Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
エンジニアファーストな開発生産性への取り組み
Search
Koji Ueno
July 28, 2023
Technology
1
3.7k
エンジニアファーストな開発生産性への取り組み
Koji Ueno
July 28, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
AWS⼊社という選択肢、⾒えていますか
iwamot
2
1.1k
Autify Company Deck
autifyhq
1
39k
[JAWS-UG金沢支部×コンテナ支部合同企画]コンテナとは何か
furuton
3
330
Railsで4GBのデカ動画ファイルのアップロードと配信、どう実現する?
asflash8
1
100
TinyGoを使ったVSCode拡張機能実装
askua
2
200
dev 補講: プロダクトセキュリティ / Product security overview
wa6sn
0
920
エンジニア候補者向け資料2024.11.07.pdf
macloud
0
4.5k
Mini Tokyo 3D × PLATEAU - 公共交通デジタルツインにリアルな風景を
nagix
1
230
国土交通省 データコンペ参加者向け勉強会
takehikohashimoto
0
360
社内で最大の技術的負債のリファクタリングに取り組んだお話し
kidooonn
0
290
データの信頼性を支える仕組みと技術
chanyou0311
3
1.3k
「視座」の上げ方が成人発達理論にわかりやすくまとまってた / think_ perspective_hidden_dimensions
shuzon
2
15k
Featured
See All Featured
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
6.6k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
2.9k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
156
23k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
126
18k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.1k
What's new in Ruby 2.0
geeforr
343
31k
How GitHub (no longer) Works
holman
310
140k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
KATA
mclloyd
29
14k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
46
2.1k
Transcript
エンジニアファーストな 開発⽣産性への取り組み FastLabel株式会社 VPoE 植野 晃司
Introduction ⾃⼰紹介 2 FastLabel株式会社 VPoE 植野 晃司 新卒でERPパッケージベンダーの会社にエ ンジニアとして⼊社。 ⼤⼿企業向けの⼈事・給与システム、海
外向け会計システム、新規SaaSの開発・ 保守に従事する中でコーディングだけで なく、設計・運⽤・マネジメントなど 様々な領域の業務を経験。 その後、2022年より「FastLabel」に参 画しVPoEとして開発業務全般を担当。 X(旧Twitter) @ueno_k0108
Service FastLabelのご紹介 3 データセントリックなAI開発における全プロセスをカバーする サービス・プロダクトを展開しています
Product FastLabelのご紹介 4 AIデータプラットフォーム「FastLabel」を開発・提供しています ✔ AIで教師データ作成を⾃動化 ✔ ⾮エンジニアでも使えるUI/UX ✔ 100万件を超えるデータセット
AIインフラを創造し、⽇本を再び「世界レベル」へ Our Purpose AIインフラを創造し、⽇本を再び「世界レベル」へという、FastLabelのパー パスを起点に、私たちは⽇本産業をDXすることに挑戦しています。 1990年から現在まで⽇本は世界と⼤きな差をつけられました。名⽬GDPは全 くと⾔っていいほど伸びておらず、まさに失われた30年を過ごしています。で はなぜ、世界とこのような差がついてしまったのでしょうか。それはソフトウ ェアの進化です。GoogleやFacebookなどに代表されるIT企業が時価総額ラン キングに名を連ね、まさにソフトウェアが世界を席巻した30年間でした。
