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QiitaConference2022

 QiitaConference2022

QiitaConference2022 の登壇資料です.
https://qiita.com/official-campaigns/conference/2022

コーポレートエンジニアが作る働きやすい組織

コーポレートエンジニアという言葉をご存知でしょうか?
一昔前までは全然知名度が無い職種でしたが,やれDX化だのやれ内製化だのと言われている昨今では徐々に需要が高まっている今アツい職種です.
コーポレートエンジニアは社内の業務の効率化を目的として,内製システムを開発・運用するエンジニアですので,どちらかというと自社開発に近い働き方をしますが,クライアントワークが主な仕事である弊社ゆめみにも,実はコーポレートエンジニアがいます.
本セッションでは,内製化支援を行う株式会社ゆめみのコーポレートエンジニアの日頃の実態,そして皆さんが気になるコーポレートエンジニアの謎に迫ります!
コーポレートエンジニアになることの魅力や楽しさなども含め,30分たっぷりお話します!

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ふわせぐ

June 23, 2022
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Transcript

  1. コーポレートエンジニアが作る働きやすい組織 Hirosugu Takeshita @fuwasegu

  2. • 竹下 拓秀 / ふわせぐ (@fuwasegu) • 株式会社ゆめみ / 21卒

    – コーポレートエンジニア • PHP / Laravel がメイン – Svelte(JS / TS),Rust 勉強中 • 長崎県出身 / 愛知県在住 • 👶(2歳)の父 2 自己紹介 Qiita Conference 2022
  3. Qiita での記事(抜粋) Qiita Conference 2022 3

  4. 4 “働きやすさ”とはなんだろう? Qiita Conference 2022

  5. • 待遇が良い – 給与・賞与・労働時間 etc … • 社内の風通しが良い – コミュニケーションが取れる環境・人間関係

    etc … • 福利厚生や補償が充実している – 休暇のとりやすさ・学習補助 etc … • 適宜自動化,ツールを取り入れている – 勤怠管理・経費申請 5 色々な働きやすさ Qiita Conference 2022
  6. 6 Qiita Conference 2022

  7. 7 エンヂニヤリングで改善できる? Qiita Conference 2022

  8. • 待遇が良い – システムではどうにもならん • 社内の風通しが良い – Slack などのコミュニケーションツールを活用して何かできるかも •

    福利厚生や補償が充実している – 福利厚生としてなにかサービスの提供はできるかも? • 適宜自動化,ツールを取り入れている – 技術屋の出番! 8 技術で改善できる ...? Qiita Conference 2022
  9. 9 YUMEMI Ͱ͸ʁ Qiita Conference 2022

  10. • 社内の風通しが良い – Slack などのコミュニケーションツールを活用して何かできるかも → やってる!🙆 • 福利厚生や補償が充実している –

    福利厚生としてなにかサービスの提供はできるかも? → やってる!🙆 • 適宜自動化,ツールを取り入れている – 技術屋の出番! → やってる!🙆 10 技術で作るゆめみでの働きやすさ Qiita Conference 2022
  11. 11 なぜ実現できたのか? Qiita Conference 2022 コーポレートエンジニアがいたから! とも言える

  12. 12 今日はゆめみのコーポレートエンジニアの すごさを語りまくります! Qiita Conference 2022

  13. 今日話すこと コーポレートエンジニアの役割 株式会社ゆめみという組織 コーポレートエンジニアが作った働きやすさ Qiita Conference 2022 13

  14. 🧑💻 コーポレートエンジニアの役割 14 Qiita Conference 2022

  15. 15 コーポレートエンジニアとは Qiita Conference 2022 組織の問題解決のためのシステムを 内製・運用するエンジニア ※諸説あります

  16. コーポレートエンジニアの仕事 Qiita Conference 2022 16 社内の課題発見 要件定義 設計 実装・テスト リリース

    ヒアリング・調査 Full Cycle Engineering サービスの課題発見
  17. 17 情シスと同じじゃないの? Qiita Conference 2022

  18. ゆめみのコーポレートエンジニア • 社内のことをなんでもやるわけじゃない – ヘルプデスク・情シスは別にある • PC のセットアップ • ネットワークの管理

    • アカウントの管理 etc… • 「作ること」に特化したチーム – Web アプリ,Slack Bot の開発 – もちろん Slack API などの SaaS 連携は活用 Qiita Conference 2022 18 会社によっては 分かれていない 場合もあるね
  19. 日々の仕事内容 • 既存サービスのメンテ・追加開発 – すでに出している社内サービスの保守 • 規模に合わせてリプレースしたりも – すべてフルスクラッチするわけでもない •

