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cloudnative-不確実な世界と戦う-20191219JEITA.pdf

Hiro.Kamezawa
December 19, 2019

 cloudnative-不確実な世界と戦う-20191219JEITA.pdf

2019.12.19のJEITAのカンファレンスキーノート用。
最近考えていることを書いてますが深くはないです。
※細かいことは何も書いてません
基本的にはペラペラしゃべるための補助資料
補足記事:https://qiita.com/hiro_kamezawa/items/712147382581cdb05763

Hiro.Kamezawa

December 19, 2019
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Transcript

  1. Copyright 2019 FUJITSU LIMITED Cloud Native ~予測不能な世界と戦う~ 亀澤 寛之 富士通株式会社

    @hiro_kamezawa 0 JEITAソフトウェアエンジニアリング技術ワークショップ2019
  2. 自己紹介  名前:亀澤 寛之  職歴:  2003年: 富士通に入社 

    2003年~2009年:Linux Kernelのメモリ管理開発  2008年~2012年:Linux Kernel / cgroup開発  2012年~2018年:コンテナ開発 • CNCFのボードメンバー等  2018年~ サービス開発(PO)  好きな言葉  Plan is nothing, but planning is everything.  Ideas are cheap; execution is everything  枯れた技術の水平思考 Copyright 2019 FUJITSU LIMITED 1
  3. CNCFによる定義 Copyright 2019 FUJITSU LIMITED  クラウドネイティブ技術は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウ ドなどの近代的でダイナミックな環境において、スケーラブルなアプリケーションを構築および 実行するための能力を組織にもたらします。 このアプローチの代表例に、コンテナ、サービス

    メッシュ、マイクロサービス、イミュータブルインフラストラクチャ、および宣言型APIがあり ます。  これらの手法により、回復性、管理力、および可観測性のある疎結合システムが実現します。 これらを堅牢な自動化と組み合わせることで、エンジニアはインパクトのある変更を最小限の労 力で頻繁かつ予測どおりに行うことができます。  Cloud Native Computing Foundationは、オープンソースでベンダー中立プロジェクトのエコシ ステムを育成・維持して、このパラダイムの採用を促進したいと考えてます。 私たちは最先端 のパターンを民主化し、これらのイノベーションを誰もが利用できるようにします。 https://github.com/cncf/toc/blob/master/DEFINITION.md 4
  4. Copyright 2019 FUJITSU LIMITED “Plans are nothing, Planning is everything.”

    Dwight D Eisenhower (1890-1969) 不確実性に備える人たち② 14
  5. アプリケーションファースト Copyright 2019 FUJITSU LIMITED App MW Runtime OS VM

    従来型=積み上げ App MW Runtime OS VM クラウド型=呼び出し リソースは呼べば出てくる。ユーザーは“利益を生むこと” に集中する システムに乗って“設計”するものを減らす 21
  6. アプリケーションファーストにおけるコンテナの意味 Copyright 2019 FUJITSU LIMITED App MW Runtime OS VM

    コンテナ アプリ+MW+Runtime をパッケージ コンテナイメージ 共通化されたインタフェース (Kubernetes+OCI+Linux) 様々なインフラ提供者 22
  7. テスト戦略 Copyright 2019 FUJITSU LIMITED ありがちな従来型基幹システム レグレッション 再発防止テスト システムテスト ユニット

    テスト 際限なく増える 早さを目指すサービス 厚みのある 自動ユニットテスト 自動 E2Eテスト 最終 テスト 増えないよう監視 実装はCI/CDがカギだが “テストを追加してもよいか?”監視とルールが必要 並列化 24
  8. ミッションコマンド Copyright 2019 FUJITSU LIMITED ナポレオン Command and Control 消耗戦

    現代の軍 Mission Command 機略戦 ミッションの徹底的な共有 優秀な現場判断 強力な情報見える化ネットワーク (参考) http://www.yasuhiro-tanaka.com/activity/images/32085_kaisetuzennbunn.pdf 26
  9. 人間の行動(O-O-D-A) Copyright 2019 FUJITSU LIMITED 観測 Observe 方針検討 Orient 行動

