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プロダクトで世の中を変える技術

freee
December 08, 2021

 プロダクトで世の中を変える技術

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December 08, 2021
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  1. 日本の労働生産性は先進7カ国中最下位 米国 ドイツ フランス イタリア 英国 カナダ 日本 最下位 労働生産性国際比較

     
 単位:購買力平価換算 USドル 出典:労働生産性の国際比較 2017 年版 公益財団法人 日本生産性本部
  2. 創業からIPOまで、バックオフィス領域における中小企業活性化のためのサービスを一気通貫で提供 ❂ 納税する ↗ 育てる ↻ 運営する ✩ はじめる 会社設立

    freee 開業 freee クラウド会計ソフト freee 人事労務 freee (マイナンバー管理 freee 含む) クラウド申告 freee スモールビジネス向けの統合クラウドERP
  3. 11 ※(1)2021年9月末時点の有料課金ユーザー数。有料課金ユーザー企業数には個人事業主を含む。またfreeeグループ全体で集計。 2019年 6月期 2020年 6月期 2017年 6月期 2018年 6月期

    2021年 9月末 有料課金ユーザー 企業数(件) ユーザー基盤拡大に向けた取り組み 有料課金ユーザー企業数(1)は 31万に 313,206 8.5万 11.6万 16万 22.4万 31.3万
  4. 14 パブリックAPIによる拡張性/freeeアプリストア アプリストア 掲載数(1) 129件 POSレジ チャットツール Google 決済 PayPal

    BASE ラクス 販売管理 Square Slack Stripe SmartHR 人事マスタ連携 リクルート PoSレジ Salesforce 販売管理 ラクスル IT/SaaS管理 注: 1. 2021年12月末時点 グループウェア 決済 EC IT/SaaS管理 マネーフォワード
  5. CTO = Chief Technology Officer 30 • 経営陣の中でいちばん技術に貢献するひと ◦ 重要な経営課題に、技術視点でなんでも取り組む

    • CIO(= Chief Information Officer)との違い ◦ 業界・業種によって役割の境界線はまちまち ◦ ITプロダクトをもつ企業では、CTOが製品・事業寄り、CIOが 社内業務システム寄りを分担して持つことが多い
  6. freeeの成長に合わせて、私の役割も大きく変化 32 • 〜10人 ◦ コードを書いてプロダクトを世に出すテックリード • 〜30人 ◦ インフラ、アグリゲーションチームの立ち上げ

    • 〜100人 ◦ セキュリティ、社内システム、QAチームの立ち上げ • 〜300人(現在) ◦ 技術戦略に軸足を置きつつ、求められる役割は一気に多様化 • やってこなかったこと ◦ 人事評価制度づくり、大きな組織の指揮官
  7. プロダクトドリブンな企業のCTOの役割 34 • 組織 ◦ 技術者中心のチームマネジメント。開発組織の成果を最大化する • リーダーシップ ◦ 全社戦略に技術観点から貢献。作る/買う/提携するの意思決定を支援

    • 市場投入 ◦ 高品質で迅速なプロダクト開発とリリースで、競合に負けない • アーキテクチャ ◦ ビジネスに必要な拡張性、信頼性、セキュリティ、性能を担保する • 製品発見 ◦ 技術によるイノベーションの機会創出 • エバンジェリズム ◦ 広報担当として、開発者・提携先・顧客のコミュニティを盛り上げる ※出典:マーティ・ケイガン(2019)『INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント』

  8. freeeの強みは、よいプロダクトを生み続ける仕組み 36 • freee独自の価値の追求
 ◦ スモールビジネスを変えるというプロダクトビジョン ◦ 徹底的にユーザ価値を追求する組織文化 • 市場のベストプラクティスの実践


    ◦ リーンスタートアップ ◦ SaaSのビジネスモデル ◦ Webエンジニアリング こちらの話をします アートの世界 サイエンス、エンジニ アリングの世界
  9. freeeでは「仮説検証が速くて、売れる・使われるプロダクトがどんどん出る」を競争力にすべ く、開発プロセスに沿ったバリューチェーンを考えている プロダクトで勝つための技術仮説 企画 (プロダクト企画) 作る (プロダクト開発) 売る (セールス&マーケ) 使われる

    (オンボード&サクセス) ①ユーザ課題を深く突いた 高精度な企画ができる ②同じ企画なら競合より高速・高品質 に作成・提供できる ③どんなユーザがどんな価値を 感じたらプロダクトを買い、 使い続けてくれるか分かる ④プロダクトの仮説検証・改善サイクルが速い ⑤プロダクト起点で事業や組織が 大規模化しても、このサイクルのスピードや プロダクト品質が落ちない。むしろ上がる ⑧市場動向や既存資産を 踏まえ、最適な課題解決 オプションを選べる データ ⑥正確でリアルタイムな 使えるデータが貯まる プロダクト 基盤 ⑦プロダクト関連の資産と 負債を適切に管理できる
  10. 39 freeeの成長と技術投資の変遷
 2012 2013 2014 2015 2016 2017 100 50

