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いまさらだけど ASP.NET MVC のアプリケーション アーキテクチャをおさらいする / Reconsideration for application architecture of ASP.NET MVC

いまさらだけど ASP.NET MVC のアプリケーション アーキテクチャをおさらいする / Reconsideration for application architecture of ASP.NET MVC

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Takashi Shinohara

May 22, 2018
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Transcript

  1. いまさらだけど ASP.NET MVC の アプリケーション アーキテクチャを おさらいする 篠原敬志 (@karamem0)

  2. 自己紹介 • 篠原敬志 (Takashi Shinohara) • Microsoft MVP for Office

    Development (2018-) • Twitter: @karamem0 • Blog: からめもぶろぐ。(http://blog.karamem0.jp) 2
  3. なんでいまさら • ASP.NET MVC 1.0 のリリースは 2009 年 3 月

    • ASP.NET MVC はすでに枯れた技術のはず • なのになんで私はこんなスパゲティ コードと戦ってるんだろう? 3
  4. ということは • ASP.NET MVC でのアプリケーション アーキテクチャってあまり議論されていない? • Ruby on Rails

    界隈ではめっちゃ議論されてる • 過去の記事を鵜呑みにしたままなんとなく今日までやってきてない? • 2009~2010 年頃の記事が普通に検索結果のトップに出てくる • 小手先の技術ばかり見ていて全体を掴めてなくない? • それはそれで大事ではあるけれども 4
  5. (本当にいまさらだけど) ASP.NET MVC の アプリケーション アーキテクチャを おさらいしよう 5

  6. ASP.NET MVC の基本 6 • View はユーザー インターフェイスを提供 する •

    Controller はユーザーからの入力を処 理し、Model を操作し、View をレン ダリングする • Model はビジネス ロジックを提供する Model Controller View
  7. ASP.NET MVC のアプリケーション レイヤー 7 ユーザー プレゼンテーション レイヤー UI コンポーネント

    プレゼンテーション ロジック コンポーネント サービス レイヤー サービス インターフェイス メッセージの種類 ビジネス レイヤー アプリケーション ファサード ビジネス ワークフロー ビジネス コンポーネント ビジネス エンティティ データ レイヤー データ アクセス コンポーネント データ ヘルパー/ ユーティリティ サービス エージェント セキュリティ 運用管理 通信 分野横断的な懸念事項 外部システム データ ソース サービス View Controller Model
  8. Skinny Controller, Fat Model • 本当に大事なのは Model • Controller は

    View と Model の橋渡しに過ぎない • Model は複数のレイヤーをまたがる • Model 全体としては Fat だが特定のクラス が Fat になることはない 8
  9. ASP.NET MVC における Model • Model ≠ Entity Model •

    スキャフォールディングはアンチ パターン • View と Entity Model が直接結びつくことはありえない • Controller にビジネス ロジックが混在する原因に • ステートレス • トランザクション スクリプト 9
  10. ASP.NET MVC の Model をさらに分解する 10 View Controller Model Repository

    View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade プレゼンテー ション レイヤー サービス レイヤー サービス インターフェイス メッセージの種類 ビジネス レイヤー アプリケーション ファサード ビジネス ワークフロー ビジネス コンポーネント ビジネス エンティティ データ レイヤー データ アクセス コンポーネント データ ヘルパー/ ユーティリティ サービス エージェント UI コンポーネント プレゼンテーション ロジック コンポーネント
  11. Entity Model • 外部データの Entity を表現する • 外部データが RDBMS の場合は

    Entity Framework • 外部キーを付ける • 主キーが存在しないテーブルを作成しない • 基本はサロゲート キー (ナチュラル キーも使える) • rowversion 列を付ける • 外部データには Web API や DocumentDB なども 考えられる 11 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  12. Repository • 外部データへのデータ アクセス操作 (CRUD 操作) を提供する • RDBMS (Entity

    Framework) の場合は DbContext クラス • 外部データが RDBMS 以外の場合は自作する • コレクションの場合は IQueryable<T> を返す 12 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  13. Domain Model • ビジネス ロジックでの Entity を表現する • Entity Model

    と 1 対 1 にはならない • RDBMS から変換されるデータであれば SQL の SELECT の結果になる • データは状況によって非正規化される • 不必要なデータは含まれない • データの読み込みと書き込みが同じ Model になる とは限らない (CQRS) 13 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  14. Service • Entity Model と Domain Model との変換を提供 する •

    LINQ to Entities によるクエリ操作を隠蔽する • コレクションの場合は IEnumerable<T> を返す • トランザクションの単位 14 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  15. View Model • View のレンダリングに必要なデータを格納する構造 化された Entity • 検証のための属性を定義する •

    シリアライズ化可能 • ViewBag や ViewData は極力使用しない 15 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  16. Facade • Controller からの呼び出しの入り口で、1 つ以上の Service を呼び出し ViewModel を返す •

    Controller と 1 対 1 で作成する • ビジネス ロジックは含まない 16 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  17. Controller • インプット データの検証 • Facade の呼び出し • エラー ハンドリング

    • Action 以外のメソッドが存在したら負け 17 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  18. View • ViewModel のバインドと HTML のレンダリング • Razor によるマークアップ •

    レイアウト • タグ ヘルパー • 部分ビュー 18 View Controller Model Repository View View Model Controller Domain Model Entity Model Service Facade
  19. ASP.NET MVC の単体テスト 19

  20. 単体テストの実施 • それぞれのレイヤーは疎結合になるので単体テストの実施が容易になる • 単体テストを実施するためにレイヤーを分割するのではない • すべてのレイヤーをテストする必要はない • コード カバレッジ

    100% を目指さない 20
  21. 単体テストのフレームワーク • 依存関係の注入 (Dependency Injection) • Unity (開発終了?) • Autofac

    • Grace • Ninject • モック (Mock) • Fakes (Visual Studio Enterprise のみ) • Moq 21
  22. 単体テストのスコープ • Service のテストで Repository をモックするのはアンチ パターン • IQueryable<T> ≠

    IEnumerable<T> • 発行される SQL が正しいことを確認する (Database.Log プロパティ) • SQL LocalDB + Code First を使うと便利 • Controller のテストでは Service をモックする • 外部データにはアクセスしない • HttpContext もモックしないと駄目だったりする 22
  23. まとめ 23

  24. まとめ • MVC だからといってこれまでのアプリケーション アーキテクチャが大幅に変わるわけ ではない • 本当に大事なのは Model (2

    回目) • ASP.NET MVC は Ruby on Rails に影響を受けているので Ruby on Rails でさ んざん議論されてきたことはだいたい ASP.NET MVC にも当てはまる 24
  25. 参考リンク • ASP.NET MVC の概要 https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd381412.aspx • アプリケーション アーキテクチャ ガイド

    2.0 https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/gg998968.aspx • コマンド クエリ責務分離 (CQRS) パターン https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/patterns/cqrs 25