Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ここから始めるDevOps CI/CD編
Search
とことんDevOps
March 16, 2023
Technology
0
570
ここから始めるDevOps CI/CD編
DevOpsを始めるにあたってCI/CDの観点から学ぶべきポイントを紹介します。
とことんDevOps
March 16, 2023
Tweet
Share
More Decks by とことんDevOps
See All by とことんDevOps
E2Eテスト自動化入門
devops_vtj
1
100
今日からはじめるWSL実践入門
devops_vtj
0
180
'24/11月開催 Visual Studio CodeのDev Containersを使って開発環境構築してみよう
devops_vtj
0
320
DevOpsに関連するツールとその概要を淡々と読み上げる会
devops_vtj
2
280
Docker互換のセキュアなコンテナ実行環境「Podman」超入門
devops_vtj
7
6.1k
自動化と効率化のためにGitHub Actionsを使いこなそう
devops_vtj
5
1k
Gitで始めるバージョン管理入門
devops_vtj
1
510
今さら聞けないDocker入門 〜 Dockerfileのベストプラクティス編
devops_vtj
34
11k
AWS AmplifyではじめるDevOps
devops_vtj
0
670
Other Decks in Technology
See All in Technology
遷移の高速化 ヤフートップの試行錯誤
narirou
6
1.8k
AWSではじめる Web APIテスト実践ガイド / A practical guide to testing Web APIs on AWS
yokawasa
8
750
エンジニア主導の企画立案を可能にする組織とは?
recruitengineers
PRO
1
280
Ruby on Railsで持続可能な開発を行うために取り組んでいること
am1157154
3
160
OCI Success Journey OCIの何が評価されてる?疑問に答える事例セミナー(2025年2月実施)
oracle4engineer
PRO
2
180
Apache Iceberg Case Study in LY Corporation
lycorptech_jp
PRO
0
350
ウォンテッドリーのデータパイプラインを支える ETL のための analytics, rds-exporter / analytics, rds-exporter for ETL to support Wantedly's data pipeline
unblee
0
140
JAWS FESTA 2024「バスロケ」GPS×サーバーレスの開発と運用の舞台裏/jawsfesta2024-bus-gps-serverless
ma2shita
3
280
JavaにおけるNull非許容性
skrb
2
2.7k
Snowflake ML モデルを dbt データパイプラインに組み込む
estie
0
110
AIエージェント元年@日本生成AIユーザ会
shukob
1
240
20250304_赤煉瓦倉庫_DeepSeek_Deep_Dive
hiouchiy
2
110
Featured
See All Featured
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.7k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
120k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1369
200k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
40
2k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.4k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
67
11k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
59k
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.6k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
55
9.2k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
14k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
30
2.2k
Transcript
ここから始めるDevOps CI/CD編 日本仮想化技術株式会社 水野 源 mizuno@VirtualTech.jp 2023/03/15 1
発表者について • 水野 源 • VTJ 技術部所属 • Ubuntu JPメンバー
• ubuntu.comメンバー • 日経Linuxにて「Linux 100%活用 ガイド」を連載中 • 著書に「そろそろ常識? マンガで わかるLinuxコマンド」など 2
本日のアジェンダ • CIとは • CDとは • CircleCI • ArgoCD •
まとめ 3
