jQueryからElmまで

 jQueryからElmまで

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Seiya IZUMI

June 01, 2019
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Transcript

  1. jQueryからElmまで Seiya Izumi

  2. 自己紹介 ❏ Fringe81 Web Engineer ❏ Scala, Golang を書いていましたが 現在は

    Elm を書いています ❏ Elm Europe 2019 に登壇予定(6月末)
  3. このスライドの目的 自分なりのフロントエンドの学びを これまでの歩みと一緒に共有したい! ついでにElmを紹介したい!

  4. 僕とフロントエンド

  5. 僕とフロントエンド

  6. 僕とフロントエンド

  7. 僕とフロントエンド

  8. 僕とフロントエンド

  9. 僕とフロントエンド

  10. 初めて作ったウェブアプリケーションぽいもの

  11. TabStockerの機能 • ローカルで保存 • 同期して保存 をそれぞれスイッチできる 並び替えができる

  12. HTMLレンダリングを手で • setAttributeとcreateElementを駆 使してDOM操作全て手書き • タブスイッチもインラインスタイル の操作で実装

  13. HTMLレンダリングを手で • setAttributeとcreateElementを駆 使してDOM操作全て手書き • タブスイッチもインラインスタイル の操作で実装 しんどい!!

  14. DOM操作は人間には複雑すぎた • 粘ってSPAのようなものを作ろうとするとすぐ地獄が始まる • 自前でインクリメンタルサーチやインフィニット・ローディングを作るツラさ • XSSなどのセキュリティ事故にも繋がる危険性あり

  15. 人間が手でDOMを書く時代は終わり

  16. 状態と画面の分離 • アプリケーションのロジックによる結果を “状態” として画面とは分離して表現 ◦ ロジックの影響範囲を限定することでテスタブルに ◦ DOMのレンダリングがフレームワークによって行われるようになり安全 ◦

    複雑な画面の構築も比較的ラクにできるためアプリケーションの大規模化へ
  17. 状態と画面の分離 { value: 10 } <div class=”value-box”> <div>Value is {{value}}</div>

    </div> Scope HTML Value is 10 ロジックによる計算の結果は Scope(状態)のみに影響を与える
  18. 状態と画面の分離 { value: 10 } <div class=”value-box”> <div>Value is {{value}}</div>

    </div> Scope HTML Value is 10 HTMLはどのように画面を作るかを表現するだけ(画面)
  19. 状態と画面の分離 { value: calc(2) } <div class=”value-box”> <div>Value is {{value}}</div>

    </div> Scope HTML Value is 22 function calc(n) { return (n * 10 + 2) }
  20. 状態と画面の分離 { value: calc(2) } <div class=”value-box”> <div>Value is {{value}}</div>

    </div> Scope HTML Value is 22 function calc(n) { return (n * 10 + 2) } Scopeの依存する ビジネスロジック のみをテストする だけで挙動が担保 できる
  21. 状態と画面の分離 { value: calc(2) } <div class=”value-box”> <div>Value is {{value}}</div>

    </div> Scope HTML Value is 22 function calc(n) { return (n * 10 + 2) } Scopeの依存する ビジネスロジック のみをテストする だけで挙動が担保 できる 画面はビジネスロジックによる影響を受けない
  22. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component

  23. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component

  24. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component

  25. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component A Web API GET

  26. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component A 画面上はココで表示したい ↑

  27. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component A

  28. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component A 親コンポーネントからデータを受け取る口 を各コンポーネントが用意しておかないと いけない

    → Prop Drilling なんで俺がデータ 持たなアカンねん...
  29. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component Event Emitter

  30. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component Event Emitter A ↑画面上はココで表示したい

  31. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component Event Emitter Subscribe Emit

    A
  32. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component Event Emitter Subscribe Emit

    A
  33. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component Event Emitter Subscribe Emit

    Event Emitter Subscribe Emit
  34. 大規模化するフロントエンドの苦しみ Component Component Component Component Component Event Emitter Subscribe Emit

    Event Emitter Event Emitter Subscribe Emit Subscribe Subscribe Emit Subscribe データの交換のためだけにイベントシステムが 使われる → イベント・エミッタ地獄
  35. フロントエンドの地獄とはなんだったのか ❖ “状態” と “画面” は分離されたものの、今度は状態の爆発がアプリケーショ ンの課題へ ❖ イベント発火が数珠つなぎになっていて、状態がどのように変化するかは、 動かしてみないと分からない