⽇本を再び世界レベルへ押し上げるには、これからの30年で浸透するテクノロ ジーに賭ける必要があります。私たちはそれがAI技術だと確信しており、AIイ ンフラを創造することで、⽇本企業ならびに、⽇本の産業を改⾰します。
Agenda 本⽇のアジェンダ 6 - 前段 - そもそもスタートアップ・ベンチャーで求められていることは何か︖ - 開発⽣産性を上げるにはどうすれば良いのか︖ -
本題 - エンジニアファーストな開発⽣産性への取り組み - 実際に取り組んでいる内容のご紹介 - 運⽤する上で気を付けていること - まとめ
Productivity そもそもスタートアップで求められていることとは︖ 7
Productivity スタートアップで求められていること ・PMF (Product Market Fit) ・仮説検証のため⾼速なPDCA 速いスピードでの 機能リリースが不可⽋ 8
Productivity 機能リリースのスピードを上げるには︖ 開発スピードを 上げる必要がある 開発⽣産性 (Developer Productivity) を上げる必要がある 9
Productivity 開発⽣産性をあげるにはどうすれば良いのか︖ 10
Productivity 開発⽣産性を上げるための⼿法 「Linterいれよう。。」 「Test拡充しよう。。」 「あのツール使いたい。。」 ⼿段は様々ですが、 今⽇話すのは⼿段の話ではなく これらをどうやって 取り⼊れていくのか︖ という組織・⽂化の話をします
11
Productivity 開発⽣産性を上げるための⼿法 開発の状況を⾒て、 トップダウン (経営・MGR) で 施策を打っていく 現場の困りごとは 現場にしかわからない 12
Productivity エンジニアファーストな開発⽣産性の取り組み 13
Productivity エンジニアファーストな開発⽣産性の取り組み 週次で 「開発組織改善MTG」 を実施 Unit (チーム) や役職に関わらず、 開発を良くするにはどうしたら いいか︖
をボトムアップで議論・実践して いくための会 14
Productivity エンジニアファーストな開発⽣産性の取り組み MTGまでに各⾃Notionのリストへ 改善したい内容を記載 MTGの場で議論して 取り組み内容を決める、 そして実践していく というのが基本的な流れ 15
Productivity 実際の改善事例紹介 16 問題提起 MTGにて「cspell」の 導⼊をしたらどうかと 議論・⽅向性を決める 実際に導⼊、運⽤開始
Productivity 実際の改善事例紹介 17 開発環境はDockerで構築していたが、 マシンによってはDockerfile等に ⼿を⼊れないといけなくなっていた 本質的な部分ではないので、 セットアップで詰まらないようにしたい ⽀給PCの統⼀・推奨SPEC等の 制定も含めて解決を進めた
Productivity 運⽤する上で気をつけていること 18
Productivity 運⽤上で気をつけているポイント ⼼理的安全性を確保する ※よくあるNGパターン 提案する 提案者が⼀番理解しているという理由で アサインもされる これが常態化 提案するのやめよ。。 19
Productivity ⼼理的安全性の確保 ⼼理的安全性確保のための運⽤ 1. 名前はあくまで誰が書いたか わかるためのもの ➡担当は話して決めていく 1. 書く時に解決策まで思いついて いるかどうかは問わない
➡とにかく問題だと思っていて 改善したいことを書く︕ 20
Productivity ⼩さな改善を積み重ねる 約半年の期間で、 全75件提⾔されたうちの 68件がDone アジャイルと同じように、 毎週何か出る ⼩さくてもいいので それに対してアクションする を⾏なった結果
21
Productivity 他でのケアも忘れずに とはいえ、全員がいる場で 話すのは苦⼿というケースも もちろんある (新⼊社員だと特に) MGRとの定期的な1on1も実施 22
Productivity 職能横断的な組織構成 領域で分けることによる コミュニケーション等のロスを カットするという視点もあり、 このような構成に 転じて、各⼈が幅広い領域に 知識を持てる状態であるため、 組織改善MTGの場で 議論について理解が進みやすく
他⼈事になりづらい 23
Productivity まとめ 24
Summary まとめ 1. スタートアップにおける機能リリースの速度を上げるために 開発⽣産性をあげる 2. ボトムアップによる現場の改善で、開発⽣産性をあげていく 3. ⼼理的安全性を確実に確保することで、改善が⽌まることを防ぐ 4.
職能横断的な組織構成も、開発⽣産性の向上に⼀役買う 25
We are Hiring! さいごに 26 FastLabelは全職種積極採⽤中です︕ 《採⽤サイト》 https://fastlabel.ai/career
Thank you for the listening. EOF