    Act 決断 Decide O - O - D - A O-O-D-A Loopを速く回す 27
  10. 文化を変える Copyright 2019 FUJITSU LIMITED O-O-Dを遅くするもの • 優柔不断なリーダー • 情報の非共有

    • 属人性 • 各種儀式 • 見えない仕事/突発的な仕事 • ミスと手戻り 単にクラウドを使っていても早くなったりはしない “消耗戦”をやめよう こちらに投資するのが先かもしれない。 小人数+カンバン+権限移譲から 志あれば意外といける Observe-Orient-Decideを早くしないとActが早くても仕方ない 28
  11. 小さな“停止”コスト Copyright 2019 FUJITSU LIMITED 疎結合 持たない 判断する 作りすぎない 誤解を恐れずに言うと

    アジャイルな開発プロセス モジュール化 Cloud Native SaaS利用 は”決断”を助ける大きな力になる 後から会社を縛りかねないルールは社長決裁にしないこと… 33
  12. ミッションと計画 Copyright 2019 FUJITSU LIMITED 当初の計画 New Idea Start Goal

    計画の順守 v.s. アイデア ⇒現場裁量+影響範囲の見切り 38
  13. ヒューマンエラーの取り扱い  https://aws.amazon.com/jp/message/41926/ Copyright 2019 FUJITSU LIMITED 適切に権限を与えられたS3チームメンバーが確立された手順に従い、S3 の請求システムが利用するS3サブ システムを構成する少数のサーバを削除するコマンドを実行いたしましたが、その際、コマンドへの入力が

    不適切であったため、想定よりも多くのサーバが削除される結果となりました。 今回のケースはキャパシティ削除がキーとなるオペレーションであったことから、ツールが短期間の間に多 くのキャパシティを削除することが許可されておりました。当該ツールを改修し、キャパシティ削除をより 時間をかけて実施するように変更するとともに、サブシステムが必要とするキャパシティレベルを下回らな いようキャパシティ低下を予防するセーフガードを設けております。 ヒューマンエラーを人間でなんとかしようとしない 43
  14. Black Boxをうまく扱う Copyright 2019 FUJITSU LIMITED ? 予測や期待をせず “現象”と“脆さ”に対策する 入力には寛容に、出力は厳密に

    どいつもこいつも信用できない! そういうエンジニアリングができるか? (例えばCircuit Breaker) 45
  15. CHAOS ENGINEERING FOR PEOPLE SYSTEMS https://speakerdeck.com/chaosconf/keynote-chaos-engineering-for-people-systems Copyright 2019 FUJITSU LIMITED

    人に関する避難訓練 ランダムに選んだ人間を一週間業務禁止にする ランダムに選んだ人間が確率的に嘘を教える 会社なんて誰か一人いなくても回るようになってんだよ…… ………実際にやって確認する 49
  16. Cloud Nativeの先で:Amazon vs. Walmart  実際何が起きているのか?  ヴァーチャルな世界での戦い(EC) で互角に戦うと リアルな実装(倉庫と物流網)が勝

    負の趨勢を決めるように見える Copyright 2019 FUJITSU LIMITED https://forbesjapan.com/articles/detail/29147 アマゾンの「制約なき成長」の時期は過ぎ た? 最大手が形勢逆転(’19/08) 実際のところ、IT Systemは業務の一部に過ぎないのだから “実装”であるリアル業務が勝負(当たり前だが) ヴァーチャルな世界での戦いを互角に持ちこみつつどうするか? どこから手をつけるか? 52
  17. xOps DevOps DataOps DesignOps BizOps BizDevOps BizSecOps CustomerOps RevenueOps ………..

    Copyright 2019 FUJITSU LIMITED (参考)https://www.slideshare.net/takaumada/xops 世界はHACKできる エンジニアリングがビジネスを作る 54