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人を動かすのは時間ではなく、納得感 〜新任EMが入社3ヶ月、組織を2回変えた話〜

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人を動かすのは時間ではなく、納得感 〜新任EMが入社3ヶ月、組織を2回変えた話〜

Scrum Fest Sendai
https://www.scrumfestsendai.org/
での登壇資料です

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KAKEHASHI PRO

July 11, 2026

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Transcript

  1. Scrum Fest Sendai 2026 ・ 2026.07.11 人を動かすのは、 時間ではなく納得感。 〜 新任EMが入社3ヶ月で、組織を2回変えた話

    〜 篠塚 翔平 ShinoP / しのぴー 株式会社カケハシ | Engineering Manager X @marupopu
  2. 導入 ── 現状を把握せずに働きかける時の罠 共通するのは、現状把握の欠落 Will 先行 現状を把握せずに提案し 「なぜ?」 が伝わらない やりたいことが先に立ち、背景の共有が置き去りに。

    How 先行 方法論が先行し、現状に適さないやり方 を提案 「スクラム的にはこう」と、手法が現状より先に来る。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 5
  3. 導入 ── 「観察期間」という常識 「観察が大事」と、繰り返し語られる “ 最初の2〜3ヶ月は 観察に徹せよ ” “ 最初の90日は

    観察期間 ” ── マネジメント関連の書籍やコミュニティで、繰り返し語られる ── © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 6
  4. 自己紹介 PROFILE 篠塚 翔平 ShinoP / しのぴー @marupopu 略歴 Web制作会社

    Engineer / Scrum Master SI企業 Engineer / Scrum Master タイミー Scrum Master / Agile Coach / EM カケハシ EM(2026.2〜) 活動 Scrum Fest Sendai 登壇(2023〜2026) 東北IT物産展 in 岩手 登壇(2025) 盛岡スクラム 運営 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 10
  5. AGENDA 目次 01 導入 02 ベース信頼はどう作ったか 03 入社3ヶ月、再度の組織変更 04 揃えた3つのピース

    05 「信頼」と「納得感」は別のもの 06 まとめ 07 最後に 12 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
  6. ベース信頼 ── 言葉の定義 「ベース信頼」とは LV.0 信頼ゼロ 何者かわからない LV.1 ベース信頼 少なくとも味方だ

    LV.2 深い信頼 この人に任せよう 信頼ゼロの状態から、まず「仲間だ」と思ってもらうまでの話 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 13
  7. ベース信頼 ── 私が直面した状況 何が、起きたか © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.

    17 2月 入社 3月 1回目の組織変更 & インシデント祭 4–5月 2回目の組織変動 主要メンバー(キーマン)が新規プロダクトへ異動
  8. 入社3週間で大鉈を振った話 Before ── 入社直後は 3チーム エンジニア約 20名のプロダクトチーム / 3チーム(約 7名)

    チーム A 7 名 チーム B 7 名 チーム C 6 名 新任EM「しのぴー」として、このプロダクトチームにJoinした © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 19
  9. 入社3週間で大鉈を振った話 After ── 4チーム × 少人数へ 4チーム(約 5名)へ再編 + 補填施策

    チーム A 5 名 チーム B 5 名 チーム C 5 名 チーム D 5 名 想定デメリット ドメイン知識の分散/チーム間の分断 顧客への価値提供が滞る恐れ。 補填する施策 チーム間を繋ぐ横断ロールを配置 AI活用を推進するグループを新設。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 26
  10. インシデント統率者の話 1件やって、型が見えた 01 原因調査 エンジニアに最優先で依頼 → 02 影響範囲特定 範囲を切り分け →

    03 暫定対応 顧客連絡はCS / サポート → 04 恒久対応 障害報はスペシャリストと 土台にあったのは、前職の経験・障害対応の型・メンバーへの信頼 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 35
  11. AGENDA 目次 01 導入 02 ベース信頼はどう作ったか 03 入社3ヶ月、再度の組織変更 04 揃えた3つのピース

    05 「信頼」と「納得感」は別のもの 06 まとめ 07 最後に 12 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
  12. 2回目の組織変更 わずか3ヶ月で、再びの変動 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 42 2月

    入社 3月 1回目の組織変更 & インシデント祭 4–5月 2回目の組織変動 主要メンバー(キーマン)が新規プロダクトへ異動
  13. 2回目の組織変更 Before ── 機能開発 + SRE(24名) 機能開発チーム(約 20名) ・ EM

    チーム A 5 名 チーム B 5 名 チーム C 5 名 チーム D 5 名 SREチーム ・ EM SRE 4 名 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 44
  14. 2回目の組織変更 キーマンが抜け、危機的状況 01 主要メンバー 3名 の離脱 エース級と、ドメイン知識を持つ メンバーが戦略的な配置転換。 02 残ったチームの戦力低下

    ドメイン知識の喪失 モチベへの影響、1名の退職。 03 ビジネス要求は止まらない 開発のペースを落とすわけには いかない。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 45
  15. 2回目の組織変更 ── 取った行動 ② その結果、語れる構造になった MISSION 日本の医療体験を しなやかにする → STRATEGY

