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CTOでもVPoEでもないエンジニアのポジションの取り方 ~事業にコミットして成果を出すという...

KEITA YANAGAWA
February 28, 2024

CTOでもVPoEでもないエンジニアのポジションの取り方 ~事業にコミットして成果を出すという一つのやりかた~

KEITA YANAGAWA

February 28, 2024
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Transcript

  1. © 2012-2024 BASE, Inc. 5 BASE BANKチームについて BASE BANKチームは、グループ内のマーチャント向けに⾦融サービスを提供しているチームです。 個⼈やスモールチーム、スタートアップのキャッシュフローにおける課題の解決に取り組んでいます。

    「銀行をかんたんにし、全ての人が挑戦できる世の中に」 ⼊ ⾦ 出 ⾦ 「⼿元の資⾦が⾜りない」 「融資には時間も⼿間もかかる」 「融資の審査が通らない」 「YELL BANK」 • 数クリックで資⾦調達完了 • 書類や⾯倒な⼿続きナシ 「売上の⼊⾦が翌⽉になり、  ⼿元の資⾦が⾜りない」 「売上をそのまま経費⽀払に使いたい」 「BASEカード」 • 売上をそのまま⽀払いに使える SMBの資⾦繰りに関する課題 提供サービス 将来の売上を先に得る 売上をすぐに得る/使う お急ぎ振込 • 最短翌営業⽇に振込
  2. © 2012-2024 BASE, Inc. 9 ⾃⼰紹介 名前 柳川慶太(@gimupop) 所属 BASE株式会社

    BASEBANK事業部 事業責任者 職歴 エンジニア → PdM → 事業責任者 SIer → Web広告 → BASE 休⽇ 服が好きで近所のセレクトショップのお⼿伝いとかしています ミッション 誰もが⾃分のやりたいことをやれる⼒を⾝につけられる世界を実現すること 申し遅れましたが⾃⼰紹介です
  3. © 2012-2024 BASE, Inc. 12 ⾃分の給与がどのように発⽣するのか考えてみよう これは⾔い換えると ⾃分のお給料が発⽣するまでの過程を考えたことがありますか? ⾃分の会社のビジネスモデルが理解できているか という意味です

    ビジネスモデル上どうやったら売上ができて、それを実現するには何が⾜りていなくて、そのためには⾃分は何ができるか。 シンプルなんですが、ここを把握してコミットするのが給与を上げるコツです! 事業が儲からないと給料は上がらないですし、事業が儲からないと事業継続ができなくなる可能性もあります。 専⾨職の枠の範疇だけで考えていると案外忘れがちなポイントだったりします。
  4. © 2012-2024 BASE, Inc. 14 事業計画を書いてみよう お給料が発⽣するためには売上が⽴つ必要があります。売上が⽴つには何がどうなればいいのでしょうか。 これを⼀番理解するためには事業計画を書いてみるのが⼀番です! これができると⾃分が出すべき価値が⾒えてくるかも知れません。 事業計画を書いてビジネスモデルを理解してみよう

    事業数字を分解して 理解する 実際に計画を 作ってみる ミクロとマクロで 作った計画を⾒直す ⽴てた計画に対して 結果を振り返る 僕はこのようなステップで事業計画を作っていますが、 今回はその中でも「事業数字の分解して理解する」「実際に計画を作ってみる」の部分について話します。 事業計画の作り⽅
  5. © 2012-2024 BASE, Inc. 16 事業計画を書いてみよう KPIを分解したら、年単位の事業計画を⽴ててみましょう。短くても1年分、できれば3年分、5年分の計画を作ってみましょう! 実際に計画を作ってみる 数年後の事業あるべき姿 どれくらい利益が出れば黒字化するか、その時に費⽤はどうなるか、このあたりの感覚が持てると解像度が⼀気に上がります。

    数年後の事業のあるべき姿を実現するために、⾃分がどうアクションできるかも思考実験してみましょう。 売上/利益計画 KPI分解/計画 コスト分解/計画 • いつまでに黒字化すれば事業は継続できるのか • どれくらい事業が伸びていれば⾚字を許容しても投資できるか • どのKPIが伸びれば売上/利益が上がるのか • コストは全体でどれくらいが適切で、何にどれくらい使うのか
  6. © 2012-2024 BASE, Inc. 17 切り⼝として 事業にきっちり向き合って価値の出せる⼈間になろう ビジネスモデルが分かったとて、⾃分がどうコミットしたらいいかわからない!ここは正解がないので難しいです! 何か考えるヒントはないのか。 事業に向き合って価値をしっかり出すには