  36. フロントエンドの地獄とはなんだったのか ❖ “状態” と “画面” は分離されたものの、今度は状態の爆発がアプリケーショ ンの課題へ ❖ イベント発火が数珠つなぎになっていて、状態がどのように変化するかは、 動かしてみないと分からない

    ➢ アプリケーションが予測不可能
  37. Fluxアーキテクチャの発見

  38. Fluxアーキテクチャの発見 Fluxのユニフローは関数として表現できる

  39. 関数と予測可能性 N + 10 + V 10 33 なんらかの外部要因 によって変化するV

    依存
  40. 関数と予測可能性 10 33 なんらかの外部要因 によって変化するV 依存 ↑この依存が増えれば増えるほど、予測不可能性が増大する N + 10

    + V
  41. 関数と予測可能性 N + 10 10 20 純粋関数は予測可能性が高い

  42. 関数型表現がフロントエンドにもたらすもの ❏ アプリケーションを純粋な関数で構成することによって 予測可能性(参照透過性)を高めることができる ❏ コンポーネントに想定外の依存を持たせないことで 意外性を少なくする

  43. 他フレームワークの趨勢 React • Class コンポーネントよりも Functional コンポーネント推し • コンポーネント・ライフサイクルなどの個別の状態表現APIを順次廃止 Vue.js

    • 長らく期待されていたクラスAPIのプロポーザルを却下 • React Hooks インスパイアな関数コンポジションによるコンポーネント定義にシフト
  44. フロントエンドと関数型アプローチ

  45. 大まかなElmの特徴 • 全ての変数がイミュータブル • 状態更新、ビューなどをすべて関数として扱う • アプリケーションのアーキテクチャが 決まっている(TEA) • Reduxの設計に影響を与えた

  46. JSにおける “ミュータブル” な状態表現の例 var status = { value: 10 };

    status.value += 5; status.value++; console.log(status.value) // 16
  47. イミュータブルな状態更新 SET_VALUE: 5 PLUS_VALUE: 3 PLUS_VALUE: 3 MINUS_VALUE: 2 イベント

    状態 5 + 3 + 3 - 2 = 9 最新の状態というのは変更(イベント)の積 み上げから計算(畳み込み)されたものにな る { value: 9 }
  48. イミュータブルな状態更新 SET_VALUE: 5 PLUS_VALUE: 3 PLUS_VALUE: 3 MINUS_VALUE: 2 イベント

    状態 最新の状態というのは変更(イベント)の積 み上げから計算(畳み込み)されたものにな る { value: 9 } <div> <div>Value is 9</div> </div> ビューもまた状態から HTMLをつくる関 数として表現できる
  49. TEA (The Elm Architecture) View Model Update レンダリング メッセージ 更新

    アプリケーションの状態は 常にModelが表す ModelからHTML を計算する アプリケーションの 次の状態を計算する
  50. TEA (The Elm Architecture) View Model Update レンダリング メッセージ 更新

    • イミュータビリティと関数型表現を前提としたアプリケーション・ アーキテクチャ • 大規模なアプリケーションを作る上での意外性を排除することで、 データ構造やビジネスロジックの設計に注力できる
  51. フロントエンドは関数 SET_VALUE: 5 Web API ユーザーの操 作 etc... HTML PLUS_VALUE:

    3 PLUS_VALUE: 3 MINUS_VALUE: 2
  52. まとめ: 僕から見たフロントエンドの進化

  53. まとめ: 僕から見たフロントエンドの進化 アーキテクチャ上のルールと 制約の進化

  54. まとめ: 僕から見たフロントエンドの進化 • フロントエンド・アプリケーションの大規模化 • Fluxアーキテクチャや関数型アプローチなどの、見方を変えればアプリケーションを 安全に作るための「レール」のようなものが登場 • 自由とスケーラビリティは二律背反(何を捨てて、何に大事にするか)

  55. あなたにとってのフロントエンドの進化はどんなものでしたか? ぜひ、懇親会で教えて下さい

  56. 以上!