかの挑戦を、次の成⻑に活かすことができる。
  19. CARTA HOLDINGS, Inc. 46 事業をエンジニアリングする技術者たち ビジネスと⼀緒に開発するという⾃分たちの価値(書籍から『サポーターズ ― 事業の成⻑を⽌めない⼿段としてのシステム刷新』より) 背景がわかれば、実装している自分たちのほうから、もっとよい実現方法を提案できます。 「そのアウトプットを

    黙って作るには相応のコストがかかるけれど、達成したい目標がそれであれば、実はもっと簡単な実現方法がありま す」といった提案ができるわけです。 そういうコミュニケーションをすっとばして、「最終的にこうしてほしい」という話だけが出てくることが、以前は すごく多かったんです。 最近は、アウトプットだけ指示するような依頼の仕方は少なくなってきて、「こうしたいから、こういうのが欲し い」という形で提案がくることが普通になりました。 当初は、依頼がきて「なんで?」って聞くと、「なんでって、何が?」という戸惑いを返されることがけっこうあり ました。 いまは、「あいつらと話すときは準備が必要」という感じかもしれません。 一発で通ることはない、みたいな感じですね。 互いに話した結果、「実は作らなくてよかった」となることもあるので、やはりコミュニケーションは大切ですよ ね。 それができないと、ビジネスと一緒に開発するという自分たちの価値が出せなくなってしまうので、そのための コミュニケーションは減らさないようにしています。 t_wada nekoya nekoya nekoya kanu
  20. CARTA HOLDINGS, Inc. 事業に向き合っていった結果、⾃分のキャリアを⾃分で発⾒していく。 キャリアの例 • CTO • プロダクトマネージャー •

    フロントエンドエンジニア • サーバサイドエンジニア • データエンジニア • データサイエンティスト • ⼈事 • エンジニアリングマネージャー ⾃ら探索し、⾃ら切り拓く。
  21. CARTA HOLDINGS, Inc. まとめ: 成⻑は⼩さな失敗の積み重ね 事業を⽀えるCARTAのフルサイクルエンジニアリング • フルサイクルエンジニアリングでは速く経験を得ることを重視する。 • 事業をつくるワンチームがあってこそ。柔軟性とスピードを上げられる。

    • ⼩さな失敗を早く繰り返すこと(”fail fast”)で、経験を早めに得ることができる。 • エンジニアリングだけではなく、事業開発⾃体もフルサイクル。 • 経験にもとづき、⾃らキャリアを切り拓く。