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84国内委員会

Chie DEGUCHI
November 09, 2017
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 84国内委員会

Chie DEGUCHI

November 09, 2017
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  1. ISO/TC 211 第45回総会(ウエリントン/ニュージーランド) 3 1865年にオークランドに代わり首都になった。 ウェリントンは北島の南西端に位置し、北島と南 島を分ける水路であるクック海峡に面している。 ニュージーランドは市街地を形成できる土地が少 ないため、ウェリントンはニュージーランドのほ とんどの都市よりも人口密度が高い。

    会場はヴィクトリア大学ウェリントン。 ウエリントンの中心地に位置し、ウエリントン国 際空港から約8kmである。 TC 211の総会ウィークの直後の 12月4~8日でOGCの総会もここ で開催される予定である。 総会参加者は以下の5名。 矢萩幹事(団長)、出口幹事長、 郡司幹事、プルース幹事、 黒川幹事 測技協
  2. 【報告】最近の投票結果(第83回国内委員会以降) ①SR 19130-2 地理的位置決めのための画像センサモデル ー 第2部:SAR,InSAR,Lidar及びSonar ②DIS 19101-2 参照モデル-第2部:画像 ③N4560

    WG7の新コンビーナの募集、承認 ④N4561 アウトリーチアドバイザリーグループの新議長の募集 ⑤NWIP 19165-2 デジタルデータとメタデータの保存 – 第2部:地球観測データおよび派生するデジタル製品のコン テンツ仕様 ⑥CD 19111 座標による参照 ⑦CD 19131 データ製品仕様 ⑧SR 6709 座標による地理的位置の標準表記法 ⑨NWIP 19130-3 地理的位置決めのためのセンサモデル – 第3部:実装スキーマ ⑩N4598 19152:2012 LADMstage0のコーディネーター募集 ⑪ N4597 19105:2000 改正のPL募集 ⑫ CD 19116 測位サービス 4 測技協
  3. 1. SR 19130-2 地理的位置決めのための画像センサモデル ー第2部:SAR,InSAR,Lidar及びSonar 5 測技協 【投票結果】 日本の対応:確認 これまでも賛成投票している。

    また、ストックホルム総会決議832で「確認」を推奨。 確認 13、改正 2、廃止 0、棄権 24 ⇒投票結果は決議832の通り「確認」となった。ただし、最終結果 は第45回総会にて決定することとなった。 【規格の概要及び経緯】 リモセン画像の利用を支援するための技術仕様。 合成開口レーダー(SAR)、干渉合成開口レーダー(InSAR)、光検 出および測距(Lidar)、水中音波探知装置(Sonar)センサーに よってリモート感知された画像の、地理的位置決めのためのセン サーモデルおよびメタデータを規定。 2014年に発行されたTSを見直すというもの。
  4. 2. DIS 19101-2 参照モデル-第2部:画像 6 測技協 【投票結果】 日本の対応:賛成(これまでも反対はしていない。) 賛成 25、反対

    0、棄権 16 ⇒反対票が0だったが、技術的コメント(スペイン)が提出された。 今後、技術的な変更を行う場合は、FDIS投票が行われることになる。 【規格の概要及び経緯】 地理的画像処理の分野における標準化のための参照モデルを定義。 参照モデルには、画像のグリッドデータも含まれている。 2014年に定期見直しで「改正」となり、改正内容は軽微なものであること から、DIS投票から開始。 日本ではJIS化されておらず、このままDIS~ISに進んでも国内への影響はな いと考えられる。
  5. 3. N4612 WG7の新コンビーナの承認 7 測技協 【結果】 日本の対応:承認(Yes) →承認「YES」 22か国、反対「NO」 0、棄権

    17 ⇒承認された。 【経緯】 WG7(information management)のコンビーナであるDr.Antony Cooperが退任することを受けて、新コンビーナの募集を行った(N4560) 結果、カナダのDr.Jean Brodeurが立候補。 Dr.Jean Brodeurを承認するか否かの意見照会(N4612) Dr.Jean Brodeur(カナダ): GéoSémantic Researchシニアコンサルタント。1997よりISO/TC211に関与。 ISO/TC211 – OGC Joint Advisory Group(JAG)の共同議長、 Group on Ontology Maintenance(GOM)のコンビーナを務めている。 幹事会及び国内委員会開催前の締切であったため、メールベースで照会を行った。
  6. 4. N4561 アウトリーチアドバイザリーグループの新議長の募集 8 【結果】 日本の対応:応募しない(No) Yes 0、No 21、Abstain 18

