Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「石の上にも三年」 の石の上での三ヶ月(話題のペアプログラミングを4社が徹底的に語る!) / ...
Search
コドモン開発チーム
March 28, 2025
3
150
「石の上にも三年」 の石の上での三ヶ月(話題のペアプログラミングを4社が徹底的に語る!) / Three months on a rock.
コドモン開発チーム
March 28, 2025
Tweet
Share
More Decks by コドモン開発チーム
See All by コドモン開発チーム
ペアプロ × 生成AI 現場での実践と課題について / generative-ai-in-pair-programming
codmoninc
1
18k
組織&チームで取り組むプロポーザル企画の実践法 / Crafting Winning Proposals: A Practical Guide for Organizations and Teams
codmoninc
0
15
WebからモバイルへVue.js × Capacitor 活用事例
codmoninc
0
26
コードに語らせよう 自己ドキュメント化が内包する楽しさについて / Let the Code Speak: The Joy of Self-Documenting Code
codmoninc
0
43
コードリーディング入門! 先人たちに思いを馳せれば プログラミングがもっと楽しくなる / Introduction to Code Reading!
codmoninc
1
330
子育てインフラの構築と子どもを取り巻く市場の拡大に向けて / Building child-rearing infrastructure and expanding the children's market
codmoninc
0
510
伸び代しかない業界で、何をどうつくる?PdM視点で語るプロダクト開発の裏側 / A PdM's Inside Story of Product Development
codmoninc
0
460
技術で挑む保育現場の課題解決 〜コドモンエンジニアの開発スタイルと取り組み〜 / Tackling Challenges in Childcare Settings with Technology
codmoninc
0
460
ドメイン駆動設計とXPで支える子どもの未来〜保育の暗黙知を活かすシステム開発〜 / Empowering Children's Future Through DDD and XP
codmoninc
0
460
Featured
See All Featured
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
161
15k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.6k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
39k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
134
9.4k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
179
9.8k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
72
4.9k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
346
40k
Transcript
「石の上にも三年」 の石の上での三ヶ月 2025年3月28日 株式会社コドモン 松浦康介
2 今日はそんな私にぴったりのイベントです! • 普段からNewsPicksで動画を視聴している • メルカリで売買したことがある • 中学時代にボウズにしたことがある ペアプログラミングの「ア」
3 経歴 コドモン一年生。2025年1月にコドモンに入学しました。札幌に住 んでいます。 入学前は受託開発や事業会社に在籍していました。 自己紹介 松浦 康介 まつうら こうすけ
2025.01 コドモン入社 2025.03 祝・入学3ヶ月 🎉
4 Mission
5 すべての先生に 子どもと向き合う 時間と心のゆとりを こんなプロダクトを開発しています メインプロダクトは、保育・教育施設向けWebアプリケーション。 保護者と施設のやり取りを支えるモバイルアプリケーションや、施設職員向けモバイル版 アプリケーション、外部サービスと連携するAPIなども開発しています。
6
7 「石の上にも三年」の石の上での三ヶ月 とは?
8 石について
9 • 腹部超音波検診の時間、やけに長いと思ったんですよね • 石はすごく小さく、問題はないらしい • 経過観察 • みなさんもお気をつけください(どうやって?) 速報:
健康診断で私の腎臓に石が見つかる!
10 医師による石の診断 (これを言いたかった)
11 「石の上にも三年」の石の上での三ヶ月 とは?
12 開発手法の変遷 • ~2020/5:がむしゃら開発期 • 2020/5~:スクラム導入 ◦ スプリントでの開発、各種セレモニー • 2021/5~:XPを1チームでスモールスタート
• 2021/秋頃~:XPを前提にした組織作りスタート ◦ オンボーディングや評価コンピテンシーへの組み込み コドモンはXP歴3年
13 これは3年間のXP開発を続けているコドモンに入社し、3ヶ月経ったいまの生活 発表会です。入社後、苦労したことや、人知らず涙を流したことについてお話 します。 と思っていました。が、正直なところ、全然困ったことはなく、「三年の石」 とチームのみなさんに感謝という、出来レースな仕上がりになっております。 今日お話すること「はじめてのペアプロ」 「入社して3ヶ月」を伝えることで、なにか粗相があっても許してもらえるだろ うという思惑があるのはヒミツです
14 あらためまして
15 三年の石
16 コドモンについて • 3年前の2021年頃からXPが本格導入され、文化として定着 • つまり、この文化こそが「三年の石」 ◦ 「石」は社内に実在しません、メタファーです(念のため) • ペアプロが日常的に行われている
• みんな人柄が良い(本当に!)
