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複数VPCへのDNS設計について考える

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September 14, 2026

 複数VPCへのDNS設計について考える

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  1. ABOUT 自己紹介 北島 海叶 @kaiton 株式会社石川コンピュータ・センター 社会人 3年目 21歳 2026

    Japan AWS Jr.Champions 2026 Japan All AWS Certifications Engineers 情報処理安全確保支援士 第031611号 @kaiton5tech @kaiton-ton
  2. 前提 単一VPCなら、フォワーダー先は素直に1つで済む オンプレDNS ⇔ Route 53 Resolver(Inbound / Outbound)で双方向に解決できる オンプレ

    DNS Inbound Active Directory / 条件付きフォワーダで AWS の名前を引く Outbound ⇄ AWS(VPC) .2 リゾルバがVPC内のリソース名を解決/Endpoint で双 方向に橋渡し
  3. 検証してわかったこと 先に結論:フォワーダー先は1つに固定し、AWS側で振り分 ける 案 A 案 B Resolver Rule で転送する

    PHZ を Hub に集約する AWSサービスの名前を引きたいとき。転送はIP到達 独自ドメインを複数VPCで共有したいとき。経路が を伴うので、VPC間の経路が前提。 要らず、新VPCは関連付けるだけ。
  4. 案 A 検証 ① → 指針 ① 外部の名前は、VPC側の Resolver Rule

    で転送する オンプレからは1つのVPCに聞かせ、そこから対象VPCの Inbound Endpoint へ Forward する オンプレ DNS( 問い合わせ元) フォワーダー先は VPC B の1つだけ → VPC A(受け口) Inbound Endpoint で受け、.2 リゾル バが Resolver Rule に従う Resolver Rule 対 象ドメイン → 転送 → 一見これで複数VPCでも解決できそう — 実際に組んでみると、次の1点でつまずいた。 VPC B(解決先) Inbound Endpoint = 転送先 Target IP 。ここが引きたい名前を持つ
  5. 検証 ① の結果 転送を選ぶなら、経路とSGを先に用意する 転送はIP到達を伴う。オンプレ⇔VPC が通っていても、VPC間が通っていなければ timeout した Before:VPC間の経路がない After:VPC間の直接経路を確保する

    オンプレ ⇔ VPC の通信だけが通る状態。VPC A → VPC Peering を作る、または TGW のルートテーブルで VPC B(Inbound EP)には届かない dig <S3> @.2 → timeout dig amazon.com @.2 → 即 OK VPC間を疎通させる → 両側のルートに相手CIDRを追加 → SG で UDP/TCP 53 を許可 → 名前解決が成立(S3 も解決) 切り分けのコツ:amazon.com が引ければ .2 は正常。転送先の経路とSGだけを疑えばいい。
  6. 案 B 検証 ② → 指針 ② 独自ドメインは、PHZ を Hub

    に集約して1つの入口にする 各VPCの PHZ を Hub にも関連付け。フォワーダー先=Hub の Inbound Endpoint 1つで完結 VPC A phz-a.internal オンプレ DNS フォワーダ先は Hub の1 つだけ → Hub VPC Inbound Endpoint × 1 各VPCの PHZ を関連付け 関連付けは経路不要。新VPCが増えても、Hub に関連付けるだけで済む。 ⇠ VPC B phz-b.internal VPC C … phz-c.internal
  7. 2案の比較 AWSサービスの名前解決を集約 (xxx.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com等) 複数独自ドメイン(PHZ)を各VPC で使用したい 選ぶ案 案 A:Resolver Rule(転送) 案

    B:PHZ を Hub に集約 オンプレのフォワーダー先 1つのまま(VPC側で転送) Hub の1つだけ VPC間の経路 必要(Peering / TGW) 不要(関連付けだけ) Inbound Endpoint 解決先ごとに必要 Hub に1つで済む 新VPC追加の手間 経路とルール追加が必要 PHZ を Hub に関連付け+新しい独自ドメ インへのフォワーダーを追加
  8. おすすめの進め方 検証を踏まえると、この順番が迷わない 01 オンプレDNSのフォワーダー先は1つに固定すると決めてから設計に入る 02 引きたい名前を仕分け、独自ドメインは Hub VPC に PHZ

    を関連付けて入口を1つに寄せる 03 04 外部の名前が必要な分だけ、経路(Peering / TGW)と SG の 53 番 を用意してから Resolver Rule を 作る つながらないときは dig amazon.com @.2 から。引ければリゾルバは正常、疑うのは経路とSG
  9. まとめ オンプレの入口を1つに集約する時、解決した い対象でAWS側の受け方を選ぶ IP転送で聞かせる(VPC間の経路が要る)か、PHZの関連付けで聞かせる(経路が要らない)か 案 A:Resolver Rule で転送 案 B:PHZ

    を Hub に集約 AWSサービスの名前解決。VPC間の直接経路とSGの53番 複数独自ドメインを各VPCで使う。経路不要、Inbound が前提。 Endpoint は Hub に1つ。