    ⇒いずれの国も応募が無かったが、投票締め切り後、 スウェーデンよりコンビーナの役割を担う旨の申し出あり。 ⇒Ms Lena Bengtsson(スウェーデンのHoD)がノミネート (N4665)。ウェリントンで決議される予定。 【経緯】 アウトリーチアドバイザリーグル―プのDr.Victoria Rautenbachが辞任するため、新議長を募集するもの。 幹事会及び国内委員会開催前の締切であったため、メール ベースで審議し、日本の対応結果を前回委員会にて報告した ところ。 測技協
  7. 5. NWIP 19165-2 デジタルデータとメタデータの保存 – 第2部:地球観測データおよび派生するデジタル製品のコンテンツ仕様 9 【投票結果】 日本の対応:Stage20.20(WD)で賛成(既存仕様の引用のため) 岩男幹事(産総研)をエキスパート登録。(JAXAとの調整が整い

    次第、RESTECからもエキスパート登録する可能性あり) 賛成20、反対1(スペイン)、棄権17 ⇒20.00、WG7、36monthで開始。9か国よりエキスパート登録。 【規格の概要及び経緯】 提案者はANSI(American National Standards Institute) ISO 19165の拡張である。 地球観測データや作成されたプロダクトを長期的な研究に資するため、保 管すべき内容を規定することを目指す。 ・対象はメタデータだけではなく、生データやキャリブレーションデータ、関連 文書など多岐にわたる。 背景として、CEOS(Committee of Earth Observation Satellites)やNASA での先行プログラムの成果を活用するものである ・NWIPのAnnexとして、CEOS-WGISS及びNASAの仕様が添付されている。 ・CEOSには、JAXAも入っている。 測技協
  8. 6. CD 19111 座標による参照 10 測技協 【投票結果】 日本の対応:コメント付賛成(内容はほぼ編集上のコメント) 賛成24(内コメント付8)、反対0、棄権15 ⇒承認。コメントについてウェリントン総会で議論。

    【規格の概要及び経緯】 座標による参照の記述のための概念スキーマを規定。 ISO 19111:2007の改定及びISO 19111-2:2009(第2部 パラメタのため の拡張)の統合。 主な変更点として、現代の測地学用語を反映、ダイナミック測地参照 フレームを記述するための拡張、ジオイドベースの垂直CRSを記述する ための拡張など。 日本からはプルース氏がエキスパート登録。 ISO19111:2007はJIS化済み(JISX7111:2014) ※19111と19111-2の統合の過程で時間参照系の規定も盛り込まれ、Spatial referencing by coordinatesからReferencing by coordinatesへ名称変更 ( Resolution 833 )
  9. 7. CD 19131 データ製品仕様 11 測技協 【投票結果】 日本の対応:賛成 賛成23(内コメント付7)、反対1(イギリス)、棄権15 ⇒承認。コメントについてウェリントン総会で議論。

    【規格の概要及び経緯】 他のISO19100国際規格の概念に基づき,地理データ製品の仕様に対する要 求を記述するもの。 ISO19131:2007はJIS化済み(JISX7131:2014) 2016のSR投票で日本は「改定」に賛成。NWIPは20.20(既存規格の時点修 正)で賛成。 ⇒20.20(WD)からスタート、PLはスウェーデン、 エキスパートは14名登録
  10. 8. SR 6709 座標による地理的位置の標準表記法 12 測技協 【投票結果】 日本の対応:改正、プルース幹事をエキスパート登録。 確認18、改正4(日本、ノルウェー、南ア、イギリス)、廃止0、棄 権16

    投票結果は「確認」だが4か国が「改正」としているため、改正が 必要か否か、ウエリントン総会のPMGで議論される予定。 →日本は投票後、プルース幹事・黒川幹事の貢献により改正案のド ラフトを作成・事務局に提出し、N文書として配信された(N4618)。 PMGでの議論の素材にしたい考え。 【規格の概要及び経緯】 地理的位置を記述した座標の交換時に適用される規格。データ交換時に利 用する座標表記法を規定するもの。 • DIS→FDISの段階で、特段の議論・調整なく、日本の提案(従来規格との互換性 を確保するため、付属書Hを規定”normative”で残す)が、変更(参 考”informative”)になった経緯あり。 • ストックホルム総会決議832の推奨ではConfirm。
  11. 9. NWIP TS 19130-3 地理的位置決めのためのセンサモデル – 第3部:実装スキーマ 13 測技協 【投票結果】