    ポジションを取る ⻑く向き合う ⽇々考え続ける 僕の場合でいうと、⾃社開発 かつ 新規事業 という環境ので、ごく限られたリソースで事業成果を最⼤化する プロダクトが作れるかというのが事業の未来にレバレッジが効くということに気がつきました。 そしてその領域であれば、⾃分のバックグラウンドでもコミットできることがあるのではと考えました。
  7. © 2012-2024 BASE, Inc. 18 事業にきっちり向き合って価値の出せる⼈間になろう ポジションを取る • 多くの⼈はすでにポジションを取っている ある⽴場に⽴つ、それ⾃体がポジションを取るということになります。

    ある会社に所属することもそうだし、株を買うとか家を買うなんていうのもそうです。 • ポジションとは役職に就くということだけではない 当事者になってやらないと本気で考えないし⾝につかないので、ポジションを取ること、 そして多くの⼈はすでにポジションを取っているのでそれを⾃覚すること、これが⼤切です! 僕の場合は、まずはエンジニアというポジションからできることをしてPdMになり、 そのポジションからできることをして事業責任者になり、今はそのポジションから出来ることを本気で考えています。
  8. © 2012-2024 BASE, Inc. 19 事業にきっちり向き合って価値の出せる⼈間になろう ⻑く向き合う • 3年で転職しちゃもったいない! ⻑く向き合わないと⾃分がそのポジションで本当に成果が出せたか分かりません。

    また、そんなに簡単に成果は出ないです。失敗することも多いです。苦しくても成功するまで試⾏錯誤するしかないです。 • ポジションを取ったら⻑く向き合う 損切りは⼀つの考え⽅としてはありますが、できるところまでやる。 これだけ転職しやすい世の中だからこそ⻑くやることに価値が出ていると考えています。 僕も3年で転職していたらPdM少しだけできる⼈材で途切れていた可能性があります。
  9. © 2012-2024 BASE, Inc. 20 事業にきっちり向き合って価値の出せる⼈間になろう ⽇々考え続ける • 専⾨職の枠を取っ払う ⻑く向き合ったところで、惰性では意味がありません。

    そのためにも⾃分で意識してポジションを取ることが⼤切です。前提がないと振り返りができないので。 1⼈で振り返るのは案外難しかったりするので、そのためにマネージャーやメンターがいると思えばいいかなと。 • 定期的に振り返る 専⾨職はやることが決まっているような錯覚に陥るが故に、ポジションを取るということを考える過程を ショートカットしがちなのかもしれません。⾃分の職能の枠を取っ払って考えてみましょう。 • 分かりやすいゴールを設定する 例えば「CTO⽬指す」とか、何かわかりやすい役職を⽬指すというのは、 実際になるかは置いておいて、思考実験としては⾮常に良いのかなと思います。
  10. © 2012-2024 BASE, Inc. 21 まとめ ⾃分がどのような価値をアウトプットできるのか。 それは能⼒だけでなく、タイミングや置かれた状況など様々なパラメーターによって変わります。 そして必ずしも決まったこうしないといけない、ああしないといけないというものはありません。 ⼀番⾔いたかったのはここです!

    ⾃分なりの能⼒の⽣かし⽅を突き詰めていけば、多くの⼈がその切り⼝では100⼈分の働きができうると思っています。 エンジニアが不⾜しているから給与が上がるみたいな話は、⼀時的なものでしかないと考えており、 完成したシステムの中で求められたことをやるだけに慣れてしまうのはリスクも⼤いにはらむと考えています。 僕は状況や環境に恵まれて、シンプルに捉えて成果に結びつけることの⼤切さを知ることができました。 だからこそ、そこに再現性を⾒出して広げていきたいと思っています。 BASEは「⾃分の好きなことをしてそれを仕事にしたり経済活動を⾏っている」⼈々を応援するサービスです! だからこそ、そのサービスを作っている我々も、それぞれの⼈が持つ可能性を信じて ⽇々⽇々レベルアップしながら仕事しています!これが僕がBASEで働き続けている理由です! 最後に伝えたいこと
  11. © 2012-2024 BASE, Inc. 22 まとめ BASEなら! • 職種の垣根が良い意味で低く、⾊々なポジションから考えられる ⾃分が世の中にどういう価値を届けるべきなのかが分かりやすいです。

    • ⾃社のプロダクトなのでポジションに感情移⼊しやすい 特にBASE BANKチームでは新規事業‧スモールチームということもあり職種の垣根が低いです。 職種に囚われすぎることなく、⾃分ができることを考えて⾏動することが歓迎される環境です。 • ポジションを取っているユーザーを応援できる 「BASE」のユーザーは⾃分の好きなことをしてそれを仕事にしたり経済活動を⾏っている⽅々です。 ⾃分の好きなことでポジションを取っている⽅々を⾒ているだけで刺激を受けるし、助けられるのはやりがいがあります。 • 1つの領域に⻑くコミットできる 創業当初から上場を経て10年以上「個⼈やスモールをエンパワメントする」ことにコミットし続けています。 これだけ1つの領域にコミットし続けている会社は実は珍しいです。