    使えるツールは使う(Slack ワークフロービルダーなど) • Slack 巡回 – みんなが抱えている問題などをチェック – 社内サービスの不具合,要望などもキャッチアップ Qiita Conference 2022 19
  20. 🚀 株式会社ゆめみという組織 20 Qiita Conference 2022

  21. 株式会社ゆめみ • 設立 – 2000 年 1 月 27 日

    • 従業員数 – 300 人程度 • 事業内容 – インターネットサービスの企画/開発/制作/運用支援 Qiita Conference 2022 21
  22. ゆめみといえば? 全員 CEO 制度 給与自己決定 有給取り放題 勉強し放題 Qiita Conference 2022

    22 怪しくない?
  23. 勉強会毎月100件 リモ達 キャンペーン 中の人から見たゆめみらしさ Qiita Conference 2022 23 給与自己決定 アジャイル組織

    ティール組織 BnB2C 勉強し放題 有給取り放題 全員 CEO 徹底的な透明性 C.xO 制度 執行役員制度 委員会 BadNewsFast 代表が変 ふりかえり キャンペーン OJT チャンネル フルリモート フルフレックス 内製化支援
  24. 👉いくつかピックアップ👈 フルリモート・フルフレックス OJT チャンネル 委員会 Qiita Conference 2022 24

  25. フルリモート・フルフレックス • コロナをきっかけにリモートワークが標準に – バックオフィスの一部を除いて全社員が定常的にリモートワーク • コロナ収束後もリモートワークの方針は基本変わらない予定 • コアタイム無し・欠勤控除無し –

    フルタイムと同じ成果が出せれば所定労働時間を下回ってもフルタ イムと同様の賃金が支給される Qiita Conference 2022 25
  26. OJT チャンネル • OJT(On the Job Trainingの略)目的として個人毎のSlackチャンネル を用意 1. 学びのアウトプット

    2. 目標・決意・願望 3. 不明点・疑問点・できない事 4. (感情と個人に関する情報の)自己開示 5. 会社批判 6. 顧客理解(センシング内容) 7. セルフブランディング Qiita Conference 2022 26 ほぼ社内 Twitter だね
  27. 27 記事のシェアからプライベートのことまで Qiita Conference 2022

  28. 28 青い記事サイトの スクラップ機能のような使い方も Qiita Conference 2022

  29. 委員会 • 案件業務とは別に,業務改善・技術開発・ブランディングを目的と して活動するコミュニティのこと • 原則として,全社員どれかの委員会に所属することを推奨 • 複数所属しても良い • 様々な委員会がある

    – 各職能ごとの委員会(サーバーサイド委員会など) – カイゼン委員会 – 育成委員会 – JIKKEN 委員会 – 勉強会推進委員会 Qiita Conference 2022 29 ゆめみには組織をマネジメントする役職が無く メンバー全員でその役割を分散している
  30. 具体的な活動内容(例) • 勉強会推進委員会 – 毎週勉強会を主催する • 育成委員会 – アルバイトやインターンの受入体制を整える •

    未来研究委員会 – 新しい技術をとりあえず触ってみる • アジャイルワンダーランド – アジャイルやスクラムの推進,サポート Qiita Conference 2022 30
  31. もっとゆめみを知りたいあなたへ Qiita Conference 2022 31 ゆめみ notion

  32. 🎉 コーポレートエンジニアが作った 働きやすさ 32 Qiita Conference 2022

  33. ゆめみらしさが生む課題 コミュニケーションの課題 勤怠管理の課題 稼働管理の課題 Qiita Conference 2022 33 etc …

  34. 34 ① コミュニケーションの課題 Qiita Conference 2022

  35. コミュニケーションの課題 • リモートワークゆえの課題 – 対面コミュニケーションがほぼ無い • 基本 Slack によるテキストコミュニケーション •

    Slack ハドル・Discord・Zoom はもちろん活用 – 仲間に会ったことがない • 2020 年以降に入社した人は,オフィスに行ったことすら無い人が ほとんど • 相手のことを深く知る機会が無い=心理的安全性が下がる Qiita Conference 2022 35
  36. どうやって解決した? • ピアボーナスサービス「Feedit」 – 感謝やフィードバックを贈り合ってポイント をゲット • 自己開示ツール「チェックインBot」 – 始業時に

