Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

第15回EdTezhZineオンラインセミナー「なぜ学校のデジタル化が重要なのか? ICT利活...

Avatar for EdTechZine EdTechZine
July 07, 2022
1.8k

第15回EdTezhZineオンラインセミナー「なぜ学校のデジタル化が重要なのか? ICT利活用を推進する9の目的」

為田裕行氏講演資料

Avatar for EdTechZine

EdTechZine

July 07, 2022
Tweet

More Decks by EdTechZine

Transcript

  1. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. • フューチャーインスティテュート株式会社 代表取締役

    • 教育ICTリサーチ主宰 • ICT CONNECT 21 EdTech推進SWG サブリーダー • 戸田市教育委員会 21世紀型スキル育成 アドバイザー • 戸田市プログラミング・ICT教育研究推進委員会 顧問 • 淑徳小学校 「淑徳アルファ」 講師(小学校1年生~3年生) • 西武学園文理小学校 情報科 アドバイザー • 成城学園 情報一貫教育推進検討委員会 アドバイザー • セサミストリート・ティーチャー • アイロボット Rootエデュケーショナル・インストラクター 1 為田裕行(ためだひろゆき)
  2. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. • 著書 –

    『学校のデジタル化は 何のため?』 (さくら社, 2022年) – 『学校アップデート+』 (共著・さくら社, 2022年) – 『一人1台のルール』 (さくら社, 2021年) 2
  3. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. はじめに • 教育×ICTは「魔法の杖」じゃない

    →全部が全部ICT化すればいいという話ではない • どうやって(How) 1人1台の情報端末を導入するか ↓ なぜ(Why) 1人1台の情報端末が必要なのか 4
  4. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 教育ICT利活用の目的9類型 1. 興味喚起

    学習内容に興味を持てない児童生徒に対して、興味を持ってもらう 多様なコンテンツの活用 / 日常風景と授業の接続 2. モチベーション喚起 外部からモチベーションを与えることで、学習意欲を高める ゲーミフィケーション / 誰と学ぶかの環境づくり / 先生からのフィードバック 3. 理解促進 現行授業で説明しにくい、わかりにくい部分の理解を深める 二次元の紙ではできなかった説明 / 動かない図ではわかりにくかった説明 / 自分で見たいように見られる教材 5
  5. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 教育ICT利活用の目的9類型 4. 授業効率化

    課題提示 / 課題提出・課題回収・自動採点 / 効率化してできた時間ですべきこと 5. 進捗確認・理解度確認 一人ひとりに適した学習を提供する / 結果だけでなく過程も見られる / 先生の授業の見とりをサポートする 6. 教材拡充 いままで使えなかった教材も使える / 自分の学校に合った教材が使える / 量的な制限を解消 / 外部資料へリンクできる 6
  6. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 教育ICT利活用の目的9類型 7. 表現手段拡充・思考手段拡充

    デジタルならではの表現や思考のオプションを増やす 表現手段としての活用 / 思考手段としての活用 8. 情報共有手段の拡充 思考の共有、教材の共有、事務連絡など情報のやりとりを増やす 時間と場所の制約がなくなる 授業で / 家庭との連絡に / 職員室での情報共有 9. 学習環境の拡充 教室外で学習ができるようになり、学習時間を増やせる 時間の制限から解放 / 場の制限から解放 / 学校と外部をつなぐ 7
  7. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 教育ICTの利活用 9類型 1.

    興味喚起 2. モチベーション喚起 3. 理解促進 4. 授業効率化 5. 進捗確認・理解度確認 6. 教材拡充 7. 表現手段拡充・思考手段拡充 8. 情報共有の拡充 9. 学習環境の拡充 8 学校のデジタル化は 何のため? • 授業支援ツール =先生が使う • 思考・表現ツール =児童生徒が使う
  8. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 事前にいただいている質問 • ICT教育を浸透させるにはどういった働きかけが必要か?

    • ICTを使う必要性を感じてない方にとって、どうその必要性を 感じて頂き、使ってもらえるのかアドバイスはありますでしょう か。もしくは無理に使う必要はないとお考えでしょうか。 9 • 子どもたちの学びの変容がいちばんでは? • 子どもたちが「デジタルを使った学び」をできるようにすること が重要。
  9. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 事前にいただいている質問 • 機械を毛嫌いし、推進することができない時の対処法を教え

    てください 10 • 「機械を毛嫌い」はどれくらいのテクノロジーから含まれる? • 先生の教え方の選択肢と、子どもたちの学び方の選択肢と、 両方が得られるように。
  10. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 事前にいただいている質問 • ICT機器は、まだ一部の先生しか活用していません。ほとん

    どの先生や生徒は、使わなくても何も困っていません。色々 話はしていますが、何か良い方策は、ないでしょうか?よろし くお願いします。 11 • 「困っていない」から教えなくてもいい、にはならない。 • 子どもたちの学びの変容がいちばんでは? • 部活からスタートでも、いいと思う。 • 保護者の理解も重要。(保護者の「学び観」のアップデート)
  11. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 事前にいただいている質問 • 学校にデジタル機器を導入し、ネットワークで繋がりをもてば

    便利な反面、必ず生徒指導上のトラブルが起こる。 – トラブルがあった場合はどう対応するべき? – 未然防止するために教員は生徒に事前にどのような教育や指導、関 わり方をすればより効果的? • YouTubeやゲームなど、好き勝手に使うことについて、教員 が眉をひそめるという状況があります。多少ゲームに使って もいいじゃないかという考え方、使い方を自立する指導をす る、もっと面白い充実した使い方を教えてやる、制限を効果 的にかけてやる、などいろいろ議論がありますが、どうお考 えになりますか。 12
  12. Copyright (C) Future Institute All Rights Reserved. 道具にある、2つの分水嶺 13 1つの分岐点

    2つの分水嶺 ICTを使う ICTを使わない 「足りなさ」の分水嶺: ICTを道具として使って、 プラス効果を得る 「行き過ぎ」の分水嶺: 過剰に使うようになり、 道具に使われる (緒方壽人『コンヴィヴィアル・テクノロジー』)