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Deployment Painをなくそう

jimpei
October 06, 2023
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Deployment Painをなくそう

開発生産性LT Night in 福岡
https://findy.connpass.com/event/296381/

jimpei

October 06, 2023
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Transcript

  1. 2 
 SIer -> Yahoo! JAPAN -> mercari (2021/08) 


    
 Help Center Team
 Software Engineer / Tech Lead
 
 濱村 甚平(@jinpeih)

  2. 9 チームとプロダクト紹介 チーム構成 • Engineering Manager(EM): 1人 • Product Manager(PdM):

    1人 • Software Engineer ◦ FE: 1人(+1人) ◦ BE: 2人 • Tech Lead、Scrum Masterはメンバーで兼任 • FE/BEと分けているがクロスファンクショナルにタスクを取ることもある Help Center: お客さまの疑問やお困りごとの解消のための体験を提供する
  3. 10 Deploy数推移(2022/01 ~ 2023/10) 年間約500回Deploy (42/month, 2/day) ・mainブランチにマージ後リリースタ グを つけることによりDeploy ・立ち上げによるフェーズに左右され てい

    る ・Four Key的にはEliteレベル 2022 2023 | 初期開発 機能拡充のための 設計期 機能拡充開発期 改善期 年間約500回Deploy (42/month, 2/day)
  4. 13 チームの状態 • 技術 ◦ 自動テストへの信頼(+ ベースとなるよい設計 ◦ 監視への信頼 ◦

    Deploy容易性(はやい・かんたん) ◦ リカバリ容易性(はやい・かんたん) • プロセス・組織 ◦ タスクが単一でリリース可能な粒度になっている ◦ チームで意思決定して(都度承認なしで)リリースできる • メンタル ◦ Deployする方が安心、逆にDeployの間が空くと怖い
  5. 15 Deploy頻度は正義か チーム構成 • Engineering Manager: 1人 • “Deploy頻度をあげるため” の取り組みはなにもしていない

    • ただ”安全で早くDeployし続けることできる環境”を意識している • チームの健康診断的に使う ◦ 数値が変化したときになにか問題が起きていないのかチェックする 計測はしているが、目標にはしていない
  6. 16 なぜDeployしやすい環境を求めるのか チーム構成 • Engineering Manager: 1人 • DARAでは、Deployment PainはWellbeingのページにかかれている

    ◦ これが組織のパフォーマンスを向上させると信じてる Deployしやすい環境が、エンジニアの開発生産性をあげる
  7. 18 Deploy頻度の高さは、価値提供の大きさなのか チーム構成 • Engineering Manager: 1人 • なにが一番の価値提供になるのかはわからない •

    100回のDeployより、1回のDeployの方がインパクトが大きいこともある • 継続して価値提供するために、とにかく打席(仮説検証)を創出する 直接結びつくことはない
  8. 20 まとめ チーム構成 • Engineering Manager: 1人 • Deploy頻度の数値が最終目標ではない •

    なりたい姿をイメージして、その状態の定量的な指標の一つとして定義 • Deploy回数を計測する→数値を見て状態に気づく→Painはなにか?を探る なぜ改善する必要があるのか • 仮説検証をたくさん早く回すために開発生産性をあげたい ◦ 開発生産性をあげるために、Deployment Painをなくしたい Deployment Painがない環境を目指そう なりたい姿・状態をイメージして、改善していく
  9. 22 開発フロー Development → PR → Review → Merge to

    main branch → Deploy to DEV → Release Tag → Deploy to Production • 基本的にmain branchにマージ = 本番Deployする ◦ いくつかのPRがまとめてDeployされることもある ◦ チケットのサイズやPRのサイズを調整して細かく開発&レビュー&リリース する ◦ まだ公開できない機能などはFeatureFlagを使って非公開状態でリリース する(DEV環境でのみ公開される) • 本番Deployしたものは翌日の朝会でデモ(ほぼ毎日 • 朝会にPdMもチームメンバーとして参加しているので常に合意が取れている状 態                        詳細はチームメンバーのスライドで
  10. 23 チケットサイズ • 改修内容をできるだけ細かな価値提供サイズに分解しチケットを細かくする ◦ PRはさらに適切で小さな単位で作ってReview&Deployする 例えば... 何かの管理画面を作る場合 • 管理画面を開くことができる

    • 管理画面で情報を取得できる(&閲覧できる) • 管理画面で情報を更新できる • など… できるようになること単位で作っていく(ケースバイケースではある