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Microsoft Ignite 2024 最新情報!Microsoft 365 Agents SDK 概要 / Microsoft Ignite 2024 latest news Microsoft 365 Agents SDK overview

Takashi Shinohara

January 25, 2025
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Transcript

  1. Microsoft Ignite 2024 最新情報! Microsoft 365 Agents SDK 概要 2025/01/25

    .NET ラボ 勉強会 2025 年 1 月 篠原 敬志 (@karamem0)
  2. 自己紹介 篠原 敬志 (Takashi Shinohara) アバナード株式会社 グループ マネージャー, アジャイル コーチ

    Microsoft MVP for AI Platform (2024-2025) Microsoft MVP M365 (2018-2025) Microsoft Top Partner Engineer Award (2023) JPM365DEV 運営
  3. 生成 AI のトレンド 生成 AI 元年 チャット会話応答 RAG (検索拡張) マルチ

    モーダル エージェント New! GPT-3.5 GPT-4 GPT-4V GPT-4o GPT-4o1 2023 2024 2025 汎用的・非自律的 専門的・自律的
  4. AI エージェント 生成 AI を利用してユーザーの代わりにさまざまなタスクを自律的に実行する AI エージェントには以下の要素が含まれる • カスタム ナレッジ

    (プロンプト、RAG) • カスタム スキル (アクション、トリガー、ワークフロー) • 自律性 (計画、学習、エスカレーション) 具体的な AI エージェントの例として以下のようなものが考えられる • 人事エージェント • プロジェクト管理エージェント • 在庫管理エージェント
  5. Microsoft Bot Framework Azure でチャット ボットをホストするためのフレームワーク マルチ チャネル対応 作成したボットは複数のチャネル (Web、Teams、Slack、LINE

    など) に展開可能 自然言語理解のサポート 自然言語理解 (LUIS) やカスタム質問応答 (QnA Maker) と連携してユーザーの質問に対し て適切な応答を提供可能 ボットは Azure App Service 上で動作する (ASP.NET Web API) チャネルからボットを呼び出すために Azure AI Bot Service を使用する
  6. Microsoft Teams アプリ Microsoft Teams アプリのいくつかは Microsoft Bot Framework を使用している

    • ボット • メッセージ拡張機能 • 会議アプリ メッセージ拡張機能は Microsoft 365 Copilot のプラグインとしても使用できる
  7. Microsoft 365 Agents SDK の変更点 .NET バージョンの変更 ターゲット フレームワークが .NET

    6 から .NET 8 に 名前空間の変更 Microsoft.Bot から Microsoft.Agents に 大幅に整理されているため単純な変換はできない MSAL のサポート Microsoft Bot Framework 提供の認証クラスから MSAL ベースの認証に カスタム API を作成して認証をわけるなどカスタマイズの幅が増えた JSON シリアライザーの変更 Newtonsoft.Json から System.Text.Json に
  8. Microsoft Bot Framework のアーキテクチャ Various Channels (Web, Teams, Slack, LINE,

    etc.) AI Bot Service App Service Bot Framework Language Understanding QnA Maker
  9. Microsoft 365 Agents SDK のアーキテクチャ Various Channels (Web, Teams, Slack,

    LINE, etc.) AI Bot Service App Service Microsoft 365 Agents SDK OpenAI Service AI Search Web APIs (Microsoft Graph, SharePoint, etc.)
  10. アクティビティの種類 種類 説明 Message 新しいメッセージ MessageUpdate 既存のメッセージの更新 MessageDelete 既存のメッセージの削除 ConversationUpdate

    会話の更新 (メンバーの追加や削除など) MessageReaction メッセージへのリアクション Event イベント Invoke 処理の呼び出し (サインイン、カード応答など) EndOfConversation 会話の終了 Typing 会話の入力中 InstallationUpdate インストールの更新 Command コマンド CommandResult コマンドの結果
  11. ダイアログ 複数のターンからなる一連の会話の流れ コンポーネント ダイアログ ウォーターフォール ダイアログやプロンプト ダイアログなどの一連の子ダイアログを管理し呼び出 すためのダイアログ ウォーターフォール ダイアログ

    一連のステップを定義し線形プロセスを実行するためのダイアログ プロンプト ダイアログ (プロンプト) 数値、日付、名前などの特定の種類の情報をユーザーに要求するダイアログ
  12. 状態の管理 ボットは Web API であるため本質的にステートレスだが、ボットが会話するためには会話の状態を 管理しておく必要がある ストレージの種類 • インメモリ (開発用途)

    • Azure Blob Storage • Azure Cosmos DB • カスタム スコープの種類 • ユーザー • 会話 • 個人的な会話 (ユーザーと会話の組み合わせ)
  13. セキュリティ ボット認証 • チャネル - AI Bot Service 外部サービス (LINE、Slack

    など) の場合は各チャネルで提供される資格情報を AI Bot Service に登録することで認証が行われる Direct Line や Web チャットの場合はシークレットを使用するか、シークレットを使って発 行されるトークンを使って認証する • AI Bot Service - App Service Entra ID アプリケーションまたはマネージド ID で認証が行われる ユーザー認証 ボットが Microsoft Graph API などを呼び出す場合は OAuthPrompt を使ってユーザーを 認証する
  14. Web チャットと Direct Line Web チャット ボットを Web サイトで使用できるようにするためのライブラリ •

    JavaScript • React https://github.com/microsoft/BotFramework-WebChat Direct Line デスクトップ アプリケーションなどでボットと会話するための REST API
  15. デバッグとテスト ローカルでのデバック Bot Framework Emulator または Dev Tunnels を使用する ユニット

    テスト Microsoft Bot Framework では DialogTestClient が提供されていたが Microsoft 365 Agents SDK ではまだ提供されていない (互換性はない) サンプルにはコードがあるので自分で持ってくるしかない
  16. まとめ 生成 AI のトレンドはエージェントです Microsoft 365 Agents SDK は Microsoft

    Bot Framework の進化系です Microsoft 365 Agents SDK はさまざまなチャネルにチャット ベースのエージェントを提供します