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Amazon Bedrock AgentCore でプロモーション用動画生成エージェントを開発する

Amazon Bedrock AgentCore でプロモーション用動画生成エージェントを開発する

2025/8/22 豊洲会

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Kiminori Yokoi

August 22, 2025
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  1. 処理の違い • プログラム内部で一意に実行順序を定義し、内部的にAIを活用して処 理を実行するアプリケーション • 広義に 「LLMアプリ」 と呼ばれているもので、生成AI活用の第一歩 • 実行順序が事前定義されている、特定の1つのタスクを実行する

    • 実行順序が予め決まっているため、Agentic loopを必要とせずに処理 が完結する • プログラム内部でエージェントとツールを定義し、リクエスト (指示内容) に応じてツールを組み合わせて処理を実行するアプリケーション • 「AIエージェント」 • 事前定義された実行順序がなく、指示の都度、定義される
  2. 処理の違い (噛み砕くと) • 従来型のLLMアプリ • 同じ順番で毎回流す 「決め打ちパイプライン」 • Agentic loopしなくても処理が終わる

    • AIエージェント • ツール箱を持っていて、都度、方針を決定 • 依頼や状況に応じて順序と手段をその場で決め直す • 探索→実行→観測→再計画をループ (これがAgentic loop)
  3. <事例> プロモーション動画生成エージェント • 「台本作成」 「音声生成」 「動画生成」 「動画編集」 の4つのツールを持 たせたAIエージェント •

    AIエージェントに自然言語で指示を出すと、これらのツールを自律的に組み 合わせて、動画を生成する
  4. Amazon Bedrock AgentCore の良いところ • agentcore launch コマンド一発でAIエージェントのコードをコンテナ化し てデプロイ可能 •

    デプロイに必要な、あらゆる周辺サービス (ECRなど) の操作を意識すること なく、AIエージェントを動かすことが可能 • ツールはAIエージェントのコードに関数化して書くだけという手軽さだが、既に APIが公開されていればGatewayを介して利用することも可能 • 非同期処理も実行可能
  5. AIエージェント化した方針を省みて今後に繋げる • 本来 「こうすればできる」 と初めから具体的なイメージが湧く処理は、実行 順序を事前定義できるため、AIエージェントとして実装しなくても良い • 但し、AIエージェント化で柔軟な変更ニーズに対応できる期待がある • 機能拡張は、実行順序の作り直しが少ない、AIエージェント+ツールの

    方が容易である • 処理結果の確実性は、事前定義された実行順序の方が高い • AIエージェントは 「このツールを持たせておいたらあれもこれもできるんじゃ ないの?」 というイメージを先に持って、これを膨らませて作っていくのが良い • AIエージェント自体の要件や設計の抽象度を高く持つ • ChatGPTで出来る処理はChatGPTで良い 出来ないことを成す