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初めてAWSを使うときのセキュリティ覚書〜初心者支部編〜

 初めてAWSを使うときのセキュリティ覚書〜初心者支部編〜

「JAWS-UG初心者支部#68 残暑のサメとあざらしSecurity-JAWSコラボLT回!」の登壇資料です。
イベントページ: https://jawsug-bgnr.connpass.com/event/364705/
解説ブログ:

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cm-usuda-keisuke

September 11, 2025
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Transcript

  1. 3 自己紹介 臼田佳祐(うすだけいすけ) ・クラスメソッド株式会社 / クラウド事業本部 シニアソリューションアーキテクト セキュリティチームリーダー 2021 APN

    Ambassador 2024 APN AWS Top Engineers (Security) AWS Security Hero (2023~) ・CISSP ・Security-JAWS運営 ・好きなサービス: Amazon GuardDuty AWS Security Hub Amazon Detective みんなのAWS (技術評論社) Amazon GuardDuty AWS Security Hub Amazon Detective
  2. 18 情報セキュリティの3要素 • 機密性 • 守るべきものが第三者から見られないようにする • パスワード設定や暗号化で情報を守る • 完全性

    • 守るべきものが破壊や改ざんされないようにする • ウイルスや不正アクセスによる改ざんを防ぐ • 可用性 • 守るべきものを必要なときに利用できるようにする • システム障害により使えなくならないよう対策する
  3. 20 情報セキュリティの責任 具体的に考えてみる • 情報システムを使う人の責任は? • システムにログインするパスワードをメモした紙をうっ かり落としたりしたらダメ • 経営者の責任は?

    • 必要なコストを掛けてセキュリティ対策を行わせる責任 を持つ • 経営者が直接実施する必要はないが必要な時間やコスト を当てる必要がある • それぞれの範囲ですべての人が責任を持つ
  4. 23 AWSの特性からくるリスク 1. インターネットを経由して利用するサービスである ため、常に外部にさらされるリスクがある • 設定を誤ってしまうと、AWSのアカウント自体や、 AWS上に作成したリソースに第三者が侵入できる可能 性がある 2.

    従量課金であるため、際限なく金銭コストを浪費し てしまうリスクがある • AWS上で非常によくある事故の例としては、1つ目のリ スクが顕在化し第三者がAWSアカウントに侵入した後、 大量のサーバーを作成されコインマイニングされる
  5. 35 最初に知っておくIAMベストプラクティス • アクセスキーをプログラムに直接埋め込んではいけない • 認証情報をプログラムに直接埋め込んではいけない • 最小権限の原則を意識する • IAMユーザーには必ずMFAを設定する

    • IAMユーザーは一意に払い出す • 複数AWSアカウントで一人のIAMユーザーを複数発行しない • IDは集約管理する • アクセスキーは極力利用しない その他IAMのベストプラクティスについてより詳しく知りたい方はIAM でのセキュリティのベスト プラクティス - AWS Identity and Access Managementを参照
  6. 39 最初に知っておくS3ベストプラクティス • データを分類し適切なアクセス制御を施す • 機密情報を扱うAWSアカウントを分割する • ブロックパブリックアクセスでS3バケットの公開を防止す る •

    バケットポリシーで最小権限を実現する • 重要なデータはバックアップを取得する • 機密情報など誰が閲覧・変更したかが重要なS3バケットで はアクセスログを記録する その他Amazon S3 のセキュリティのベストプラクティス - Amazon Simple Storage Serviceも参照
  7. 43 最初に知っておくEC2ベストプラクティス • SSHを0.0.0.0/0で許可しない • 脆弱なプロトコルを利用しない • セキュリティグループのルールにはセキュリティグ ループIDを活用する •

    システムごとVPCレベルで分割する • 最新のパッチを適用する その他Amazon EC2 でのインフラストラクチャセキュ リティ /Amazon EC2 のベストプラクティス/VPC の セキュリティのベストプラクティスも参照
  8. 45 まとめ • AWSとセキュリティの目的を理解する • ビジネスのためにクラウドを使い、ビジネスのためにセ キュリティ対策する(企業の場合) • AWSとセキュリティの基礎から理解する •

    機密性・完全性・可用性を保つためすべての人が責任を 持って取り組む • AWSのアクセス制御からセキュリティを考える • 利用するものの原理原則を理解し適切に使う • AWSの情報はたくさんあるので調べてから使う