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ラクスに入社8ヶ月、楽楽販売開発チームが課題ドリブンで少しずつスクラムっぽくなってきた

kawanotron
June 26, 2021
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 ラクスに入社8ヶ月、楽楽販売開発チームが課題ドリブンで少しずつスクラムっぽくなってきた

スクラムフェス大阪2021 2021/06/25 - 26
https://www.scrumosaka.org/

kawanotron

June 26, 2021
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Transcript

  1. プロローグ
 
 毎年130%成長を掲げそれを実現してきたラクス
 会社が成長する中で組織も拡大し管理者に対して対象メンバーが増え
 ・管理者がメンバーの状況を把握できない
 ・メンバーが管理者に相談しないと物事が進まない
 ・チームを分割しようにも管理者が育たずスケールできない
 といった課題が顕在化
 
 楽楽販売は10数年続く安定したプロダクト


    開発プロセスもウォーターフォールベースで固まっており特段新しい試みは不要
 スケールできる組織作りは急務だが、かといってスクラップ&ビルドするにはリスクが高い
 
 そんな中、アジャイルを経験してきた河野が楽楽販売開発チームにジョインしたのが8ヶ月前
 既存プロセスを少しずつカイゼンしながら自分たちに合うスケール可能な開発プロセスを模索
 参考としたのがいわゆるスクラムであった

  2. ▪アジェンダ
 
 1. 入社時の状況
 1. マネージャー忙しそう
 2. よくもわるくも真面目なメンバー
 2. この8ヶ月でやったこと


    1. スプリントでタスク管理をメンバーに委ねる
 2. バーンダウンチャートで進捗を見える化しチームで共有する
 3. デイリーミーティングで相談できる場を作る
 4. バックログを分割することでいろいろな課題が見えてきた
 3. これから
 1. 気付いたら結構スクラムっぽくなってきた
 2. スケールできるチーム作り

  3. この8ヶ月でやったこと
 •バーンダウンチャートで進捗を見える化しチームで共有した
 
  課題:ガントチャートだとタスクの変更/追加が大変
 
   ➡バックログを導入、エクセル文化なので Google スプレッドシート
    スプリント導入と相まって変更が容易に、管理コストが下がる!
 


     課題:管理者しか進捗がわからない
 
   ➡バックログを使ってバーンダウンチャートを作成
    各メンバーに状況を確認しなくても誰が見ても進捗がわかる
    進捗が見えるとチャートを下げたい意欲が芽生える
    『どうしたらうまくいくか自分たちで考える』という選択肢を獲得!
    1人1人に聞いて回る必要がなくなり管理コストが下がる!

  4. この8ヶ月でやったこと
 •デイリーミーティングで相談できる場を作った
 
  課題:1人で悩んで時間がかかることが多い
 
   ➡定期的に集まって話せる場を作ることで相談する機会を作る
    最初はただ集まって「気になってることある?」くらいの簡単な場
    『ちょっとしたことでも相談していい』という選択肢を獲得!
 
  課題:メンバー間に知識の差がある


    
   ➡15分に拘らず、有意義な内容であればみんなで時間をかけて話をする
    暗黙知を暗黙知のまま共有することが第一歩(SECIモデルの共同化)
    当事者以外の視点が入ることで気付き合うこともできる
    『当事者以外も話に加わっていい』という選択肢を獲得!

  5. これから
 •スケールできるチーム作り
 
  学習する組織へ
 
   「課題ドリブン」から「意欲ドリブン」へ
    学ぶことそのものに意欲を持ち自ら選択肢を増やす(モチベーション3.0/Y理論) 
 
   「私」から「私たち」へ


       独立した個の集まりではなく協力し合う集団になる(マズロー欲求五段階の社会的欲求/有機的組織) 
 
   「共同化」から「表出化」へ 
    経験から学んだ暗黙知を形式知へと昇華させ共有する(SECIモデル)