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20231118_過去の叡智から学ぶ効率的なアウトプット術

hi-rose
November 19, 2023

 20231118_過去の叡智から学ぶ効率的なアウトプット術

「Rakuten Technology Conference 2023 in 札幌」でのLT資料。

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November 19, 2023
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  1. 自己紹介 • 株式会社ブロードリーフ 先端技術開発室 基盤開発課 ◦ 主な業務 ▪ 共通ライブラリやフレームワーク開発 ▪

    新規事業系サービス開発、運用 ▪ 部署横断的な技術支援 • 最近の関心 ◦ terraform ◦ K8s ◦ CI/CD ◦ etc 基本は開発レイヤーですが、インフラ構築、CI/CD整備、開発環境改善、 運用・トラブル対応など幅広く対応しています。 X(Twitter): @hi_rose39
  2. 現実と照らし合わせてみる これまでの話は、ゴールとなる合格点に対してまっすぐに進められている場合には対策も考えやすい。 しかし現実の仕事では、新入社員にふられるタスクでもなければ、より複雑性が増すこととなる。 プロジェクトのような大きな単位でも、個人タスクでも 大なり小なりの計画がある。 • 大きなゴール(最終形) • 中間地点のマイルストーン これを、安全かつ短いルートで最短で進む

    のが理想。 しかし、実際にはゴールと思ってたどり着いた先が真のゴールとは限らな い。 開始時点でゴールを 見誤っている場合もあれば、 時間経過で周囲の情勢が変わってゴールが変化する場合 もある。 システム開発の特性上、全く同じものを作る事がほぼ無いことや、 社会の変化スピードも上がっているため、 開始時点で確実な完成形や道筋を描くことは難しくなってきている。 真のゴールはこちらかもしれない・・・ 山頂は霞の先。 近づいていかないと詳 細はわからない。 現実はこの1マスをまっすぐ進 めるかも怪しい。
  3. 自分自身がどう動くか • まずは最短を目指す ◦ 成果物は基本的に利用されて初めて価値になる ▪ 早ければ早いほど利用されて価値が大きくなる可能性が高まる ▪ 早く終わった分だけ他の価値を生むことができる ◦

    目的を本質的にとらえ、合格点を適切に設定する ▪ 注意点: 合格点はTPOで変わる&経験がないと適切な設定は難しい。 • 初学者の場合は、まずは指示や依頼を独自解釈せずに進める →基礎ができてから合格点設定や進め方をアレンジ • ゴールを見失わない ◦ 定期的に状況を俯瞰したり、アドバイスを受ける ▪ 2-5-8割の報連相 • どこまでできたら進捗何割かの共通認識を持つことが前提 • 方向性、ゴール、スケジュールを定期的に確認する 大きなプロジェクトの改善であれば対策の一例として、スクラムをはじめとするアジャイル手法で柔軟 性を高めたり、組織体制を見直す(例えば逆コンウェイの法則を利用してチーム間・サービス間の依存や 不確実性リスクを減らす等)といったことが考え得る。 しかし、それらは他者や環境に依存してしまう割合が高い。確実に変えられるのは自分自身の行動。
  4. LTでの質疑を受けての補足 • 確実に変えられるのは自分自身の行動 ◦ スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」の前半部分が参考になる。 依存から自立に至る「第1: 主体的である」~「第3: 最優先事項を優先する」の習慣 ◦ また、関連して「自責思考、他責思考」の考え方も有効

    • 2-5-8割の報連相 ◦ 定める達成基準例として設計書作成タスクであれば以下のようなイメージ ▪ 2割: 全体的な方向性が把握できる目次+各項のアウトライン ▪ 8割: 自分自身としての出来上がりをレビューして指摘を受ける ▪ 10割: レビューの指摘対応を行いメンバーの合意を得て完成 ▪ 5割: 中間進捗として間の日で設けるが、小さなタスクの場合は省略