CIとは • 自動的にテストするやつでしょ? くらいの理解の人も多いのでは • 間違いではないんだけど、テストは統合のための手段 • Continuous Integrationの略 •
日本語にすると継続的なインテグレーション(統合) • 統合とは、開発者のコードをリリースブランチにマージ可能にすること • リリースブランチは常に正常で、デプロイ可能でなければならない • ぶっ壊れたコードのマージはダメ絶対 • マージ可能にするということは? • マージ対象となるコードの品質を確認できているということ • そのためのテスト 4
コードの品質を担保するには • コードの品質を担保するにはテストがなにより重要 • 最初にテストを書き、テストが成功するようロジックを実装するのも一般的 • これがテスト駆動開発 • コードをリリースブランチへマージする前には •
コードのテストや静的解析を行う • テスト結果を確認する • 実際にマージを行う • ……というプロセスを踏む • これを継続的に行うのがCI 5
継続的? • 単にテストを実行しているだけでは不十分 • 人間は間違えるし、サボる生き物 • コードに対して十分なカバレッジを持つテストを行うこと • それを常に、自動的に実行し続けること •
この両方が大事 • これが満たされていれば、リリースブランチにあるコードは常に、す べてのテストをパスしていることが担保される • この状態を維持することこそがCIの本質 6
CDとは • Continuous Deliveryの略 • デリバリーとは、本番デプロイ可能な準備を整えること • CIによって品質が担保され、リリースブランチにマージされたコードも、 実際に動かすには本番サーバーにデプロイしなければならない •
だがデプロイには、それなりの準備や手順がある • コンテナイメージをビルドしたり • ビルドしたイメージをコンテナレジストリにプッシュしたり • これを継続的に行うのがCD 7
CDとは • 新しいコードをデプロイする時とは? • 当然リリースブランチのコードが更新された時 • つまりCIを完了した後にCDが実行されるのが基本 • そのためCIとCDはだいたいセットで扱われる •
そのためまとめてCI/CDと呼ばれる 8
Continuous Deployとは • Continuous Deliveryと同じくCDと略される概念 • まぎらわしい…… • デリバリーは、あくまでデプロイの準備を整えるだけ •
対してデプロイは、文字通りデプロイまでを一気に行う • Continuous Delivery + 本番デプロイ = Continuous Deploy という感じ • 単にCDと言った場合は区別がつかないことがあるので要注意 9
CI/CD概念図 10 テスト 静的解析 セキュリティチェック etc イメージビルド プッシュ etc 本番デプロイ
Continuous Integration Continuous Delivery Continuous Deploy CircleCI ArgoCD
CircleCI • CIやCDを行うには専用のツールを使うのが一般的 • コミットを検知し、自動的にCIワークフローを起動できることが求められる • そのためコードホスティングサービスと一体化したCIサービスも存在する • CircleCIはCIに特化した老舗のSaaS •
GitHub/GitLabとスムーズに連携できる • Insight、分割並列実行、SSHデバッグなど、便利機能も豊富 • 昨年、無料枠が大幅に強化された 11
CircleCI • CIとCDは、概念的には別物 • だが、実際は明確に分離されているものでもない • 分けて考える必要もあまりない • 単一のフロー内で、CIとCDを順番に実行することも一般的 •
CircleCIはCIという名前だが、デプロイ処理を書くこともできる • 例えばテスト→コンテナのビルド→プッシュ→k8sへのデプロイなどをひとつ のワークフロー内で行うことも可能 12
CircleCI 13
ArgoCD • さっきCircleCIからのデプロイも可能と言ったな? • だがそのためには、CircleCIに本番をいじる権限を預けなければならない • 本番がk8sなら、KUBECONFIGをCircleCIに設定する必要がある • それセキュリティ的にどうよ……? •
CIツールがクラスターを自由にいじれてしまうと、ワークフローを修正した時 などに事故が起きるかもしれない • そこでCDはCD用のツールを別に用意するというのもおすすめ 14
ArgoCD • ArgoCDは、それ自身もk8s上で動くアプリ • クラスター上で動作する他のアプリを管理できる • CircleCIがCDを行う場合、外からクラスターにアプリをプッシュする • だがArgoCDを使えば、ターゲットとなるクラスター上からアプリをプルできる •
この方式のメリットは? • クラスターの認証情報を外部に持ち出さなくてよい • CI/CD(デリバリー)とCD(デプロイ)を分離できる • クラスター上で動いているアプリの状態を管理できる • etc… 15
ArgoCD 16
CI/CD CI/CD概念図 17 コンテナリポジトリ GitHub コード CircleCI テスト ビルド イメージ
k8s ArgoCD アプリ コミット デリバリー デプロイ
まとめ • 高速にDevOpsサイクルを回すには • それを支援するツールの導入が必要不可欠 • なによりキモとなるのが、CI/CD • だがCI/CD自体は、プロダクトの価値に直接寄与しない •
なのでなるべくツールを使って手軽にやりたい • 無料枠の強化されたCircleCIはオススメ • テストやデプロイにツールを導入して自動化し、品質を担保しながら 高速な開発とリリースを実現しよう 18