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医療と機械学習とMRI

 医療と機械学習とMRI

発表で使いました
#AIMS

hayata-yamamoto

April 13, 2019
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  1. Hayata Yamamoto (23) • 職業: Data Scientist @RareJob.inc • 経歴:

    Sales -> ML eng. -> DS • 関心: 教育、ヘルスケア、医療 • Twitter: @hayata_yamamoto • 医療分野との関わり: ◦ sMRI T1の脳画像を見てました
  2. MRIって知ってますか? • Wikipedia ◦ 核磁気共鳴画像法(かくじききょうめいがぞうほう、 英語: magnetic resonance imaging, MRI)とは、核磁気共鳴(nuclear

    magnetic resonance, NMR)現象を利用して生体内の内部の情報を 画像にする方法である。 • CTとの違い ◦ 撮影時間 ▪ CTは約10分、MRIは約30分 ◦ 撮影方法の違い ▪ CTはX線、MRIは磁場の共鳴 ▪ 故に、MRIは被曝しない • 参考 ◦ http://www.kuki-med.jp/ctmri/ ◦ http://bit.ly/2UXhdi0
  3. 難しく、面白いところ • データ自体のドメイン知識がかなり必要 ◦ データによって、画像や信号の特徴が明確に異なる。 ▪ センサーデータ中心 ▪ 波形データ、2D, 3D,

    4Dまである。 ▪ 画像の種類やピクセル値ごとに、移りやすい臓器や物質がある。 ◦ 階調処理、現像の処理が必要になることも。 ▪ ベンダーや取得時の環境によってデータに味がある ◦ データの見方がわからない ▪ 教師データがあってもいまいち素人には違いがわからないこともある。 ▪ 3Dデータだと、2D化する際の画像の切り方で見えない部分が発生する。 • 例えば、脳画像だとSagittal, Coronal, Axial
  4. 難しく、面白いところ • 前処理の知識 ◦ 正規化をしたりします。(ソフトウェア依存) ▪ 骨をとる、大きさを整える、など ▪ 情報の損失はいかほどか... ◦

    正規化せずタスクをやることもできるが大変。←私がやってたこと ▪ 子どもと大人、男性と女性、頭の形でデータがめちゃくちゃ揺れる • データ数の少なさ ◦ そもそも多くの人は、MRIとか滅多に受けない ◦ さらに、症例の少ないデータは、正解データが本当に少ない ◦ 大きいデータの使用には、倫理審査など厳密な手続きが必要。
  5. 難しく、面白いところ • 説明責任の問題 ◦ 分類問題が予測できても、原因についての考察ができないとダメな場合がある。 ▪ LinearSVCはよく使われてる印象。係数が取れるし。 ◦ 業務効率化など、厳密な説明能力を問われない領域とは機械学習の相性が良さそう。 ◦

    確率の揺らぎはどうする?(学習時の塩梅によってクラス分類が変わる可能性) • ツールに対する理解 ◦ SPM, FreeSuferなど ◦ 典型的な分析はかなりまかなえる。 ▪ 何をやってるかの理解は必要 ◦ 生データを取得した際には、既存のソフトウェアをうまく使いながら分析する必要がある ◦ 1サンプルのデータ量が大きくなるケースでは、メモリをうまく使うプログラミングも必要
  6. 望ましいスキルセット • 医療分野に対する知見 ◦ データ生成過程やデータに対する着眼点を理解するため ◦ 着眼点から意義のあるテーマを見出すため • テクノロジーに対する知見 ◦

    人がやっている思考プロセスを数学的に再現するため ◦ 実際にデータを加工して、実験を行うため もちろん、どちらかだけでも取り組むことはできる。
  7. 医療知識を習得する • 学習機会を得にくい • 習得までに時間がかかる ◦ 一朝一夕が難しい • 実際に使う場面が少ない テクノロジーを習得する

    • 工学系学部ならおおよそ勉強できる • MOOCs, ブログなどで自学できる ◦ コピペでも最初はどうにかなる • 実際に使う場面をたくさん作れる ◦ Kaggleとか
  8. 問題設定の難しさ • タスク自体の特性をよく理解する必要性 ◦ 問題が解ければ良いのか ◦ 問題が解けた後に説明する必要もあるのか • 自力のアノテーションは、知識がないと難しい ◦

    医用画像のマスク作成などは、お医者さんが日常的にやってる業務 • 分析したいテーマにそぐうデータが存在するか ◦ クローズドのデータもある(審査が必要) • できる限り実現可能なタスクにできるか ◦ 検出の難しさや、クラス分けの難しさ