17 私について • コドモンにテックリードとして入社して3ヶ月 • 以前はSIerや事業会社で求人関連のシステム開発 • XPの経験なし(唯一のXP経験は社会人デビュー時のWindows XP) •
主にウォーターフォール開発、要件定義から設計・開発までいろいろ • レガシーシステムのアーキテクチャ刷新など • 前職ではコドモンへ移る前の業務引き継ぎ目的でいわゆる「シャドーイン グ」をしていた(その様子をMeetで録画していた)
18 • いわゆるStream Alignedチーム、全9名 ◦ デザイナー1名 ◦ プロダクトマネージャー1名 ◦ エンジニア6名
◦ テストエンジニア1名 • 居住地は日本各地、みんなオンライン • 1イテレーション=1週間 • 3レーンのカンバンボードを使用 私が所属するチームについて
◦◦ チーム 保護者系 機能チーム メモリー チーム … 請求系機能 チーム ◦◦
チーム UI/UXデザイナー CRE エンジニア・EM・QA プロダクトマネージャー ◦◦ チーム 1チームは関連する複数の機能を担当 技術戦略 計12名 計48名 計6名 計4名 計7名 チームの編成イメージ 19 SRE 計8名
20 日常について 10:00〜10:30 デイリースタンドアップ(全員参加、座っているのはご愛嬌) 10:30〜18:00 ペアプロ(チーム外の予定はペアプロ休止orペアチェンジ) これだけ。 基本的にはみんなGatherのオンライン上で暮らしている。 息を吸うように画面を共有し、ペアプロしている。 入社前に聞いたことそのままで、「本当にそうなんだ」と思った。
21 コドモンでのペアプロ • コードを書く行為だけでなく、設計・リリース作業も含む • 不具合調査もペアで実施(コードは書かないが、読む作業) • コードを書く時はVS Code Live
ShareまたはIntelliJを使う。 • ミーティング・作業はすべてオンライン。 • カメラは常時ON 「あらゆる作業をペアで」という表現のほうが実態に近い。 「プログラミングをペアで」と想像していたが、範囲は広かった。(良いこと)
22 • 属人性は明らかに低くなる。私はテックリードという役割ということもあ り、チームに技術的な面での提案することも多いが、私がチーム外のタス クで不在の間も開発は進む。 • びっくりするくらい、不思議なくらい進む。 • 一気にどかん!ではなく、じっくり、じんわりと進む。 •
私に限らず、誰かが休暇・不在の間も進む。 • たまに設計指針が合わないこともあるが、これは前提が違うことが多い。 目的を再確認すると解消する。 • ぜんぜんギスギスしていない。チームのみんな、ありがとう。 ペアプロで得られることの効能 これらの効能は間違いなく「三年の石」のおかげ。
23 • ペアプロは昔話「うさぎとかめ」のかめのスタイルに似ていると思う。 • 一見、進みは遅いが、最終的には勝つ。(ネタバレすません🙏) • うさぎがソロプロ、かめがペアプロ。 • 私はおそらく、うさぎタイプ。 •
たまに一人で思い切り走りたいと思うことがあるのも事実。 • ただし、長期的にはかめには勝てない気もしている。息切れしてしまう し、気分によって走るのをやめてしまう。 • どちらが良い、ではなく、使い分けの話。 • 開発を短期的に考えるか長期的に考えるかで目線が異なる。 ペアプロとうさぎとかめ うさぎのように速く走れるかめが理想ではある(が、実在するのだろうか?)
24 うーんと、 表向きのコメントはいいからさ〜 もっとリアルな本音を聞かせてよ?ね? …ね?
25 あなたは3ヶ月のペアプロ経験者です。 ペアプロイベントでの発表のため、ペアプロの裏側の苦労に関し、実体験として特に苦労したことや ストレスについて、【具体的な状況】と【その時の感情や考え】をセットで10個、箇条書きで出力し てください。 例: • 【具体的な状況】 ◦ ペアの得意な言語と私の得意な言語が異なり、基礎的な部分で認識のずれが生じ、簡単な
エラーに長時間気づけなかった。 • 【その時の感情や考え】 ◦ お互いの知識レベルを把握しきれていないことへの焦り、もっと事前に擦り合わせをして おくべきだったという後悔。 プロンプト
26 • 本当にストレスなどは無い、楽しい • 前職でやっていたのは、広義のペアプロだったのかもしれない。そういう 意味では私の準備が整っていたのかもしれない • 何よりも、「三年の石」の効力が大きい 意外とそんなに 逆に、「三年の石」がない状態での楽しいペアプロは想像しにくい。
なんか身構えちゃうかも。これが本音かもしれない。
27 最後に • ペアプロ、けっこうエンジョイしています • 周りのメンバーに聞いても、「入社前は不安に思っていたが、いまはペア プロではない開発が想像できない」という感じだった • 「三年の石」は「石」ではなくて、「礎」なのかもしれない (もしかしてこれ、いいこと言ってません?to
コドモンメンバー) • 実在しない石のメタファーのつもりだったが、実在する礎だった • 私は礎がある上でのペアプロデビューだったので、やりやすかった • なにもない土地に礎をつくるのは大変だったと思う。先人に感謝🙏
28 ありがとう三年の礎 私も礎の一員として貢献します
29 最後に (はいはい、いつもの We are hiring でしょ…?)
30 入社エントリーを書いたのでぜひ読んでください! 入社の経緯と過去への敬意。 いつの間にかコドモンに入社していた私の「いつコド」ストーリー https://tech.codmon.com/entry/2025/03/25/161000
31 コドモン採用ページ コドモンでは一緒に働きたい仲間を募集しています! 開発チームX
None