Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
SCRUM MASTER'S LANGUAGE 言葉遣いこそ最強の武器
Search
kawanotron
November 05, 2022
Business
10
9.1k
SCRUM MASTER'S LANGUAGE 言葉遣いこそ最強の武器
2022.11.05 Scrum Fest Sapporo 2022
kawanotron
November 05, 2022
Tweet
Share
More Decks by kawanotron
See All by kawanotron
1年間コーチングやってみて、おこったこと、わかったこと
kawanotron
1
86
『みんなで小さく区切って進める』 ガイド
kawanotron
1
320
『術中にはめられた!』と嬉しそうにふりかえるチーム 「みんなで協力できるようになることでフロー効率を高める」術のかけ方
kawanotron
4
2.2k
日々の活動の中でマインドフルネス (雑念を脇に置く、イマココ)を意識して ムダを省き、本質に集中する
kawanotron
1
250
塩をひとふり、素材の味を引き出す ふりかえりランゲージ
kawanotron
1
580
スクラムマスターから見た頼りになるプロダクトオーナーとは~宿泊業である星野リゾート現場出身POから学ぶ~
kawanotron
1
1k
組織急拡大中のDX宿泊業にジョインしたスクラムマスターが文化づくりを通じて見たチームの学びと成長
kawanotron
0
2.3k
いろいろ試行錯誤して辿り着いたシンプルがゆえに使い勝手がいいプラス/デルタ
kawanotron
2
2.4k
僕と自己組織化
kawanotron
0
87
Other Decks in Business
See All in Business
202412_CultureDeck
todoker
0
110
【エンジニア職】中途採用向け会社説明資料(テックファーム株式会社)
techfirm
0
4.2k
産業用自家消費型太陽光300kW+産業用蓄電池500kWh 投資対効果(ROI)・投資回収期間シミュレーション結果(エネがえるBiz診断レポートサンプル)
satoru_higuchi
PRO
0
190
(7枚)具体と抽象の往復運動ができる上司と部下との4つの組合せ
nyattx
PRO
3
1.2k
Creating Creators in the age of Generative AI - In SIGGRAPH ASIA 2024
o_ob
0
120
ドローンを活用した汚泥焼却炉内点検のDX
tokyo_metropolitan_gov_digital_hr
0
320
VISASQ: ABOUT US
eikohashiba
15
470k
重厚長大なものづくり企業におけるプロダクトマネジメントの挑戦と苦悩 / pmconf2024
tkchy
0
4.9k
産業用自家消費型太陽光80kW 投資対効果(ROI)・投資回収期間シミュレーション結果(エネがえるBiz診断レポートサンプル)
satoru_higuchi
PRO
0
340
UIL広島駅前 利用検討者への事業所紹介
ymtyhka7o4o8
0
220
CData 製品を使って不動産API を可視化!実際に注文住宅を買ってみるまでの話
cdataj
2
140
クロス・オペレーショングループ採用資料
xopg
2
24k
Featured
See All Featured
Designing Experiences People Love
moore
138
23k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
88
5.7k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
61
7.5k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.2k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
0
97
Scaling GitHub
holman
458
140k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
247
1.3M
Done Done
chrislema
181
16k
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.5k
Transcript
SCRUM MASTER'S LANGUAGE 言葉遣いこそ最強の武器 2022.11.05 Scrum Fest Sapporo 2022
河野圭一郎(かわのけいいちろう)@kawanotron Scrum Alliance®認定スクラムマスター 2011年頃よりアジャイルを学び始める ベンチャー企業での自社サービス開発 中小企業での受託開発 大企業での自社サービス開発を経て 2021年秋、星野リゾートに スクラムマスターとして参画 ミッションは
「星野リゾートのアジャイルをブーストすること」 2
星野リゾートは 「旅を楽しくする」をテーマに ・圧倒的非日常を提供する「星のや」 ・温泉旅館「界」 ・自然を体験するリゾート「リゾナーレ」 ・都市ホテル「OMO(おも)」 ・ルーズに過ごすカフェホテル「BEB(ベブ)」 の5ブランドを中心に 国内外60施設(国内56、海外4)を運営しています 3
