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地域課題をCIVICTECHで 解決するということ

地域課題をCIVICTECHで 解決するということ

イベント情報:

港北区 オープンデータを活用した子育て情報サービス検討プロジェクト
https://www.facebook.com/groups/kohoku.okp.since.2016/

Hiroshi Omata

March 04, 2017
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  1. Who  am  I 小俣 博司 / OMATA, Hiroshi (アダ名は「おとうさん」) オープン川崎/Code

    for Kawasaki 主宰 神奈川県川崎市出身、川崎市在住 デベロッパー・エンジニア歴30年以上の経験を持ち、ハードウェ アへの組み込み系プログラムやデータ処理等を得意としている。 日本の自治体で初めて「オープンデータ」に取り組んだ福井県鯖 江市の取組に当初より携わり、2014年9月から翌3月まで、Code for Japanのフェローとして福島県浪江町役場に勤務し町民向けタ ブレットアプリ開発に携わった。 Code for Japanが昨年まで実施していた井戸端会議の世話人の ひとり。 大学の研究員として、データ分析・解析、シビックテックやオー プンデータ/オープンガバメントについて精力的に活動をしている。 シビックテックのブログメディア CivicWave <http://www.civicwave.jp/>の運用メンバーであり、日本全国を つなぐ、オンラインの井戸端会議を定期開催中(毎月第一木曜 日)
  2. Who  am  I ü オープン川崎/Code for Kawasaki 主宰 <http://openkawasaki.org/> ü

    特定非営利活動法人 Linked Open Data Initiative 会員 <http://linkedopendata.jp/> ü 一般社団法人 OpenStreetMap Foundation Japan 会員 <http://www.osmf.jp/> ü 一般社団法人 オープン・ナレッジ・ジャパン賛助会員 <http://okfn.jp/> ü 東京大学生産技術研究所 特任研究員 ü オープン川崎/Code for Kawasaki 主宰 <http://openkawasaki.org/> ü 特定非営利活動法人 Linked Open Data Initiative 会員 <http://linkedopendata.jp/> ü 一般社団法人 OpenStreetMap Foundation Japan 会員 <http://www.osmf.jp/> ü 一般社団法人 オープン・ナレッジ・ジャパン賛助会員 <http://okfn.jp/> ü 東京大学生産技術研究所 特任研究員
  3. 横浜市港北区 神奈川県横浜市港北区 (こうほくく) * 横浜市を構成する18行政区のうちの一つ * 横浜市北東部に位置 * 人口・世帯数はともに横浜市のみならず、 日本の政令指定都市の行政区の中で最大

    * 面積:約31.40km² * 人口:約34.4万人 (平成28年1月1日) 参考文献 https://ja.wikipedia.org/wiki/港北区 http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/ http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/soumu/toukeitop.html http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/ http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/soumu/pdff/jinkou01.pdf
  4. 港北区 オープンデータ一覧(42件) • 公共施設等 o 区役所関連施設 o 官公庁(国・県) o 消防署・出張所

    o 地区センター o 地域ケアプラザ o コミュニティハウス o 小・中学校・高校 o 公園 • 保育所・子どもの遊び場等 o 認可保育所・認定こども園 o 地域型保育事業 o ベビーステーション o 地域子育て支援拠点 o 親と子の集いの広場 o プレイパーク o 公園遊び • 避難場所 o 防災拠点 o 広域避難場所 o 帰宅困難者一時滞在施設 • その他の施設等 o 図書 o ウォーキングポイント リーダー設置場所 o スポーツ・文化等関連施設 • 刊行物 o 広報よこはま港北区版 • 統計情報 o 1 人口や人口の動向に関するもの • 年齢・男女別推計人口(平成28年1月1日現在) • 行政区別世帯数及び推計人口の推移(平成27年10月1日現在) • 年齢・男女別登録人口(平成28年9月30日現在) • 町丁・年齢・男女別登録人口(平成28年9月30日現在) • 外国人登録人口(平成28年9月30日現在) • 将来人口推計(平成22年基準) • 男女別人口動態(平成27年中) • 男女・行政区・年齢区分別社会増加数(平成27年中) • 男女・行政区・年齢区分別転入者数及び割合(平成27年中) • 男女・行政区・年齢区分別転出者数及び割合(平成27年中) • 移動前・移動後住所地(都道府県)、男女別転入転出者数-市、区(平成27年中) • 移動前・移動後住所地(市内他区・県内各市郡・東京都区部及び政令指定市)、男女別転入転出者数-市、区(平成27年中) o 2 地域経済・生活環境に関するもの • 区内の町別事業者数・従業員数(平成24年2月1日時点) • 住宅着工数(平成27年度中) o 3 福祉・子育て・医療・健康に関すること • 医療施設の病床数(平成26年10月1日時点) • 生活保護(被保護世帯・人員の状況)(平成27年3月31日時点) • 国民健康保険被保険者数及び保険料徴収状況(平成28年3月31日時点) • 国民年金加入者数・拠出年金(平成27年度中) • 要介護度別認定状況(平成28年3月31日時点) • 保育所等の概況(平成27年4月1日時点) 7
  5. Code  for  America “Code for America(2009/9設立)の最初のキャッチフレー ズは「行政のサービスをスマホのように使いやすく」でし た。当初、行政の効率化にターゲットをしぼっていました が、その後、草の根による地域の課題解決まで自然に発展 していきます。

