「境界が溶ける」と言われる時代でも、越境は越える側のマインドや動きを主軸に語られがちです。しかし越境が根づくかどうかを決めるのは、迎える側だと考えています。踏み込んだ先に歓迎がなければ、越境は一過性のもので終わってしまいます。
タイミーではプロダクトエンジニアに求める要素のひとつに「越境性」を定義し、あわせて迎える側の整備を進めてきました。開発Handbookは、人が読むだけでなく、越境者が連れてくるAIエージェントが読む前提で書いています。歓迎をマインドで終わらせないよう、ガイドとセンサーで越境者とそのエージェントを支援し、ガードレールで快適に走れるようにしています。
こうした実践から、越境とは一方向の挑戦ではなく相互の設計であり、担う領域は人だけでなく、共走するエージェントも含めたものだと捉え直しました。越境を継続性のある取り組みへ育てた先で、境目は専門性の重なりに変わっていきます。本セッションでは、迎える側のマインドと仕組み、人とエージェントが同じHandbookを読む前提の整備、ガイド・センサー・ガードレールの設計を、タイミーの事例を用いてご紹介します。