北海道にある星野リゾート 界 ポロト リゾナーレトマム OMO7旭川 OMO5小樽 OMO3札幌すすきの 4 リゾナーレトマム OMO3札幌すすきの
界 ポロト 2026年 星のやロッジ ニセコ(仮) 開業予定
情報システム部門でこういうことやっています • 2チームのスクラムマスター • 2チームのアジャイルコーチ • 情報システムグループ全体の組織開発やプロセス改善 • エンジニアチームの支援 •
主催する月1勉強会の運営 • 外部勉強会参加や自己研鑽 5
▪ 人を育てる秘訣は、言葉遣いにある ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 ▪ スクラムならではの言葉
▪ 大事なことを伝えるときの言葉 ▪ 逆に言われたい言葉 ▪ みなさんがよく使う言葉をいくつか紹介 話すこと 6
人を育てる秘訣は、言葉遣いにある 7
米海軍で屈指の潜水艦艦長が書いた 書籍『LEADER’S LANGUAGE』 自分は優秀だと思っていた艦長が、離艦率が最下位の戦艦 サンタフェの艦長となり、指示命令で立て直そうとするも 失敗。 その後、艦長は一歩下がり、一切命令をせず、艦長の意図 や目的を乗員に伝え、乗員は艦長からの指示を待たず、ど のように成し遂げるかを艦長に伝える、この変更により、 使う言葉が少しばかり変わった、、、。
最終的にサンタフェは、当艦長がいなくなった後も卓越し た成果をあげ続けた。 ▪ 人を育てる秘訣は、言葉遣いにある 8
自分が使う言葉を変えることでチームが変わる ▪ 人を育てる秘訣は、言葉遣いにある 9 始めるのは私からだ。結局のところ、リーダーシップは言葉から始まる。私が乗員 たちとのコミュニケーションで使う言葉を変えると、彼らが私に話しかけてくると きの言葉や、乗員どうしが話す言葉も変わった。話すときに使う言葉が変わると、 艦内の文化も変わった。文化が変わったことで、われわれが生み出す成果にも変化 が現れた。使う言葉を変えたら、世界が変わったのだ。 「文化が大事」と言われるが、どうやって文化を作るのか?
その答えの一つが自分が使う言葉を変えること
スクラムマスターの言葉遣いとは(河野調べ) ポイント • 基本的に「問いかけ」、チームに気づいてもらう 特に思い込みに気づいてもらう • 評価せず事実を伝える、情報を与える • 選択肢を提示するだけ、選択するのはチーム 自分で選択できることが自律に繋がる
• システム1の思考からシステム2の思考になるよう促す ▪ 人を育てる秘訣は、言葉遣いにある 10
システム1とシステム2の思考 システム1(速い思考) 感情や本能、バイアス、思い込みで判断する 瞬時に判断できるので危険回避に有効 短絡的に判断するので誤った判断となることがある システム2(遅い思考) 合理的で、熟考する、様々な角度から考える 複雑で難解な問題にはこちらが有効 意図的に呼び起さないと使えない、時間がかかる 11
背中を押して一歩前進を促す言葉 12
チームの主体性を伸ばすためにチームの【Want】を後押しする チームが前進できないときは何かしらの迷いや思い込みがある 進みたいという気持ちはあっても一歩踏み出すことができない 背中を押してあげることで勇気を持って前に進める ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 13
「全部揃わないと進めない、本当にそうですか?」 準備が万全でないと前に進めないと思い込んでいる人は多い 「例えば〇〇だけでやってみることはできないですか?」 と続けて問いかけることでリフレーミングを促す よくあるのが会議は全員が出席するという思い込み スケジュール調整だけで数日かけるのは投資対効果が低い 事前準備や議事録などをうまく使って 参加できる人だけで実施できないか検討してもらう ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉
14
▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 「〇〇どうなってますか?」 「これ放置してて大丈夫ですか?」 目の前のタスクに追われて大事なタスクが忘れられてるとき やらないといけないのに逃げてしまっているとき 「やりなさい」という指示ではなく 「どうしてできてないの?」という詰問でもなく 情報を与えることで自ら考えてもらう 進捗していない/放置しているという事実だけを伝える
15
「みんなはどう思ってるんですかね?」 チームのみんながいるのに独りで考え込んでいるとき 独りで答えを出さないといけないという思い込みがある 独りで考えても出ない答えはみんなで考える そもそもチームの課題として認識してもらう チームで考えれば多角的に捉えることができて解決に繋がる ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 16
「この沈黙はなんなんですかね?w」 好奇心を持って明るく問いかける 沈黙は悪いことではない、独りで考え込んでいるということ ただ、独りで考えていては前進できないこともある 「今どういうことを考えてるんですか?」とか 「悩んでることは何ですか?」と問いかける 独りで考えていることを口に出してもらい みんなで考えることで一歩前進できる ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉
