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みんなで作る解析ツール-YAIBA民主化プロジェクトのチームデザイン.pdf
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Earl Klutz
November 13, 2025
Business
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みんなで作る解析ツール-YAIBA民主化プロジェクトのチームデザイン.pdf
Earl Klutz
November 13, 2025
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Transcript
みんなで作る解析ツール YAIBA民主化プロジェクトの チームデザイン Earl Klutz
自己紹介 名前:Earl Klutz(読み方:アール・クルツ) • 2022年7月からVRChat始めました。 • 色々な集会でLTの撮影スタッフやってます。 • フリーで講師、開発、運用、インフラエンジニアなどは仮の姿 2
自己紹介 名前:Earl Klutz(読み方:アール・クルツ) • 2022年7月からVRChat始めました。 • 色々な集会でLTの撮影スタッフやってます。 • フリーで講師、開発、運用、インフラエンジニアなどは仮の姿 •
本業は飯テロリスト 3
自己紹介 名前:Earl Klutz(読み方:アール・クルツ) • 2022年7月からVRChat始めました。 • 色々な集会でLTの撮影スタッフやってます。 • フリーで講師、開発、運用、インフラエンジニアなどは仮の姿 •
本業は飯テロリスト 4
今日の言いたい事 • チームマネジメントの鉄則 5
今日の言いたい事 • チームマネジメントの鉄則 • マネージャーは仕事をするな! • 人を見ろ! • 雑談をして環境を作れ! 以上
6
YAIBAとは • VRChatのログを扱うための解析ツールセット • 位置・回転・入退室・タグなどを自動で抽出 • データを整理してCSVなどに変換 • 人流分析や可視化に使える基盤データを作成 →プログラマーでないとグラフ化出来ない
7
分析イベントでも難しかった • 第1回のイベントカレンダー分析と比較して難しい • そのままのデータでは全く分からない 8
分析イベントでも難しかった • 第1回のイベントカレンダー分析と比較して難しい • そのままのデータでは全く分からない これじゃ分析 するのも難しい よ! 9
YAIBA民主化プロジェクト発足 • メンバー • クルツ • ぶんちんさん • げるすらいむさん •
電卓さん • 花菜果ゆいさん • まっつさん • いそひまさん 10
集まったはいいけれど…… • 誰が何が出来る? • 得意なこと・苦手なことが謎 • 性格わからん • 目的・目標が具体的でない 11
集まったはいいけれど…… • 誰が何が出来る? • 得意なこと・苦手なことが謎 • 性格わからん • 目的・目標が具体的でない まあ、こういうのは
最初のうち に解決しないとね! みんなは何から解決する? 12
チームビルディングの5段階プロセス(タックマンモデル) 形成期 (Forming) 混乱期 (Storming) 統一期 (Norming) 機能期 (Performing) 散会期
(Adjourning) 13
チームビルディングの5段階プロセス(タックマンモデル) 形成期 (Forming) 混乱期 (Storming) 統一期 (Norming) 機能期 (Performing) 散会期
(Adjourning) 14
チームビルディングの5段階プロセス(タックマンモデル) 形成期 (Forming) 混乱期 (Storming) 統一期 (Norming) 機能期 (Performing) 散会期
(Adjourning) 15
チームビルディングの5段階プロセス(タックマンモデル) 形成期 (Forming) 混乱期 (Storming) 統一期 (Norming) 機能期 (Performing) 散会期
(Adjourning) 16
チームビルディングの5段階プロセス(タックマンモデル) 形成期 (Forming) 混乱期 (Storming) 統一期 (Norming) 機能期 (Performing) 散会期
(Adjourning) 如何に素早くチームを 「統一期」に持っていくかが 腕の見せ所だ よ! 17
統一期にするためにやるべきこと • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 18
統一期にするためにやるべきこと • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 多い多い!! そんなにいっぱいできない よ! 19
統一期にするために実際にやったこと • キックオフ時にクッソ分かりやすい企画書読み合わせ • 自己紹介をしつつ、雑談を可能な限り多くとる • Discord上でカオス気味にチャットスペースを用意 • ダメ押しでブレーンストーミング会で言い合える環境づくり 20
YAIBA民主化プロジェクト 企画書 Earl Klutz
メンバー • クルツ:まとめ役 • ぶんちんさん • いそひまさん • まっつさん 22
ミーティングについて • 頻度:2週間に1回(序盤は1週間に1回かも?) • 時間:1時間ほど • 場所:VRChat上(必要に応じてDiscord) 23
前提知識 YAIBAとは 24
YAIBAとYAIBA-VRC • YAIBAにはワールドに設置するYAIBA-VRC • ログ解析用のYAIBA の2種類がある 25
YAIBA-VRCとは • ワールドに設置することにより、参加者の位置情報等ログに出力 可能なシステム • 製作者:のりたまさん • 機能 • スタッフ設定機能
• 位置と回転の記録機能 • アンケート機能 • ログは以下のパスに記録される C:¥Users¥USER_NAME¥AppData¥Local¥VRChat¥log_XXXXX.log https://github.com/ScienceAssembly/YAIBA-VRC 26