    日本の対応:20.00で賛成 賛成22(20.00が15、20.20が7)反対0、棄権17 ⇒20.00で承認された。WG6、36monthで作業開始。 5か国よりエキスパート登録。 【規格の概要及び経緯】 提案者:SAC(Standardization Administration of China) 適用範囲:19130-1(DIS承認済み。2017-12 IS発行予定)及びTS 19130- 2:2014(SR投票で”確認”となり、ウェリントン総会で決議予定)の内容 に関するXMLスキーマ実装を定義する。 OGC Sensor Model Language(SensorML)を基本としつつ、SensorMLでは不 十分な内容(sensor model description, geolocation metadata)の定義を追 加している。
  12. 10. N4598 19152:2012 LADMstage0のコーディネーター募集 14 【意見照会】 日本の回答:応募しない(No) Yes 1(オーストラリア)、No 22、

    Abstain 15 ⇒オーストラリアのChris Body氏が立候補。今後、承認の投票がある見込み。 現在の動きを、国内LADM委員会メンバーへ共有する。 【規格の概要及び経緯】 • 土地管理の基本的な情報関連要素(水と土地、地表・地下の要素を含 む)をカバーする土地管理領域モデル(LADM)を定義するもの。土地管 理に関する抽象概念モデル(関係者、権利・義務・制約、筆・建物、測 量等)や共通用語等を提供する。 • 日本は2012規格化の際には、国内LADM委員会(事務局:測技協)を設置 し対応。 • 第44回ストックホルム総会決議825において、改正が決定。FIG(国際測 量者連盟)に改定のNWIP提出を求めている。 • LADMに関する追加の標準化要件を調査するため、改正作業のStage.0開始 のコーディネータを募集するもの。 測技協
  13. 11. N4597 19105:2000 適合性及び試験 改正のPL募集 15 測技協 【意見照会】 日本の回答:応募しない(No) Yes

    0、No 19、 Abstain 19 【規格の概要及び経緯】 この規格は、ISO19000シリーズへの適合を宣言するために必要な試 験及び基準のための枠組み、概念、方法論を規定。 第44回ストックホルム総会決議827において改正が決定し、 改正のためのPLの募集。
  14. 12. CD 19116 測位サービス 16 測技協 【投票結果】 日本の投票:コメント付賛成 【規格の概要及び経緯】 2004年策定。測位デバイスと利用デバイス間のインタフェースを定義して

    いる。 策定から10年以上経過しているが、その間改訂の要求がなく、2015年の日 本提案「測位結果の信頼性評価のためのフレームワーク」(JIPDEC)にあ わせて改訂のプロジェクトが始動している。 改訂にあたっては、2015年提案内容を含め、最新の技術動向に適用できる よう検討を実施中。 改訂の経緯の詳細は以下の通り。 2016年6月のISO/TC211トロムソ会議にて、プロジェクト成立が決議[20.20] 2016年12月のISO/TC211レッドランズ会議以降より、PT19116としてプロジェ クトチームとして活動(PLは郡司幹事・プルース幹事) 2017年6月のISO/TC211ストックホルム会議にて、PT19116ミーティングを実施 2017年9月、ドラフトをISO/TC211事務局に提出し、CD投票を開始 幹事会及び国内委員会開催前の締切であったため、メールベースで照会を行った。
  15. 【審議】投票案件 ① DIS 19107 (/2017-11-14) 担当:大伴幹事 空間スキーマ(改正) ② DIS 19146

    (/2017-11-20) 担当:羽鳥幹事 領域間共通語彙 ③ CD 19160-3 (/2017-11-20) 担当:出口幹事長 アドレッシング – 第3部:住所データの品質 ④ SR 19144-2:2012 (/2017-12-04) 担当:山田幹事 分類システム – 第2部:土地被覆メタ言語(LCML) ⑤ SR 19159-1:2014(/2017-12-04) 担当:黒川幹事 リモートセンシング画像センサの較正及び検証 – 第1部:光学センサ 17
  16. 1. DIS 19107 (/2017-11-14) 18 大伴幹事 (朝日航洋) 【投票】空間スキーマの改正 【規格の概要】 地物(feature)の空間特性を記述するための概念スキーマと,