    75 25 会計 会社設立 人事労務 マイナンバー 開業 申告 freeeカード 2018 プロダクト リリース エンジニア数(人) CS部門 立ち上げ 営業部門 立ち上げ 中堅企業までターゲットを拡大 開発者 100人超え 開発チーム 体制整備 フロアが 分かれる アプリストア プロダクトとチームの成長 技術投資の領域    フェーズ1:顧客と市場に刺さるプロダクトをつくる フェーズ2:高付加価値で使われ続けるプロダクトをつくり、効率よく売る フェーズ3:開発組織のスケールアウト
  11. 顧客と市場に刺さるプロダクトを見つけるために、試行錯誤する。
 基本はリーンスタートアップを丁寧に実践。コア機能の磨き込みに集中。
 フェーズ1:プロダクトマーケットフィットへの到達
 企画 (プロダクト企画) 作る (プロダクト開発) 売る (マーケ) 使われる

    (サポート) 【コア価値以外の開発運用は出来るだけ手を抜く】
 ・基本は内製せず、SaaS, PaaSを使いたおす
 最低限のプロダクト分析ダッシュボード
 【とにかくコア機能の価値確立にフォーカス】
 ・freeeの場合は、金融機関の自動明細取込&自動仕訳
 ・グレーゾーンを先頭でやりきったことで、後に規制が入ったと きにそれが競争優位性になった

  12. 高付加価値で使われ続けるプロダクトをつくり、効率よく売る。
 アプリ開発はスピードを最優先しつつ、ビジネスオペレーションを一気に整備する。
 フェーズ2:ユニットエコノミクスの追求
 企画 (プロダクト企画) 作る (プロダクト開発) 売る (マーケ・セールス) 使われる

    (サポート・サクセス) 【データドリブンなセールス・カスタマーサクセス】
 ・顧客の行動ログをビジネスオペレーションに活用
 ・顧客がどんな機能を使うと売れる・使い続けるのか?
 売上やビジネスKPIをリアルタイム・正確に追え るダッシュボード
 【機能を揃えるスピード最優先】
 ・新しいセグメント向けの機能を作りまくる
 ・技術的負債の蓄積はある程度許容する

  13. 顧客行動を詳しく追跡して、最適なアクションをとる
 45 • セグメントやプロダクト毎に購入や継続利用に繋がるアクションを特定して、
 自動・半自動で実行する
 認知 興味 検索 比較検討 購入

    継続利用 オンライン広告 Webサイト 資料 ダウンロード オンライン セミナー 営業 導入サポート 定着サポート 自社メディア 情報提供メール 顧客DB
 ※参考:福田康隆 (2019)『THE MODEL』 プロダクト群
 アクティビティログ

  14. プロダクトポートフォリオを考慮したアーキテクチャ、資産/負債のコントロール、
 エンジニアを数百名以上にスケールさせるための基盤投資
 フェーズ3:開発組織のスケーラビリティに投資
 企画 (プロダクト企画) 作る (プロダクト開発) 売る (セールス&マーケ) 使われる

    (オンボード&サクセス) プロダクト起点で事業や組織が大規模化しても、 このサイクルのスピードやプロダクト品質が落ちない ⑧市場動向や既存資産を 踏まえ、最適な課題解決 オプションを選べる データ ⑥正確でリアルタイムな 使えるデータが貯まる プロダクト 基盤
  15. マイクロサービスは組織拡大のためのプラクティス
 50 プレゼンテーション
 ビジネスロジック
 永続化
 コンポーネント
 コンポーネント
 コンポーネント
 コンポーネント
 コンポーネント


    コンポーネント
 コンポーネント
 コンポーネント
 コンポーネント
 機能A 機能B 機能A
 機能B
 機能C
 オーケストレーション
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 モジュール
 • アーキテクチャとチームが疎結合だから、事業変化に合わせ特定機能を磨きやすい

  16. マイクロサービスのメリット
 • 機能毎のカプセル化が強制され、独立したテスト・デプロイや技術選択が出来るため、 他の機能に干渉されず、機能進化の仮説検証をすばやく繰り返せる
 機能A
 機能B
 オーケストレーション
 モジュール
 モジュール
 モジュール


    モジュール
 モジュール
 モジュール
 機能Bは、公開インタフェース以外に機 能Aへの影響を考えなくてよい
 インタフェースが公開されていて
 テストが通っていれば、機能毎に
 別の言語、別のFWで実装されて
 いてもOK。新技術導入も楽に。
 機能Bは独立してデプロイ出来るので、
 チーム間のコミュニケーションコストや
 リリース出来ないリスク、サービス全体が死ぬ リスクは減らしやすい

  17. マイクロサービスのデメリット
 • システムが複雑化し、継続的インテグレーションやサービス間の共通基盤に大きな投資 が必要。また機能間のサイロ化や無秩序な技術選択が起こりやすい
 機能A
 機能B
 オーケストレーション
 モジュール
 モジュール
 モジュール


    モジュール
 モジュール
 モジュール
 どこでサービスを分割するか?の
 判断は非常に難しい。
 あまりに無秩序に言語やFWが
 増えると、人材の流動性が低下し
 ノウハウの移転も起こりにくく。
 システム全体で何が起こっているか
 格段にわかりづらくなる

  18. CI/CD:テスト環境の自動構築
 • GitHubにソースコードをあげるときに、マイクロサービスまで含めてWebから
 触れる環境をAWSクラウド上で自動で構築するオプションを用意している。
 GitHub
 AWS
 Pull Request
 通知サービス
 サーバレス関数


    Webサーバ
 コンテナリポジトリ
 1.Push 2.Webhook 3.スクリプト実行 4.Webサーバ起動 5.マイクロサービス
 取得&起動 6.確認&レビュー 開発担当 QA ビジネス担当 7.フィードバック