YAIBAとは • VRChatの出すログをcsv等に変換することができるツー ル • 製作者:こくたんさん • 機能 • プレイヤー参加/退出記録、位置情報、回転など抽出
• ヨドコロタグマーカー履歴 • ユーザー名/ユーザーIDの仮名化など https://github.com/ScienceAssembly/YAIBA 27
現状のYAIBA 28
29
現状の課題 • プログラマーなどある程度コードに慣れていないと 使えない • csvデータがダウンロードできるだけ 30
目的 • バーイベントをやるようなある程度一般の人でも • YAIBA-VRCを設置 • YAIBA(カスタマイズ)を使ってログを動画化 31
第1目標 • Google Colabで簡単に解析ができるようにする ここにログファイルを入れたら 欲しいグラフや 動画がダウンロードできる (要望によってはいくつか特定集会用の Google Colabを作るのもあり)
32
第2目標 • Webサイト化 33
第3目標 • 1回の開催データのみ動画やグラフ化ではなく • 複数回の統計データの動画化・グラフ化など 34
第4目標(無謀かも?) • WebサイトでログインしてGoogle アナリティクスの ように分析サイトとして作成する 35
まずやる事(第1目標以外無視) 1.グラフ化・動画化のアイデア →ブレーンストーミングなどでとにかく一杯アイデアだし 2.出たアイデアから厳選し仕様にまとめる 3.実際にコード化 →Google Colab または GitHub 4.ライブラリにして第1目標完了
36
スケジュール 8/1 8/15 9/1 9/15 10/1 10/15 11/1 11/15 12/1
アイデア出し アイデア厳選 仕様作成 実装 論文・ポスター作成 10/26 要旨 ポスター 提出〆切 12/13-14 バ学会 デモワールド作成 ※「4.ライブラリにして第1目標完了」をやる隙間が無かったので余裕があればやる 37
ありがとうございます By Earl Klutz YAIBA民主化プロジェクト 企画書
特に重要なもの 39
企画書で意識してたところ • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 40
統一期にするためにやるべきこと • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 完全に出来てる訳じゃないけど 企画書だけ でこの辺りの 布石は打ってるよ 41
自己紹介をしつつ、雑談を可能な限り多くとる 全部重要で 意図的に書いてるよ! 42
自己紹介をしつつ、雑談を可能な限り多くとる • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 43
統一期にするためにやるべきこと • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 今だから言えるけど 雑談や発言から 「報告や相談してくれそうか」 「どう いう場 なら話してくれそう」 とかずっと見てたよ! 44
DISCORD上でカオス気味にチャットスペースを用意 • 気後れして書き込めないというのを防ぐために あえてカオス化。適当に言える環境が重要 45
DISCORD上でカオス気味にチャットスペースを用意 • 気後れして書き込めないというのを防ぐために あえてカオス化。適当に言える環境が重要 ある程度感覚でやってるけど この 辺りの設計もメンバー見て 作ってるよ! 真面目な人多かったら チャンネル構成
も変わってたかも? 46
ブレスト会でダメ押し • アイデア集めより、人を見るための場 • 出したアイデアで得意・不得意がわかる • 話し方や切り口て性格・適性が見える • ブレストは 役割を見極める診断会
47
最後の調整 • 意外とみんな慣れてそう • このままだと簡単に終わりすぎる →よし、難易度を上げよう! 48
全員がリーダークラスを想定して設計から依頼 クルツ (PM) メンバー 作業者 作業者 メンバー 作業者 作業者 メンバー
49
全員がリーダークラスを想定して設計から依頼 クルツ (PM) メンバー 作業者 作業者 メンバー 作業者 作業者 メンバー
仕事を考えたら 視座の高さは重要だからね! アドリブで入れた よ! 50
全員がリーダークラスを想定して設計から依頼 51
全員がリーダークラスを想定して設計から依頼 • 目標とゴールの“視界合わせ” • チームが話せる環境を整える • 役割・責任範囲をジョブ化して明文化 • 情報のバラバラ発生を防ぐ“単一の真実”づくり •
スキル・得意・苦手を可視化して揃える • コミットスタイルの違いを先に共有 • 決めごとの優先順位を作る • 雰囲気と空気感のチューニング • 進捗・成果をこまめに共有できる場の設計 52
まとめ:YAIBA民主化プロジェクトのチームデザイン • チームは自然発生しない。設計しないと事故る。 • 雑談はチームビルディングの潤滑油。 • カオスDiscordは正義。 • ブレストはアイデア集めじゃなく「人間観察会」。 •
リーダー候補として設計を依頼すると、勝手に自走する。 53
チームデザインとは「人」と「環境」を整えること • 目的地を同じにして • 話せる空気をつくり • 役割を明文化し • 情報の出る内容、置き場を一本化し •
お互いの得意・苦手が見える状態にする 54
チームデザインとは「人」と「環境」を整えること • 目的地を同じにして • 話せる空気をつくり • 役割を明文化し • 情報の出る内容、置き場を一本化し •
お互いの得意・苦手が見える状態にする 55 マネージャーは仕事をするな! 人を 見ろ! 雑談を して環境を作れ! それが すべてだよ!
バーチャル学会 12月14日(日) 10時15分~ 56
ありがとうございます By Earl Klutz みんなで作る解析ツール 民主化プロジェクトの チームデザイン 57