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Dify on AWSでAIアプリの プロトタイピングを高速化
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iwahiro
May 28, 2025
Technology
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Dify on AWSでAIアプリの プロトタイピングを高速化
[東北][仙台][JAWS-UG 仙台] LT & AWS BuilderCards 体験会
iwahiro
May 28, 2025
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Transcript
© asken.inc Dify on AWSでAIアプリの プロトタイピングを高速化 25/01/24 Yoshihiro Iwama
© asken.inc 2 対象者 • Dify is 何?の方 Dify の概要について簡単に理解していただきたい
AWSに構築して使ってみようと思っていただければ • Dify バリバリ使っているよ!の方 何かしら持って帰っていただけると幸いです
© asken.inc 3 自己紹介 • 名前:岩間 良浩 ( iwahiro /
x: @yoshivic) • 所属:株式会社asken • 好き: 沖縄、AWS Lambda、AWS CDK • 経歴: ◦ 前職はNEC Solution Innovatorsという会社にい て主に受託開発のリーダ ◦ 現在はバックエンドのテックリード
© asken.inc askenは、栄養学の知見とテクノロジーをかけあわせ「ひとびとの明日を今 日より健康にする」ことをミッションに、下記の事業を展開しています。 • 国内個人向けサービス:AI食事管理アプリ『あすけん』の開発 • 運営 ・法人向けサービス:従業員の食生活改善、市民の健康増進などを目的とした『あすけ ん』の団体向け利用
• 海外個人向けサービス:北米でのスマホアプリ『Asken Diet』の開発・運営 • 食事療法を補助する治療用アプリ(医療機器プログラム)の開発 設立 :2007年10月1日 所在地 :〒163-1442 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー42F 株主 :株式会社グリーンハウス(100%出資) コーポレートサイト: https://www.asken.inc 4 株式会社askenのご紹介
© asken.inc 5 askenのミッション
© asken.inc 『あすけん』とは 管理栄養士監修のアドバイスをもとに、 食生活の改善を促す国内最大級※のAI食事管理アプリ 管理栄養士に監修されたあなたの為の アドバイスが届く 食べたものを入力するだけで カロリー・栄養素を自動計算 6
※日本国内AppStoreとGooglePlay合算の「ヘルスケア(健康)/フィット ネス」カテゴリにおける、2021年~2024年のダウンロード数および収益 (2025年1月、data.ai調べ)
© asken.inc 会員規模・食事記録数 iOS・Androidアプリ合計 月間 約121万UU ※2 1100万人 突破! ※1 2007年~2024年10月までにあすけんに記録された食事記録の総件数
※2 2024年7月1日~2023年7月31日 売上 ダウンロード数 食事記録レコード数 約 80億件※1 アプリストア ヘルスケアカテゴリー 年間ダウンロード数・売上ランキング共に 4年連続年間 1位※ ※日本国内AppStoreとGooglePlay合算の「ヘルスケア(健康)/フィットネス」カテゴリにおけ る、2021年~2024年のダウンロード数および収益(2025年1月、data.ai調べ) 7
© asken.inc 最近のトピックス 8 あすけん印の体組成計 食品のAI画像解析リニューアル
© asken.inc 最近のトピックス 9 あすけん公式本、第2弾 結局、これしか作らない! 短いレシピ 2023年12月発売 あすけん公式本 第1弾 これを食べるが勝ち
2023年4月発売 あすけん公式本、第3弾 50代からの食べやせ術 2024年2月発売 あすけん公式本、第4弾 ほぼ100円野菜で整うスープ 2024年10月発売 あすけん公式本、第5弾 食べ過ぎをなおして自然に やせる! あすけん公式7日間で適量 が身につくレシピ 2024年12月発売
© asken.inc 10 さて本題 みなさんAIアプリ開発してますか?
© asken.inc 11 askenでの取り組み • 既存プロダクトへのAI組み込み • 新規AIプロダクトの開発 • 業務効率化のためのチャットボットやエージェント
などなど・・・ やりたいことが多いが やりきれていない
© asken.inc 12 でもAIを組み込んだ開発を進めたい!
© asken.inc 13 プロダクトへの適用を スピード感をもって進めたい!!
© asken.inc 14 特にプロトタイピングを サクッとやってしまいたい!!!
© asken.inc 15 そうだ、Dify を使ってみよう
© asken.inc 16 Difyとは? ノーコード/ローコードでAIアプリの迅速な開発、デプロイ、運用をサ ポートするプラットフォーム • 主要機能 ◦ 複数のAIモデル(Claude,
GPT, Gemini,…)を組み合わせて利用可能 ◦ 外部データ接続(DB、API) ◦ OSSでありセルフホスティングが可能 ◦ 操作性のよいWEB UIが備わっている など
© asken.inc 17 Difyとは?
© asken.inc 18 Difyとは?
