Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
20250614_LT_走れメロスの個人情報マスク処理をMacStudio 512GBメモリマ...
Search
NobuakiOshiro
PRO
June 13, 2025
Technology
1
13
20250614_LT_走れメロスの個人情報マスク処理をMacStudio 512GBメモリマシンで試してみた
https://agifukuoka.connpass.com/event/352826/
NobuakiOshiro
PRO
June 13, 2025
Tweet
Share
More Decks by NobuakiOshiro
See All by NobuakiOshiro
20250910_生成AIでスタンドアロンなデータ分析ダッシュボードを作りたい
doradora09
PRO
0
18
20250906_“GPT-5、Cerebras、 あとgpt-oss-120bの話” をしようと思ったら Qwen3-480Bがつよつよだっ た話(テトリスで検証)
doradora09
PRO
0
48
20250901_LT_爆速AI_CerebrasでリアルタイムSVG生成
doradora09
PRO
0
88
20250823_LT_爆速AI_Cerebrasから考える未来
doradora09
PRO
0
46
20250726_DeepResearchで何かしらの情報を調べた後のTips
doradora09
PRO
1
53
20250718_分析業務への生成AI活用(テキストマイニングを例題に)
doradora09
PRO
1
83
20250715_AI時代到来・企業リスクへの生成AI活用術
doradora09
PRO
0
71
20250709_MacStudioとLlama-4Maverickでローカル画像認識
doradora09
PRO
1
58
20250709_第3回_GenAIアナリティクス勉強会at東京_オープニングトーク
doradora09
PRO
0
85
Other Decks in Technology
See All in Technology
Flutterでキャッチしないエラーはどこに行く
taiju59
0
220
フィンテック養成勉強会#56
finengine
0
140
OCI Oracle Database Services新機能アップデート(2025/06-2025/08)
oracle4engineer
PRO
0
100
今!ソフトウェアエンジニアがハードウェアに手を出すには
mackee
11
4.5k
「どこから読む?」コードとカルチャーに最速で馴染むための実践ガイド
zozotech
PRO
0
220
Autonomous Database - Dedicated 技術詳細 / adb-d_technical_detail_jp
oracle4engineer
PRO
4
10k
「何となくテストする」を卒業するためにプロダクトが動く仕組みを理解しよう
kawabeaver
0
280
初めてAWSを使うときのセキュリティ覚書〜初心者支部編〜
cmusudakeisuke
1
210
DDD集約とサービスコンテキスト境界との関係性
pandayumi
2
280
react-callを使ってダイヤログをいろんなとこで再利用しよう!
shinaps
1
220
Vault を基盤として整備し、 みんなに使ってもらえるようになるまで
takahiko
1
120
Webブラウザ向け動画配信プレイヤーの 大規模リプレイスから得た知見と学び
yud0uhu
0
230
Featured
See All Featured
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
840
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
36
2.5k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
55
13k
Building Applications with DynamoDB
mza
96
6.6k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.6k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.5k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
66k
Making Projects Easy
brettharned
117
6.4k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.6k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Transcript
LT : 「⾛れメロス」の 個⼈情報マスク処理を Mac Studio 512GBメモリ マシンで試してみた 2025/6/14 @doradora09
Mac Studio 512GBメモリマシン • メモリ512GBまでマ シましにできるポー タブルPC(4kg) • LLMの⼤きいモデル が動くので今回実験
利⽤
Mac Studio 512GBメモリマシン • ちなみにスペック増 し増しにすると200万 を超えます・・ • ( 3台買ったらカード
を⽌められたのは良 い?思い出・・ )
閑話休題:⾛れメロス • ⻘空⽂庫で全⽂公開されてます • https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html • ローカルLLMで「メロス」や「セリヌンティウス」などの名称をマス クしたい -> これができれば、社内でいろんなデータをLLMに⾷わせて処理できる
-> また、マスク後データを外部のさらに性能の良いAPIに投げて分析させるとか もできて良さげ • 現時点での結論 • Mac Studio 512GBならいけそう • 128GBメモリのMac Boop Proだと厳しいかも?
原⽂ • だいたい1万⽂ 字くらいの物語
LM StudioでLlama-4を動かす • Mavericのモデルは230GBくらい容量あるのでダウンロードの 帯域とか注意( スマホテザリングではやらない⽅が吉・・ ) • メモリ使⽤量はこんな感じ
注意:トークン⻑は伸ばしておくこと • ML Studioでロード したモデルのデフォ ルトが4000トークン くらいなので、 input/outputの⽂字 数が全然⾜りない (2000⽂字くらい)
• 設定で5-10万トーク ンにしておけばOK
参考:Llama-4 Mavericのメモリ使⽤量 • 240GBくらい • 頑張れば2本くら い⾛らせられる?
今回⽤いたプロンプト ・指⽰ 以下の原⽂に対して、個⼈が特定できないように⽒名のマスクを お願いします。また後で復元できるように対応表を作成し、最初と 最後に提⽰してください。【⼈物1】のようなイメージでお願いし ます。 ・原⽂ ⾛れメロス 太宰治 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければなら
ぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。・・・(以下、最後ま で記載)
実⾏結果① ( Llama-4 Maveric ) • とても良い感じです • 動作中のメモリ使⽤量は 266GBくらい
• 15token/sec、くらいのス ピードは出てそうです
実⾏結果② ( Llama-4 scout-17b-16e ) • やや、いい感じです ( アレキスが⾜りない )
• 動作中のメモリ使⽤量は 116GBくらい • 15token/sec、くらいのス ピードは出てそうです
実⾏結果③ ( Llama-3.3-70b ) • 少し間違えているものの、概ねOK ( 太宰治を⼈物2、とかたまに間 違えている )
• 動作中のメモリ使⽤量は87GBくら い • 5token/sec、くらいのスピードな のでやや遅めですが許容範囲
実⾏結果④ ( Llama-4 dolphin-8B ) • 全然ダメでした ( そもそも指⽰を聞いて おらず、おうむ返し
) ・トークン⻑も8000トー クンくらいが上限だった ので2000⽂字まで縮⼩し て実験
参考:各モデルの特徴⽐較
その他所感等 • Llama-4 mavericでようやく及第点。ただ、⼗分ではない ( ChatGPT-4と4oの中間くらいの感覚 ) • 個⼈情報マスクは⼗分だが、バイブコーディングで分析させる にはまだ弱い印象(
複雑な分析は失敗する ) • ⼀⽅で「どんなデータでもローカルで安全に扱える」という点 はやはりデカい • ローカルLLM活⽤も引き続き⾊々検証していきたいと思います
Enjoy..!!