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2018年度 分離化学工学 第1回

2018年度 分離化学工学 第1回

今回の達成目標
分離とは?
分離の大切さ
分離 ⇔ 混合
分離において大切なこと
分離係数
問題
どうして分離ができるのか?
いろいろな分離の方法
今回の達成目標

Hiromasa Kaneko

January 27, 2019
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Transcript

  1. 分離 ⇔ 混合 モノは安定になりたがる 一般的には、混ざった状態 (混合の状態) が安定 • 分離 →

    混合 の流れ • エントロピー増⼤の法則 分離するためには不安定にしなければならない 分離するには エネルギー または 分離剤 が必要 • 分離剤︓分離を促進させる物質 (ろ紙など) 4 分離装置 混合物 A+B A+B A+B エネルギー または 分離剤
  2. 分離係数 ①純粋なものにする と ②たくさんとる の達成度合いを数値化したもの いろいろな分離装置を⽐べることができる 6 分離装置 混合物 A+B

    A+B A+B エネルギー または 分離剤 濃度 (モル分率) zA zB yA yB xA xB 分配係数 KA , KB A A A y K x = B B B y K x =
  3. 分離係数 ①純粋なものにする と ②たくさんとる の達成度合いを数値化したもの いろいろな分離装置を⽐べることができる 7 分離装置 混合物 A+B

    A+B A+B エネルギー または 分離剤 濃度 (モル分率) zA zB yA yB xA xB Bに対するAの 分離係数 αAB A A A AB B B B y K x y K x α = = B B B BA A A A y K x y K x α       = =      
  4. 問題 8 分離装置 混合物 A+B A+B A+B zA zB yA

    yB xA xB F E S 上の分離装置を考える。Eから成分A,BがそれぞれEA = 7 mol・s-1, EB = 3 mol・s-1 の流量で、SからそれぞれSA = 8 mol・s-1, SB = 12 mol・s-1 の流量で取り出される。 この分離装置に供給される原料Fの流量とそのAのモル分率 zA は いくつか。また yA , xA , 分配係数KA とKB , 分離係数αAB を求めよ。 朝倉書店『新板 化学⼯学の基礎』p.117【例題4.1】にもとづいて作成
  5. いろいろな分離の⽅法 蒸留 蒸気圧の差 ガス吸収 溶解度・反応性の差 膜分離 分⼦径・粒⼦径・速度などの差 抽出 溶解度の差 吸着

    分⼦間⼒・クーロン⼒・化学結合⼒の差 晶析 溶解度の温度依存性の差 乾燥 乾燥速度の差 電気泳動 電荷の差 遠⼼分離 密度・重さの差 10