    マルチプロダクト戦略 新規にリソース集中 → DECISION 新規プロダクトへの リソース配置転換 → MY ROLE 自分の言葉で 語れる まで高める 経営判断を「上からの命令」ではなく、「自分の言葉で納得できるもの」に変えた。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 47
  16. 2回目の組織変更 After ── Musubi開発チームへ統合 機能開発( 20名)+ SRE(4名)を統合 → 2コンセプト ×

    5チーム チーム A 4 名 チーム B 4 名 チーム C 4 名 チーム D 4 名 SRE 4 名 横断施策 Team Lead 登用 | MTG体系の見直し(ALL系 + コンセプト別)| Tech Lead 配置 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 50
  17. 2回目の組織変更 ── 具体例 Before ── いま 会議体が、散在していた 同期MTGが週内に分散 まとまった開発時間が取りにくい After

    ── これから 水・木に、同期を集約 同期は水・木にまとめる 月・火・金はまとまった開発時間に © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 51
  18. 2回目の組織変更 ── 学び 経営判断を、自分の言葉で © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.

    53 LEARNING Whyの解像度 今後の組織の目指していく形を、自分の言葉で語る
  19. AGENDA 目次 01 導入 02 ベース信頼はどう作ったか 03 入社3ヶ月、再度の組織変更 04 揃えた3つのピース

    05 「信頼」と「納得感」は別のもの 06 まとめ 07 最後に 12 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
  20. 揃えた3つのピース 揃えるべき、3つのピース Piece 1 Whyの解像度 ミッションから紐解いて 経営判断を自分の言葉で。 Piece 2 解決策の引き出し

    経験ストックから 打ち手を即座に。 Piece 3 課題の共通認識 チームと自分の「困っている」を 一致させる。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 56
  21. Piece 1 ── Whyの解像度 Piece 1 01 Whyの 解像度 DEFINITION

    ── 定義 ミッションから紐解いて、経営判断を 自分の言葉で語れる状態。 Whyを語れない人は、Howでしか説得できない。 チーム数変更では今後の形を、2回目はミッション→戦略→判断を自分の言葉で語った。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 57
  22. Piece 2 ── 解決策の引き出し Piece 2 02 解決策の 引き出し DEFINITION

    ── 定義 過去の経験ストックから、複数の打ち手を 即座に出せる状態。 完璧な解は要らない。選択肢が複数出せれば十分。 インシデント統率も組織変更も、前職の経験から即座に打ち手を提示できた。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 59
  23. Piece 3 ── 課題の共通認識 Piece 3 03 課題の 共通認識 DEFINITION

    ── 定義 チームと自分の「困っている」が 一致している状態。 自分だけが課題を見つけても、動けない。 1回目の組織変更は、チームの課題としのぴーの見立てが重なっていた。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 61
  24. AGENDA 目次 01 導入 02 ベース信頼はどう作ったか 03 入社3ヶ月、再度の組織変更 04 揃えた3つのピース

    05 「信頼」と「納得感」は別のもの 06 まとめ 07 最後に 12 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
  25. 信頼と納得感 「信頼」と「納得感」は、別のもの 信頼 納得感 評価対象 人全体 判断ごと 成立 蓄積 瞬間

    時間 かかる かからない 信頼が浅くても、納得感は生み出せる。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 65
  26. AGENDA 目次 01 導入 02 ベース信頼はどう作ったか 03 入社3ヶ月、再度の組織変更 04 揃えた3つのピース

    05 「信頼」と「納得感」は別のもの 06 まとめ 07 最後に 12 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
  27. まとめ セオリー破りを、前進に変える条件 STEP 1 ベース信頼を作る まず自分から信頼する → STEP 2 3つのピースを揃える

    → STEP 3 納得感を生む → STEP 4 共に進み 信頼を得る © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 70
  28. まとめ 揃えるべき、3つのピース Piece 1 Whyの解像度 ミッションから紐解いて 経営判断を自分の言葉で。 Piece 2 解決策の引き出し

    経験ストックから 打ち手を即座に。 Piece 3 課題の共通認識 チームと自分の「困っている」を 一致させる。 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 56
  29. AGENDA 目次 01 導入 02 ベース信頼はどう作ったか 03 入社3ヶ月、再度の組織変更 04 揃えた3つのピース

    05 「信頼」と「納得感」は別のもの 06 まとめ 07 最後に 12 © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
  30. メンバーからのフィードバック ── 行動 打席に立つ姿は、こう伝わっていた 「何もわからない状態から、手段を 選ばずゴールをこじ開ける。そこに オーナーシップを感じた」 「オーナーシップを持つと具体まで 抱えがち。でも 具体はメンバーに

    任せてくれる。そこが良い」 「逃げない 。大変そうな所、リスク のある所に、程よく現場に入ってく れる」 「あなたのためならやろうかな」と思える © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 78
  31. メンバーからのフィードバック ── 納得感 なぜ、大きな変更でも受け入れられたのか 「起きたことに対し、いつも “こうなったからこうしたい” と Why と Will

    を提示してもらえた」 「大きな変更の前は個別の頭出しと全体共有がある。疑問 や反対を挟める “余白” がある」 「提案の軸が、いつも 顧客価値とチームの動きやすさ 。 だから多少大変でも受け入れやすい」 「“納得感を持ってもらった上で決めたい” という思いが 伝わる。だから、 納得できる 」 「伸び代は?」と聞くと ──個別での伸び代は正直思いつかない。 それよりもチームの課題についてもっと話してよりよくしていきたい © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 79