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「ブラックホールを避けるには」by 化学魔さん
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November 16, 2019
Science
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「ブラックホールを避けるには」by 化学魔さん
「ブラックホールを避けるには」by 化学魔さん
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November 16, 2019
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Transcript
簡単なモデルで一般相対性理論 松本直樹
• 松本直樹(あるいは時岡結絃) • プログラマ3年目 • 失恋のプロ • 学生時代に高校化学の読み物を出版 • 京都大学理学部→同修士・博士退学
• 専攻は気象学 • 理学一般のほか法律・和歌・統計学・薬学・医学など
• 冬コミ月曜日
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Rリンゴ
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• 「見かけの力と重力の区別がつかないのなら •それは本質的に同じもの • なのである」 • (等価原理の一種)
• 自由落下している人のことをよく • “無重力状態” • といいますね
• 見かけの力と重力が • 打ち消しあって実質無重力
• 無重力状態 • =実質力が働いていない • =慣性系! • =特殊相対性理論が使える!
• 自由落下している観測者は、 • 各瞬間において慣性系にいる • と看做せる。 • →加速しながら一瞬一瞬ごとに別の慣性系に乗り換え続 けている
どんどん速く落ちていく
どんどん速く落ちていく →彼をカメラに収める →写真の中では慣性系
重力高 重力低
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• 特殊相対性理論からわかること(証明略)
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• しかしこの固有時間の遅れを自分自身は感知できない。 • →地球と通信しよう
• 地球から1秒に1回の光通信が行われる。 • 宇宙船はそれを受信する
• 地球から1秒に1回の光通信が行われる。 • 宇宙船はそれを受信する • 最初は普通に1秒に1回届くが……
• 地球から1秒に1回の光通信が行われる。 • 宇宙船はそれを受信する • めっちゃ来るやん!!!!!
• 地球から1秒に1回の光通信が行われる。 • 宇宙船はそれを受信するが、固有時間が遅れているので • 0.1秒しか経っていない→宇宙船の一秒間に10通くる!
• 地球から1秒に1回の光通信が行われる。 • シュワルツシルト半径付近ではほぼ無限の通信が来る
• 宇宙旅行をするときは地球と通信してればOK! • 通信間隔が遅くなったらブラックホールに近づいてるぞ!
• 物理・化学・生物・地球科学、様々な分野にわたって • 面白おかしく時には真面目に • 女の子の淡い恋を描きながら解説しています