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RDRA3.0とは(AIを使ってRDRA定義する)

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December 11, 2025

 RDRA3.0とは(AIを使ってRDRA定義する)

RDRAの基本的な考え方と、Graphを使ってビジュアルに表示する
またAIを使って段階的なRDRAの組立の考え方を示す

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神崎

December 11, 2025
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  1. • ㈱バリューソース • 神崎 善司 • twitter:@zenzengood • RDRA:https://www.rdra.jp/ •

    著作 • モデルベース要件定義テクニック • RDRA2.0ハンドブック • RDRA3.0ハンドブック • 仕事 • RDRA導入支援 • 要件定義支援 • 既存システムの可視化支援 • 好きな事 • システムの可視化 • モデリング • 表形式でのモデリング • LLMの活用 2 https://www.rdra.jp/
  2. RDRAを作った動機 • システム全体を説明できない • 簡単な概要は説明できるが、そこからいきなり個別の機能の話しかできない • 機能中心で業務とシステムが乖離している • 業務の価値とシステムを結びつけられない •

    関係者が共通に話ができる土台がない • 結合テスト時点で認識があっていなかったことが分かる • 停滞するアジャイル開発 • 手戻りばかりで新規の開発が停滞する • 要件を決められない • 要件定義に時間がかかりすぎ、要件が見切り発車になる 3 シス テム 業務 概要 機能 企画 営業 開発 サポート RDRAはこれらを解決 するために考えられた
  3. RDRAレイヤー システム価値 システム外部環境 システム境界 システム Why Why Why アイコン アイコン

    アイコン アイコン システム化の 価値 システムの使われ方 を示す システムの入出力 を明らかにする システムで管理 する情報、状態、 ビジネスルール 依存 RDRAがフォーカスするのは ⇒ 役に立つシステムを作るためにはどのように要件定義すればいいのか 5
  4. RDRA構成要素 依存 システム価値 システム境界 システム 外部システム 要求 アクター システム外部環境 業務フロー

    アクティ ビティ ユースケース 状態 遷移 Why Why Why 条件 バリエー ション 業務 ビジネス ユースケース 情報 状態モデル 画面 イベント コンテキスト タイマー アクター群 外部システム群 画面 6
  5. 非機能要求シート 機能要求シート アクターシート 外部システムシート 情報シート 状態シート BUCシート 画面 イベント タイマー

    バリエーション シート 条件シート 業務 BUC アクティ ビティ UC 情報 条件 条件 状態 モデル バリエー ション 状態モデル UC バリエーション アクター 外部システム アクター 外部システム 情報 バリエーション 状態モデル 参照 参照 非機能要求 機能要求 参照 参照 参照 参照 参照 定義 定義 定義 定義 定義 定義 定義 定義 定義 定義 定義 定義 シート間 の関係 10
  6. 表形式で構造化する BUC アクティビティ・UCにつながるオブジェクト定義 条件 外部システム アクター 状態モデル アクティビティにアクターが関わる 外部システムが提供する画面を使う システムの画面をアクターが使う

    システムが外部システムとイベントで連携する UCが情報を操作する 業務フロー アクティビティ ユースケース 業務 BUC 画面 イベント 状態モデル 条件 バリエーション UC タイマー UCが決められた時間に実行する 情報 11 始点 終点 同一行にあるものは関連 しているとみなす 階層構造を表す 階層構造を表す 階層構造を表す
  7. サンプル https://docs.google.com/spreadsheets/d/1_71mDEJVvbuILjLWQca_QXSsfOnFMkHgdL0cXEQPvrc/edit?usp=sharing https://docs.google.com/spreadsheets/d/1_ 71mDEJVvbuILjLWQca_QXSsfOnFMkHgdL0c XEQPvrc/edit?usp=sharing 上 記 リ ン ク

    を コ ピ ー フ ァ イ ル / コ ピ ー 作 成 自 分 の Google Drive に セ ー ブ 以 下 の シ ー ト を 確 認 ア ク タ ー 外 部 シ ス テ ム 情 報 状 態 BUC 条 件 バ リ エ ー シ ョ ン • 上記リンクをコピー • ファイル/コピー作成 • 自分のGoogle Driveにセーブ • 以下のシートを確認 • アクター • 外部システム • 情報 • 状態 • BUC • 条件 • バリエーション 12
  8. RDRA分析 UC_PIVOT 13 UC_PIVOT 情 報 ア ク タ ー