© asken.inc 19 Dify on AWS を選んだ理由① Difyを使うことにより得られるスピーディな実装とモニタリング • WEBのGUI操作だけで簡単にチャットボットなどを作って動かせる
• 作ったものはそのままAPIとして呼べる • 作ったAPIの利用状況(実行履歴やトークン使用量)を確認可能 • LangFuse、LangSmith との連携も容易 • エンジニア以外も使えそう
© asken.inc 20 Dify on AWS を選んだ理由② AWSへの構築 • AWS
Bedrockの存在 ◦ ClaudeやCohereなど複数のプロバイダーが提供するLLMを基盤モデルとして利 用できる ◦ 利用することでAWSの中に閉じることができるのでガバナンスやセキュリティ のコントロールがしやすい • AWSのサービスとの統合 ◦ ナレッジベースをRAGとして活用できたり、Difyのワークフローから直接AWS のサービスと連携が可能
© asken.inc 21 AWSにDifyを構築する方法 1. Dify Premium on AWS ◦
AWS Marketplace の AMI を利用 2. Dify on AWS EC2 ◦ EC2 を用意しDifyをインストール 3. Dify on AWS ECS ◦ AWS CDK を利用して ECS にインストール 4. Dify on AWS EKS ◦ AWS CDK (HelmChart)を利用して EKS にインストール プロトタイピングとして too much • t3.large ~ • EC2 に Public IP つけてア クセス(80port) • 設定変更は2.のセルフホ ストと一緒 • Eメールのサポート 決定
© asken.inc 22 アーキテクチャ • Cloudfront-EC2間は VPC Originを利用 • WAFで接続元IPをフィルタ
• S3でWEBアプリ配信 (React/Vite) • DifyはEC2上にDockerで起動
© asken.inc 23 Difyを使って実際にやったこと 1. ユーザインタビュー動画の分析 2. AIアプリの開発とデモ・ユーザ検証 (ごめんなさい、アプリの仕様や検証内容は内緒です 🤐)
© asken.inc 24 ユーザーインタビュー動画の分析結果 既存の分析の方法(手順や考え方など)をAIにさせかつ以下も行ったが 期待する精度で結果が得られなかった😢 • プロンプトチューニングの実施 • RAGの利用
今後の課題🦾
© asken.inc 25 AIアプリ開発とデモ・ユーザ検証の 結果 • 開発・デモ ◦ スプリントレビューで実際に動く、触れるアプリのデモがあたりまえになり 良質なフィードバックを得れるようになった
◦ レビュー中にDifyの画面を見せながら修正して再デモのようなことも可能に • ユーザ検証 ◦ 実際にユーザに使ってもらった結果も履歴から確認できハルシネーションの確 認などに役立った 大成功🎉
© asken.inc 1. ドメイン知識を保有するメンバのプロンプトチューニングが効率的 2. エンジニアと非エンジニア※の分担は ▪ 大枠のワークフロー作成をエンジニア ▪ プロンプトチューニングなどを非エンジニア
が良さそう 26 学び ※非エンジニア:管理栄養士・UXデザイナー
© asken.inc 27 ドメイン知識を保有するメンバのプロンプトチューニングが効率的 • 当初はAIエンジニアが担当していたが精度を上げるのが難しかった • ドメインエキスパートの管理栄養士やUXデザイナーとペアチュー ニングを実施 •
最終的には管理栄養士やUXデザイナーのみで実施するように ◦ DifyはWEB UIがあるので非エンジニアをプロンプトチューニングに巻き込みや すい ◦ AIエンジニアの業務負荷も下げられた 学び①
© asken.inc エンジニアと非エンジニアの分担について • シンプルな実装のケース(簡単なチャットボット作るイメージ) ◦ 非エンジニアでも作成できるので任せる ※プロンプトチューニングなどのサポートはする • チャットフロー・ワークフローを使う複雑なケース
◦ エンジニアが大枠のフローを作る ◦ 非エンジニアには部分的なカスタマイズを委ねる 28 学び②
© asken.inc 29 実際に作ったチャットフロー これをエンジニアではない人が作るのは厳しい...
© asken.inc 30 But Difyを使えるようにならなきゃという課題感から勉強に着手!! askenにはDifyを使いこなす管理栄養士・UXデザイナーが爆誕しようと している!!!
© asken.inc 31 そして、つい最近 PdM: よし!プロトタイプいい感じだ! 今の会員さん向けにA/Bテストするぞ!! 私: めっちゃスピード感出てる、Go
Go ーー! .....!? 待って、今のプロトタイピング用構成じゃ耐えられない🤯 セキュリティもちゃんと考えないと!
© asken.inc 32 今後の課題 • Difyのスケーラブル(スケールアウト)な構成の検証 ◦ Difyはスパイクが発生するようなサービスのPFとして適切なのか? • キャパシティ設計
• コスト設計 • セキュリティ設計 • 運用設計 • ・・・ いっぱいある🥺
© asken.inc 33 次に採用するアーキテクチャは 🤔
© asken.inc 34 AWSにDifyを構築する方法 1. Dify Premium on AWS ◦
AWS Marketplace の AMI を利用 2. Dify on AWS EC2 ◦ EC2 を用意しDifyをインストール 3. Dify on AWS ECS ◦ AWS CDK を利用して ECS にインストール 4. Dify on AWS EKS ◦ AWS CDK (HelmChart)を利用して EKS にインストール 相当数のリクエストを 受け付けるので捌きき れない... k8sの導入・運用が 大変... 第一候補として検証
© asken.inc 35 ECSを採用した場合の構成 https://github.com/aws-samples/dify-self-hosted-on-aws
© asken.inc 機会があれば次のアーキテクチャの構築や運用についての 結末をどこかでお話させてください😁 36 To Be Continued
© asken.inc 37 まとめ • Difyを利用することでAIアプリの仮説検証(プロトタイピング)を 加速できた • アクセス数が限られるプロトタイプ用途であればまずは EC2
へ構 築する選択肢もあり • Difyは非エンジニアがAIアプリを作ってみる足がかりにするのにも 有効
© asken.inc 38 Thank you!
© asken.inc 39 We are hiring! askenで一緒に活躍してくれる方を募集しています!