    また、シビックテック・スタートアップと呼ばれるビジネ スを立ち上げる人々も生まれました。このように米国では、 シビックテックが市民・行政・企業を含むエコシステム (生態系)とも呼べる状況を構成し、現在も発展を続けて います。” https://www.codeforamerica.org/
  6. 日本全国に広がる 草の根シビックテック “日本でもCode for Japanが2013年に設立されました。 互助の文化的背景を持っていた日本では、草の根的な活動 を行うシビックテックが多いのが特徴です。設立から34年 で、ブリゲイド(IT消防団)と呼ばれるコミュニティは全 国で70以上存在しています。 そこでは、地域をよく知るための活動としてのマッピング

    パーティーや、複数のメンバーがチーム単位で特定の課題 のアイデアを出し合うアイデアソンと呼ばれるワーク ショップが行われています。他にもハッカソンと呼ばれる 短期間でアプリを生みだすイベントや、行政データのオー プン化をすすめる集まりなど、地域に応じて多様な試みが 行われています。” http://code4japan.org/ http://code4japan.org/brigade http://hrnabi.com/2016/03/25/10730/
  7. EDIT  your  City 地域の情報を自分たちの手で発信する。 l 8JLJQFEJB5PXO8JLJNFEJBDPNNPOT ü 地域の百科事典 ü 誰でも編集できるフリー百科事典

    l 0QFO4USFFU.BQ ü 地域の地図 ü 自由な地図をみんなの手に l -PDBM8JLJ ü 地域の情報 ü 世界中のローカルな知識をオープンにする収集
  8. ウィキペディアとは • ウィキペディアとは、百科事典=エンサイクロペディア (Encyclopedia)とウェブ上で編集することができるサービス のウィキ(Wiki) を由来とした造語です。 • 2001年にジミー・ウェールズ(Jimmy Donal “Jimbo”

    Wales)とラリー・サンガー(Larry Sanger)により英語で開始 された • 2002年に日本語の文字が使えるようになった • 非営利団体のウィキメディア財団(アメリカ合衆国カリフォル ニア州)によって運営され、寄付によって運営が行われている
  9. オープンデータとは 1. Open License or Status (オープンなライセンスあるいは状態 Ø パブリックドメイン あるいはオープンな

    ライセンス (第2項にて定義) のもとで 提供され なくてはならない。作品に対して、作品のパブリックドメイン状態やライセンス規約と矛 盾する状態を定める追加条項 (例えば利用規約、ライセンサーによる特許取得など) を 付 帯してはならない 2. Access (アクセス) Ø その全体が利用可能な状態とされなくてはならず、かつ、複製のための適切な価格の支払 いを実施する場合は複数回にわたって 行われてはならない、さらに、インターネットを通 じて無償でダウンロード可能とされる 必要がある。 ライセンスの順守に必要となるあら ゆる追加情報 (例えば帰属情報表示の際に必要とされる貢献者の名前など) は作品に 付帯 されなくてはならない。 3. Machine Readability (機械可読性) Ø コンピュータによって容易に処理が可能な形式で 提供されなくてはならず 、また作品に 含まれる個々の要素に対するアクセスや修正が簡便に行える状態でなくてはならない。 4. Open Format (オープンな形式) Ø オープンな形式で 提供されなくてはならない 。オープンな形式とは、金銭的あるいはそ れ以外のあらゆる制限が無く、少なくとも1つ以上の フリー/自由/オープンソース (free/libre/open source) なソフトウェアによって利用および完全に処理が可能な形式を 指す。 オープンの定義:  http://opendefinition.org/
  10. データと情報 • データは、事実を示す数値や文字で作られた素材 • 情報は、データを元に意味あるものにしたもの オープンデータは情報を作るためのデータ(素材) である 公共が提供するオープンガバメントデータは市民が望む情報を提供するのではなく、提供によ る成果を求めるものでもない オープンガバメントデータに必要なことは

    • 一度公開したデータのフォーマットを変更しない • インターネット上のURLを変更しない • 語彙を揃える(共通語彙基盤等) 素材があれば、新たなサービスやシステムを意味ある情報にしていくことが可 能。 近年は、IoTによるセンサの増加、クラウドによるストレージ価格の低下、新 しい通信環境による何処からでも繋がる環境が整ってきている データを組み合わせた新たなる価値やサービスが生まれる状況でもある
  11. データの拡張 • 緯度経度付きオープンデータ o 横浜保育室 o 認可保育施設 o 認可外保育施設 o

    放課後児童クラブ(学童保育) o 幼稚園 • 機械可読性のあるデータ o 申請の空き情報 o 港北区の保育所等預かり施設の一覧・マップ • 更に望ましいのは o GitHub等の既存プラットホームを活用したオープンデータ公開
  12. 地域と課題 • 地域 o 地域=行政ではない o 土地や建物だけでもない o 土地、人、企業、文化を含めて全ての事を指す o

    地域コミュニティには選択肢が必要 • 協働 o 市民参加による社会課題のオープンな解決を志向 o 自立した市民の地域的拡がりによる公共との協働が必要 • 課題 o 課題や問題は可能性である o 課題解決と考えるのではなく、魅力的な地域にするにはどうし たら良いのか考えると新しいアイデアも変わってくるのでは? o 義務感だけではなく、興味や面白さも必要
  13. Civic  Tech  Forum http://civictechforum.jp/ CCIIVVIICC TTEECCHH FFOORRUUMM22001177 22001177年33月2255日 NNaaggaattaacchhoo GGRRIIDD(永田町)

    開催 テクノロジーを利用して、地域や社会の課題を自分たちも一緒に解決していく活動(シビック テック)の未来について語るイベント