    外 部 シ ス テ ム 業務/BUC/UC
  9. AIにビジネス概要を入力 # 訪問介護システム要求 ## 背景 介護業界では、介護会員の要望に合わせ、様々な法規の中でサービススタッフの多様な働き方でスケジュールを調整 する必要がある ## 要求 ・サービススタッフの柔軟な働き方に対応しかつ介護会員の要望に合わせたスケジュール調整を行える仕組みを持つ

    ## ビジネスポリシー ・各サービススタッフの要望に合わせたスケジュール管理を行う ・訪問介護事業で小規模事業社を複数持つので、そこを一元管理を行う事業所をもつ ・サービススタッフの働き方は出来るだけ自由に設定できる ・サービススタッフのスキル別に出来る仕事を適切に配分する ・介護会員の要望に合わせたスケジュール調整を行う ・ビジネスパラメータの組合せに柔軟に対応できる業務形態にする ## ビジネスパラメータ ・介護会員とサービススタッフの自由度を保つために介護施設を分類できる ・サービススタッフの自由度を保つために働き方を細かく分類する ・介護会員の状況を細かく分類できる ## 業務概要 ・介護会員の管理(名前、連絡先などの様々な属性を管理) ・効率的な訪問介護の計画 ・訪問介護の実施記録を管理する ・新しいサービススタッフの教育 ・介護費用の計算と請求及び回収 22
  10. 段階的に生成を検証しながら進める Phase1 Phase2 Phase3 Phase4 要件(RDRA) 論理データ モデル 要件の妥当 性検証

    仕様の妥当 性検証 妥当性検証環境.csv 初期要望 【1】初期の要望を入力する Agent 【2】Agentが成果物を出力 要件妥当性検証結果 検証概要 本検証は、訪問介護管理システムのRDRA定 義について、「RDRA説明.md」に記載され たストーリーを基に、3つの視点(BUC視点、 アクター/外部システム視点、情報視点)か ら妥当性を評価したものです。 検証日: 2025-11-07 検証結果サマリー 本検証では、RDRA定義と説明書の整合性を 確認し、定義の欠落、矛盾、制約違反によ り現状では実現不能な項目(判定:不可)、 および未確定要素や外部依存があり前提が 満たされれば実現可能な項目(判定:要確 認)を抽出しました。 判定基準OKの項目は本結果には含まれてお りません。 論理データモデル 【6】 論理データから要件の 確からしさを把握する 【4】 要件を検証するためにシステム の導入環境を入力 【3】 Agentの出力を次の Agentの入力にする V字モデルを左と右から同時に進める 【5】要件を検証 Agent 24 ビジネスルール
  11. 多段に人とLLMがキャッチボール Prompt knowledge Prompt knowledge Prompt knowledge LLM 出力 出力

    出力 初期要望 Prompt knowledge 出力 4つのフェーズでコンテキストを膨らませ軌道修正する フェーズ1 フェーズ2 フェーズ3 フェーズ4 26 RDRA 【4】LLMの出力を見直し、次のフェーズの入力とする 段階的な詳細化で要件を軌道修正しながら組み立てる 【2】 Prompt入力 に悩ませない 【1】 要件を定義す るナレッジ 【3】 要件に集中する Phase1 Phase2 Phase3 Phase4
  12. まとめ RDRAは何を変えるのか 31 物事のつながり で詳細を語る 成果物作成より も合意を重視 一覧と詳細 ユース ケース

    画面 情報 イベント 物事の関係性を語る 一人で考え一人で作成 一つ一つを完成させる 徐々に洗練化する 成果物ではなく 要件を組立てる 構造が要件を組 み立てる 文書で意味を伝える 関係で意味を伝える みんなで考えその場で作成 What Why 文書では関わり が分かりづらい 粒度の細か い定義 粒度の細 かい定義 粒度の 粗い 定義 Xx x Xx x Xx x Xx x Xx x Xx x 詳細化を目指す 次工程で扱い やすくする 要件を決める仕組み がない 要件を決める仕組 みがある 依存 レイヤー 依存関係が要件 を決める 粒度を揃え る