Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
【詳説】コンテンツ配信 システムの複数機能 基盤への拡張
Search
Hatena
February 25, 2025
Technology
0
200
【詳説】コンテンツ配信 システムの複数機能 基盤への拡張
Hatena Engineer Seminar #32 はてなブログ新機能基盤の開発編 の発表資料です
https://hatena.connpass.com/event/344958/
Hatena
February 25, 2025
Tweet
Share
More Decks by Hatena
See All by Hatena
はてなインターンシップ2024 HTTP, Web, API 講義資料
hatena
0
1.2k
はてなインターンシップ2024 RDBMS ブートキャンプ講義資料
hatena
0
960
はてなインターンシップ2024 フロントエンドブートキャンプ講義資料
hatena
0
890
はてなインターンシップ2024 コンテナ講義資料
hatena
0
1k
はてなインターンシップ2024 コンテナオーケストレーション講義資料
hatena
0
880
はてなインターンシップ2024 インフラ講義資料
hatena
0
900
はてなインターンシップ2024 AI 講義資料
hatena
0
890
はてなインターンシップ2024 ブログライティング講義資料
hatena
4
3.2k
トップダウン・ボトムアップの両面から作るチーム内マトリクス組織
hatena
0
11
Other Decks in Technology
See All in Technology
利用終了したドメイン名の最強終活〜観測環境を育てて、分析・供養している件〜 / The Ultimate End-of-Life Preparation for Discontinued Domain Names
nttcom
2
360
AIエージェント元年
shukob
0
150
AWSアカウントのセキュリティ自動化、どこまで進める? 最適な設計と実践ポイント
yuobayashi
5
220
人はなぜISUCONに夢中になるのか
kakehashi
PRO
6
1.8k
CDKのコードを書く環境を作りました with Amazon Q
nobuhitomorioka
1
150
OSS構成管理ツールCMDBuildを使ったAWSリソース管理の自動化
satorufunai
0
500
RemoveだらけのPHPUnit 12に備えよう
cocoeyes02
0
180
EDRの検知の仕組みと検知回避について
chayakonanaika
11
4.4k
NFV基盤のOpenStack更新 ~9世代バージョンアップへの挑戦~
vtj
0
330
LINEギフトにおけるバックエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
210
Exadata Database Service on Cloud@Customer セキュリティ、ネットワーク、および管理について
oracle4engineer
PRO
2
1.5k
開発組織を進化させる!AWSで実践するチームトポロジー
iwamot
0
110
Featured
See All Featured
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
7
640
Bash Introduction
62gerente
611
210k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
114
50k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
348
20k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Navigating Team Friction
lara
183
15k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
336
57k
Designing for Performance
lara
604
68k
Making Projects Easy
brettharned
116
6k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
29
8.4k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
104
6.2k
Building Applications with DynamoDB
mza
93
6.2k
Transcript
【詳説】コンテンツ配信 システムの複数機能 基盤への拡張 id:nanto_vi (TOYAMA Nao) 2025-02-25 Hatena Engineer Seminar
#32 はてなブログ新機能基盤の開発編 1
アジェンダ • 自己紹介 • はてなCMSで配信されるコンテンツ ◦ 従来のコンテンツの配信 ◦ CMSのコンテンツの配信 •
コンテンツのプレビュー ◦ 従来のプレビューの配信 ◦ CMSのプレビューの配信 2
自己紹介 • id:nanto_vi (TOYAMA Nao) ◦ 株式会社はてな ◦ ブログチーム Webアプリケーションエンジニア
◦ 名古屋出身 ▪ 『メダリスト』に登場するスケートリンクを懐かしみつつ観 ています。 3
はてなCMS 4
配信するコンテンツ 従来のコンテンツ • Perlアプリケー ションから出力 CMSのコンテンツ • Next.jsアプリケー ションから出力 5
従来のコンテンツの配信 6 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 4
ユーザー ※ CDN、ロードバランサー、キャッシュサーバー(Varnish)などは省略
• URLパスだけでは従来のコンテンツかCMSの コンテンツか判別不能 ◦ リバースプロキシで事前に切り分けられない • 限定公開のサイトの閲覧をどうするか ◦ 従来はPerlアプリケーションで認可 CMSのコンテンツを配信するために
7
CMSのコンテンツの配信 8 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 6
ユーザー Next.js アプリケーション 4 5
CMSのコンテンツの配信 • CMSのコンテンツ かどうかはPerl アプリケーション で判別 ◦ CMSのコンテンツなら、 Nginxの内部リダイレクト機能を使って配信 •
限定公開の認可はPerlアプリケーションで行う 9 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 6 ユーザー Next.js アプリケーション 4 5
Nginxの内部リダイレクト機能 A. ユーザーが https://cms. example.com/ foo にアクセス B. Perlアプリケーションが X-Accel-Redirect:
internal_url 応答ヘッダ付きの応答を返す C. Nginxはinternal_url (Next.jsアプリケーション) に要求 を投げ、返ってきた応答をユーザーに返す 10 リバースプロキシ (Nginx) Perl アプリケーション 1 2 3 6 ユーザー Next.js アプリケーション 4 5
CMSでのコンテンツの出力 • Next.jsのビルド済みJSファイルははてなのドメイン (cms.hatena.ne.jp) から配信 ◦ サイトのURLにはサブディレクトリが含まれることが あり、JSファイルのパスを解決できない ◦ Next.jsのassetPrefix設定
• internal_urlが外部から直接アクセスできないよう に、HTTP要求ヘッダの値によるアクセス制限 11
プレビュー機能 • 実際の表示に近づけたい ので、管理画面のドメイン (cms.hatena.ne.jp)では なく、サイトのドメイン (cms.example.com)で 表示 12
プレビュー機能の変化 従来のプレビュー • ページ内のタブ切り 替え、または新規 ウィンドウで開く • プレビューウィンド ウを再読み込みして も内容はそのまま
CMSのプレビュー • 新規タブで開く • プレビューウィンドウ (タブ)を再読み込みす ると、その時点で編集 中の内容がプレビュー される 13
従来のプレビューの配信 1. プレビュー内容を送信 2. トークンとキーを返す ◦ 限定公開のサイトを閲覧 可にする認可トークン ◦ プレビュー内容が勝手に
変更されないためのキー 3. プレビュー内容、トークン、キーを送信 14 1 ユーザー 管理画面のドメイン blog.hatena.ne.jp サイトのドメイン cms.example.com 2 3 4
CMSのプレビューの配信 2., 3. 認可トークンは従来のPerl アプリケーションから取得 4., 5. プレビュー内容そのもの ではなく、内容を指す キーをやり取り
• Nginxの内部リダイレクト およびNext.jsでPOST要求 本体を扱いづらいため 15 1 ユーザー 管理画面のドメイン cms.hatena.ne.jp サイトのドメイン cms.example.com 4 5 6 管理画面のドメイン blog.hatena.ne.jp 2 3
再読み込みへの対応 1. 編集ページからプレビューページを開く 2. プレビューページから編集ページに、 ウィンドウ間通信(postMessage)を 用いて、認可トークンとキーを 問い合わせ 3. iframe内にプレビュー内容を読み込み
◦ プレビューページを再読み込みすると、 2.の手順から再実行することになる 16
まとめ • Nginxの内部リダイレクト機能を使い、 同一ドメイン下で従来のコンテンツ配信と CMSのコンテンツ配信を共存 • 認証・認可は既存の仕組みを流用すること で、従来と同レベルの安全性を確保しつつ 開発工数を節約 17