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【論文紹介】Forecasting at Scale

fhiyo
November 09, 2018
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【論文紹介】Forecasting at Scale

社内の勉強会で発表した論文紹介の内容です。

fhiyo

November 09, 2018
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Transcript

  1. 【論文紹介】 Forecasting at Scale Sean J. Taylor, Benjamin Letham, The

    American Statistician 2018 (NOT PEER REVIEWED) @fhiyo 1
  2. 時系列分析とは 時間的に得られる系列的なデータに対する分析。 - 過去の時点に対する推定: 平滑化 (smoothing) - 現在の時点に対する推定: 濾波 (filtering)←観測値をフィルタして「状態」を取り出

    すイメージ? - 未来の時点に対する推定: 予測 (forecast / prediction) 例 - 特定の株価の変動から未来の株価が上がるか下がるかを予測する (forecast) - 過去データから上手くデータ間の関係性を表現する線を書く (smoothing) 3
  3. 普通の分析とどう違う? 一般の回帰分析では最小二乗法 (Ordinary Least Square, OLS) と呼ばれる手法を用 いて分析を行う 最小二乗法の「前提」 -

    データの独立性: 個々のデータ点は他のデータに対して独立である - 誤差は正規分布 N(0, σ^2) に従い、その分散σ^2は既知である 4 OLSの例
  4. AR, MA, ARMA - AR(1) (Autoregressive): 自己回帰過程 データが自身の一つ前のデータに関係がある過程 9 φ1

    = 0.5 ※ W.N.: ホワイトノイズ 平均が0 分散が時刻に依らず一定 自己共分散が0 であるような時系列データ のこと
  5. AR, MA, ARMA - MA(1) (Moving Average): 移動平均過程 あるデータとその一つ前のデータが共通成分を持っている ※

    経済学でいうところの「移動平均」とは異なる概念? ref: https://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/~sasayama/macroecon/mailmagaarma.html 10 θ1=1
  6. Prophetでやりたいこと 下の例にあるような困難な部分をなんとかしたい - 普通に回帰分析すると偽相関が現れてしまう (トレンドに傾きがあるため) - 周期性 (週、月、年、季節、...) や不規則な祝日などのイベントに対応する必要あり -

    外れ値に引っ張られて上手くモデリングができない - そもそも、時系列分析についての知識を持っている人が少ない 自動的に外れ値の対処・周期性の検出を行い、かつ解析結果の解釈性を高めることで ドメイン知識を持っていれば時系列分析が行えるようにしたい 12
  7. Problems Settings decomposable time series model with three main model

    component → trend, seasonality, holidays 15 g(t): trend function (not periodic) s(t): periodic changes (e.g. weekly, yearly seasonality) h(t): the effects of holidays ε_t: error function (generally, obeyed normally distribution)
  8. Sample Data -- Number of Event on Facebook 17 明らかに浮いて

    いるデータ 今までとは違う傾向 年末の謎の 落ち込み
  9. 既存手法との比較 既存の4つの手法との比較 (なぜ3点だけ?) auto.arima: ARIMAモデルでパラメータを自動推 定したもの ets: 指数平滑化法。直近の過去のデータに強い 影響を受ける snaive:

    ランダムウォークに週の周期性を加えたも の? tbats: 指数平滑化された状態空間モデル? 祝日などの効果も織り込める ARIMAXもあるがそ ちらとは比較していない様子 20
  10. トレンド予測モデル: Saturating Growth Model - logistic function 22 https://en.wikipedia.org/wiki/Logistic_function#/medi a/File:Logistic-curve.svg

    C: carrying capacity (環境収容力) k: growth rate (成長率) m: offset parameter 環境収容力と成長率が時 刻依存のバージョン → s_j: change pointsがある 時刻 (j=1, ..., S) δ_j: 時刻s_jにおけるトレン ドの変化率
  11. Seasonality フーリエ変換 N: 整数倍の周波数の数 P: period > For yearly and

    weekly seasonality we have found N = 10 and N = 3 respectively to work well for most problems. > In our generative model we take β ∼ Normal(0, σ^2) to impose a smoothing prior on the seasonality. → 平滑化されたpriorのβを正規分布から発生させて作る 25 seasonalityの不確実性を計算したい場合は、 MAP推定で はなくMCMCを行うようにすればよい seasonalityのNはAICなどでProphet側が自動で調整する 例: N=10で年周期のX(t)