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文学や詩をプログラミング的に考えてみる
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hkdrb
January 24, 2026
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文学や詩をプログラミング的に考えてみる
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hkdrb
January 24, 2026
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Transcript
文学や詩を プログラミング的に考えてみる
自己紹介 経歴: 大学〜大学院で文学や哲学など勉強(7年)→予備校勤務(5年)→エンジニア(3年) エンジニア以外のキャリアも長いので、その点を活かした発表をできればと思っています! ※かなり思いつきの内容なので、ゆる〜く見ていただければ幸いです。。 🙇
例えば、ある文学作品に、こんな二人の会話があったとします。 「このティー・カップすてきねぇ」 「うん」 「ほんと、いいティー・カップだわ」 「そうだねえ」 「何か、いいのよね、このティーカップ」
この会話が「ティーカップが素敵かどうかの条件判定」 と考えれば、最初の2文だけで判定可能。 if ティーカップ.is_素敵(): print("このティー・カップすてきねぇ") if 同意者.同意する(): print("うん")
最後の3文に、実質的な情報の追加はない。 if ティーカップ.is_素敵(): print("このティー・カップすてきねぇ") if 同意者.同意する(): print("うん") print("ほんと、いいティー・カップだわ") print("そうだねえ") print("何か、いいのよね、このティーカップ")
人間の言語には、論理的には不要な情報が多く混入する。 ・プログラミング →このような不要な情報がない状態が望ましい。機能美の世界。 ・文学 →不要さをあえて残すことで、なんかいい感じにしている。情感の世界。
なんかいい、はコードではバグの温床であるけれども、 文学では曖昧さが、想像力に結びつく。 この二人の関係値(男女?友人?)や、このティー・カップから始まる未来の、あ るいは過去の物語など、最後の3文を追加することで、読者は言外の場面へ、 想像力をかき立てる。(論理的には説明されていない)
次は、中原中也の詩の一節から考えてみる トタンがセンベイ食べて 春の日の夕暮は穏やかです アンダースローされた灰が蒼ざめて 春の日の夕暮は静かです 「春の夕暮」より ※中原中也(1907-1937)はフランスの詩人(アルチュール・ランボーとか)の影響を受けた早逝の詩人です。
「トタン(塗板)」は「センベイ」を「食べない」ので、 おそらくメソッド未定義のエラーでしょう。 MetalSheet.eat("rice cracker") このように呼び出しても、MetalSheetクラスにeatメソッドは準備されていないので、エ ラーになる。
あるいは「灰」は「蒼ざめない」ので、こちらもエラーか。 class 人間 { 蒼ざめる() { /* 人間だけができる動作 */ }
} class 物質 { 散らばる() { /* 物質らしい動作 */ } } // インスタンス作成 let 灰 = new 物質("灰"); // 型エラー! 灰.蒼ざめる(); // Error: 物質インスタンスに人間のメソッドを呼び出し
プログラミング言語と自然言語の違い ・プログラミング言語 →コンピュータが読者のため、必ず現実の物理法則と対応してなくてはならな い。多数の解釈を許容してはならない。最終的には現実の動作に適切に落とし 込まれなくてはならない。 ・自然言語 →自然言語は、現実と必ずしも対応してなくていい。多数の解釈を許容する。 詩はこの現実と言語の対応関係の「ずれ」を極度に利用し、人の想像力に理解 を委ねる。
トタンがセンベイを食べるところを誰も見たことがないのに、 なぜ人はこの詩のイメージを共有できるのか。 それは人間の言語が、物理世界の制約を受けず 、想像や虚構、抽象概念を 自由を扱い、そのイメージを共有できるから。 (砂糖、塩、カボチャなどは存在が確認できているが、神やドラゴン、ユニコーンなどは確認できてい ない。ただ神やドラゴン、ユニコーンについてのイメージは共有されているので、相互にコミュニケー ションが取れる。ただ「ネモリドン」という私が今考えた新しい生物?概念?については、イメージが共 有されていないので、私しか語れない。)
人間の言語コミュニケーションには必ずしもハードは必要ない。 つまり、人間の言語はハードが存在しない (物理的に存在しない) 事柄についても、語る ことができる。 (神がいるかどうかわからないが、人は神について有史以来ずっと語り合い、実際に神を巡り、歴史 が動いている) また、ハードが現実に存在したとしても、その存在を確認せずとも、それについて語るこ とができる。 (ドイツに行ったことがなくても、ドイツがあることを前提に会話することができる)
「大規模言語モデル( LLM)」は人間の言語コミュニケーションが、 「ソフトな面だけで再現可能」なことを証明した。 大規模言語モデルが、五感を持たず、身体性もないのに、言語を「それっぽく」 扱うことができるのは、人間の言語コミュニケーションのパターンをとてつもない 量学習しているからであり、その結果、完璧に真似さえできれば、現実との対 応関係を知らずとも、人とコミュニケーションがとれることを証明している。 (フリーレンの魔族やん。。。 ちなみにフリーレンの第二話は神回 😭)
AIは言語を制したのか。。? 本物の夕暮をみたことがなくても、夕暮の美しさについてAIが語ることができる時代 は来ている。 ただ「ネモリドン」については、今のところ私しか語れない。 その人にしかできない語りを「ネモリドン的ユニーク性」とするならば、それを育むこ とがAI時代の人の強みになるのでは。。? (革新的なビジネス、技術への発想?無数の人生?謎のこだわり?私だけの ”推し”?)