    Bot からの質問に答えて自己開示 Qiita Conference 2022 36
  37. ピアボーナスサービス「Feedit」 • 感謝やフィードバックを送ると,一緒に社内ポイント が付与される仕組み – 通常 40 ポイント,金曜 15:00 –

    18:00 は 80 ポイント • メッセージは OJT チャンネルに投稿される • ポイントは Amazon ギフト券に交換される Qiita Conference 2022 37
  38. ピアボーナスサービス「Feedit」 • 社員同士の感謝が生み出す効果 – 存在意義や価値を感じる – 組織の生産性向上 – ウェルビーイング改善 –

    心理的安全性の向上 – ストレス低減 Qiita Conference 2022 38 Feedit は感謝のコミュニケーションの機会を作った
  39. 自己開示ツール「チェックインBot」 • 毎朝 OJT に「チェックイン?」とつぶやくと Bot が起動 • 簡単な質問を問いかけてくるのでそれに答えるだけ •

    答えると Feedit 同様社内ポイントがもらえる(額はランダム) Qiita Conference 2022 39
  40. 自己開示ツール「チェックインBot」 • OJT での自己開示の機会を創出 – 心理的安全性の向上 – 感情の吐露はメタ認知力を向上させる • 始業の儀式にすることで脳の切り替えが

    できる Qiita Conference 2022 40
  41. ちなみに • Feedit は機能が拡大中 – 誕生日にみんなからリアクションの分だけポイントがもら える機能 – 特定のスレッドに返信したらポイントが貰える機能 •

    アンケートや,アイディア集めなどでインセンティブ付与が できる – リアクションによってポイントがもらえる機能 • 勉強会のお知らせに「参加希望」リアクションで 40 ポイント など – 投げ銭機能(開発中) Qiita Conference 2022 41
  42. 42 ② 勤怠管理の課題 Qiita Conference 2022

  43. 勤怠管理の課題 • 各方面への勤怠報告がめんどくさい – 複数案件やっている場合 • 各案件の勤怠チャンネル(Slack) • チームの勤怠チャンネル(Slack) に報告が必要

    • フルリモート・フルフレックスなので誰が稼働中 なのか分かりづらい – その人が参加している勤怠チャンネルを覗きに行く 必要がある Qiita Conference 2022 43
  44. ゆめみの組織構成 Qiita Conference 2022 44 Guild ・サーバーサイドギルド など Group ・サーバーサイドグループ

    など 委員会 ・サーバーサイド委員会 など Team Team 分科会 分科会 分科会 案件 メンバー (例) ・アーキテクト 1 人 ・サーバーサイド 2 人 ・フロントエンド 2人 ・PM 1 人 ・UI デザイナー 1 人 案件はチームの垣根を 超えてメンバーが集められる 全社員は基本的にどこかの 委員会に所属する 委員会 (Guild 外) ・カイゼン委員会など 分科会 分科会 分科会 Team
  45. どうやって解決した? • 勤怠管理 サービス 「Cheke」 – 設定した勤怠チャンネル全てに一括送信 – 各ユーザーの出勤ステータスを可視化 Qiita

    Conference 2022 45
  46. 勤怠管理 API 「Cheke」 • Slack の勤怠チャンネルを登録して,一斉に勤怠連絡 • ユーザー名やチャンネルで絞り込み,勤怠ステータスを確認 • PWA

    化した Web アプリも作ってスマホからでも勤怠がつけられる Qiita Conference 2022 46
  47. 47 ③ 稼働管理の課題 Qiita Conference 2022

  48. 稼働管理の課題 • 案件業務・委員会業務など,稼働の種類が様々 – お金の出どころが違うため,分けて考える必要がある • 1ヶ月に 160 時間働かないひともいる(稼働率 100

    % が 1 人月 とは限らない) – 時短勤務や,スマートアンドハードワークで自ら 200 時間働く, 週休 3 日を実践してみるなど • 職種の種類が多く,本職以外の役割でアサインするこ とも可能 – フロントエンドエンジニアが UI デザイナーにチャレンジする など Qiita Conference 2022 48
  49. ゆめみの職種 Qiita Conference 2022 49

  50. どうやって解決した? • 稼働管理システム「Guild」 – 案件アサイン工数管理を柔軟にできるように – 稼働率も変更可能 – チームや職能ごとの稼働率なども可視化 Qiita

    Conference 2022 50
  51. 稼働管理システム「Guild」 • チームメンバーの アサイン状況 Qiita Conference 2022 51