    これらのスキーマに合致する空間演算の集合について規定 【規格の経緯】 • 2003年に策定 • 定期見直しの際に改定票が多く、第37回総会( 2013年11 月)にて改定決議(Resolution 646) • 改定の方針は、技術トレンドを踏まえた修正と機能拡張 (クラス図をUML2.4に変更、WKT(Well Known Text)や JSONへの対応、点群データ(Point Cloud)対応など) • 2016年4月 CD.2nd 賛成投票 • 第43回総会( 2016年12月)にてDIS決議(Resolution 796) • 2016年10月 Text for DIS 異議なし投票
  17. 2. DIS 19146 (/2017-11-20) 20 羽鳥幹事 (パスコ) 【投票】領域間共通語彙の改正 【規格の概要】 本規格は、異なる領域で対応する語彙について、それらの意味

    的な関係を定義する為の方法論を規定する。又、そのような語 彙を登録する為に、ISO 19135-1 (Procedures for item registration – Part 1: Fundamentals)の実装も規定する。 【規格の経緯】 ・2015年 ISO 19146:2010の定期見直しにて改正決定 ・日本は改正に賛成(コメント“Current development on ontology should be reflected unless this standard is withdrawn.” ) ・改正プロジェクトリーダー:Mr. Andrew Jones(豪、WG1座長) ・IS発行目標:2019-08 ・CD投票: 賛成18(日本含む), 反対0, 棄権18, 投票せず2
  18. 3. CD 19160-3 (/2017-11-20) 22 出口幹事長 (国土地理院) 【投票】アドレッシング – 第3部:住所データの品質

    【規格の概要】 住所データの品質を計測するための「住所データの品質評価 尺度」を提案するもの。 ISO19157(データ品質)の品質要素を住所にあてはめた場合 の品質評価尺度の例示を示した、ガイドライン的な内容。 19157と同様、最低許容品質レベルを定義するものではない。 【規格の経緯】 • 提案者 United States Census Bureau(米国国勢調査局) • 2016年10月、NWIP 賛成投票 • 前回総会では、CDドラフト案の細かい表現・関連規格も踏 まえた言葉の定義に関する議論が行われた。
  19. 3. CD 19160-3 (/2017-11-20) 23 【投票案】 • Approval with comments(これまでも賛成投票。このよ

    うな技術的検討の成果がシェアされることには一定の意義 が認められる。) • コメントとして「TBDが散見されるため、DIS投票までに は埋めるべき」 出口幹事長 (国土地理院)
  20. 4. SR 19144-2:2012 (/2017-12-04) 24 山田幹事 (アジア航測) 【定期見直し】分類システム – 第2部:土地被覆メタ言語(LCML)

    【規格の概要】 ・様々な土地被覆分類システムを、外形的な側面から記述で きるよう、UMLメタモデルとして述べる土地被覆メタ言語 (Land Cover Meta Language;LCML)を規定するとともに、 共通の参照構造を提供する。 ・種々の土地被覆分類システムのデータを比較し統合するた め、LCMLの拡張を登録する詳細構造を規定するもの 【規格の経緯】 ・国連食糧農業機関(UNFAO)との共同作成 ・2012年7月1日 IS発行
  21. 4. SR 19144-2:2012 (/2017-12-04) 25 【投票案】 1.Confirm ※次回総会にて推奨決議が出る見込み 2.No (There

    is no specific need to adopt this standard as a national standard or other publications, in addition to direcly use the international standard domestically.) 3.ー、 4.No、 5.No、 6.No 山田幹事 (アジア航測)
  22. 5. SR 19159-1:2014(/2017-12-04) 26 黒川幹事 (国際航業) 【投票】リモートセンシング画像センサの較正及び検証 – 第1部:光学センサ 【規格の概要】

    ISO/TS 19159はリモートセンシング画像センサの較正及び検 証のためのメタデータを規定しており、4部構成となっている。 Part1(今回の投票対象)は、光学センサーのためのメタデー タ仕様である。ISO19115-2 Metadata Part 2: Extensions for acquisition and processing(接頭辞MD)やISO/TS19130 Imagery sensor models for geopositioningの要素(接頭辞SD) を使用している。 【規格の経緯】 ISO/TS 19159-1:2014の 定期見直し
  23. 5. SR 19159-1:2014(/2017-12-04) 27 黒川幹事 (国際航業) 【投票案】 1.総会での決議を待つ 現在ISO 19115-2及びISO/TS

    19130が改訂作業中であることから、改訂内容の 反映が必要と判断される可能性がある。 2.No (There is no specific need to adopt this standard as a national standard or other publications, in addition to direcly use the international standard domestically.) 3.ー、 4.No、 5.No、 6.No