  52. 稼働管理システム「Guild」 • 案件ごとのアサイン状況 • 職種 / 職位 ごとにアサイン が可能 Qiita

    Conference 2022 52
  53. 稼働管理システム「Guild」 • 月別の稼働率を設定できる (稼働率1 が約 160 時間) Qiita Conference 2022

    53
  54. Guild のその他の機能 • チーム別の稼働計画 • 職種別の稼働計画 • 案件種別ごとの月別稼働レポート • アサイン不足の可視化

    • リソース分析 など Qiita Conference 2022 54
  55. コーポレートチームがもたらした物 • 福利厚生としてのポイントサービス • コミュニケーション機会 • 自己開示の機会 • 勤怠報告の自動化・確認の簡易化 •

    工数管理の簡易化 Qiita Conference 2022 55
  56. 実際どうなん? • コーポレートエンジニアの自己満じゃな いの? • みんな働きやすさを感じてるの? • 生産性は上がったの? Qiita Conference

    2022 56
  57. アンケートを取りました • Google フォームで社内向けにアンケートを実施した • コーポレートエンジニアリングチーム(CE)が作る サービスについての調査 • 回答人数は 16

    人 Qiita Conference 2022 57
  58. 58 組織に良い影響を与えているか? Qiita Conference 2022 • 稼働を予測するという意識を大きく向上 させ、全社的なリソース計画を俯瞰でき るようになった •

    いろんな案件に所属している場合、同時 に勤怠連絡を伝えることができるため、 リモートワークには必要なものだと思う • コミュニケーションの質・量の向上にも貢 献している • FeeditやYumekinなどの社内向けツー ルが生産性向上に影響を与えている 与えている 与えていない
  59. • 柔軟な勤怠時間や稼働確保などの背景 に、ほぼ合致している • 頻繁にルール変更がなされる中で、イン センティブを与えることでアクション促進 につながっている • ゆめみだからこそできる活動の仕方をさ れている気がする

    • 規制のツールと比べればもちろんあって いると思うが、まだまだ改善の余地は多 い • 組織構造とフィットしているかはよくわか らない 59 いまのゆめみという組織に合っているか? Qiita Conference 2022 合っている 合っていない
  60. • Yumekinが特にそう。勤怠登録であれがな いと生きていけない体になってしまった • 新しい取り組みなど果敢に挑戦されてい て、楽しい • 実際に基幹業務効率化が進んでおり不満 もない •

    それがあるのが当たり前になってるから、 特別「働きやすい〜!」とかは感じてない • ゆめみを改善しているとは言えるが働き やすさを改善しているのだろうか? 60 働きやすくなっているか? Qiita Conference 2022 なっていない なっている
  61. • Slackに乗せたサービスを作ってくれるか ら、 コスパが物凄く良いし、何でもSlackで 完結できて楽 • ゆめみはけっこう特殊な組織なので、より 組織の実態に合わせた社内ツールが必 要だと思う •

    カスタマイズ性を加味すると社内で内製し たほうが良い • おおよその部分でSaaSではなし得ないこと があると思う。ただ一部はSaaSでも良かっ たのではないかと思うことはある • 「これじゃないとダメだ」まで言えないところ がある 61 既存の SaaS を導入に置き換え可能か? Qiita Conference 2022 可能ではない 可能
  62. • 総合的に満足度は高そう • 楽しさを感じている人や,便利さを感じている 人は多い • 既存 SaaS では置き換えられない価値提供はできて いそう

    • 一方で,組織に合っていても社員一人一人にマ ッチしているわけではない(それはそう) 62 アンケートの所感 Qiita Conference 2022
  63. 🎓 まとめ 63 Qiita Conference 2022

  64. • 働きやすさを感じる要因のうち,いくつかは IT の力で改善することができる – 福利厚生としての社内サービス • 楽しくアクションが行える工夫 – コミュニケーションの改善

    • 心理的安全性の確保がとても大事 – 情報の管理や業務効率化ツール • 自動化で無駄な処理をへらす 64 コーポレートエンジニアが作る働きやすい組織 Qiita Conference 2022
  65. • 問題発見からその解決に至るすべての工程を 自分の裁量でできる – もちろんチーム開発の場合は議論もある • 自分で会社を良くしていく経験ができる – 大きなことを成し遂げている感 •

    ユーザーがすぐ近くにいる – フィードバックなど沢山もらえる – 感謝してもらえる機会も沢山 65 コーポレートエンジニアの楽しさ Qiita Conference 2022
  66. 66 Qiita Conference 2022