17
「前進できそうですか?」 「前進するにはどうしたらいいと思いますか?」 単刀直入に聞いてしまう ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 18
「前はうまくいかなかったけど、あれから 成長してるし、もう一回やってみない?」 前やってうまくいかないとあきらめたことに再挑戦してもらう チームの成長あってこそこの言葉が使える スクラムマスター冥利に尽きる ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 19
「なんでもいい」「自由に」 前進を阻害するのでこの言葉は使わない 範囲が広くなり認知負荷が高く思考がオーバーフローする ある程度範囲を限定できるように支援する 「今すぐできることは何ですか?」(時間を限定) 「あっさりとこってりどっちがいい?」(カテゴリを限定) ▪ 背中を押して一歩前進を促す言葉 20
ちょっと立ち止まってもらう言葉 21
人は続けてしまう このままではまずいかもと思っていても続けてしまう かつて、言われたことを続けることが正しいとされていた 大量生産大量消費の時代は同じものを作り続けていた 変化の多いVUCAの時代において続けることはリスク 適宜立ち止まって進路が今の状況に合っているか確認する ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 22 中断のためにアジャイル手法を活用する
書籍『LEADER’S LANGUAGE』ではアジャイルも取り上げられている 中断は大事、スプリントによってリズムよく中断が行われる、という話
「気になることはありますか?」 「問題はあるか?」だと本当に問題になってから報告になる また、ネガティブな報告はしたがらない 問題が大きくなってから対応するのは大変 できれば、小さい内に、問題になる前に検知したい 現場からのアラートを出しやすくするための問いかけ ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 23
「『がんばります!』で出来ますかね?」 ついつい精神論になりがち(自信過剰バイアス) 「頑張りますじゃダメだろ」と評価するのではなく しっかり考えてもらうように問いかける 考えた結果できると言うならやってもらう→コミットメント ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 24
「楽観的に見てませんか?実際どうですか?」 ついつい楽観的に考えがち(楽観バイアス) もうちょっとだけ考えてもらうために問いかける ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 25
「今のまま進めて大丈夫ですか?」 客観的に見ていて危なっかしいときの問いかけ チームを見ていてこれまずいぞと不安になることもある そういうときに鬼気迫る感じで詰問しない 「こういうことが気になるんだけど」とこちらの意見を伝える チームに見えていないものがあることを伝えた上で 大丈夫かどうかの判断はチームに委ねる ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 26
「むきなおりします?」 人は続けてしまう、惰性でやってしまいがち 現状にもやもやしてても続けてしまう チームがもやもやしてるなと感じたらむきなおりを提案する ▪ ちょっと立ち止まってもらう言葉 27 むきなおり 一旦立ち止まって進む方向(やり方)を変えること むきなおりした結果そのままでということもあるが
それはそれでもやもやがなくなってすっきりできる
ふりかえりで学びを促す言葉 28
スクラムマスターがふりかえりのファシリテーターを してもしなくても、参加者として問いかけをすることで チームの学びを促すことができる ふりかえりのファシリテーターに慣れてない時は これらの問いかけを使うところから始めると良さそう ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 29
「具体的にはどういうことですか?」 「〇〇が良かった」のような抽象的な話が出てきがち 掘り下げて本質を理解するために具体例を挙げてもらう ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 30
「どうしてそうなったと思いますか?」 要因を掘り下げる問いかけ うまくいかなかったときに使いがちだけど うまくいったときにも使える どういう行動や考え方をすると うまくいくのか?うまくいかないのか?を学ぶ ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 31
「次に同じことがあったらどうしますか?」 思考実験を促すことで学びを得る 思考実験なので理想をイメージしてもらうのもいい 理想に近づくにはどうしたらいいか?など盛り上げられる ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 32
「〇〇さんがいないとしたらどうでしたか?」 〇〇さんすごいという属人的な話で終わってしまいがち 〇〇さんになることはできないが 〇〇さんがやっているコトは真似ができる(再現性) ヒトよりもコトに、個人ではなく過程に意識を向ける 〇〇さんにできたコトが他の人でもできるようになるには? と脱属人化を促す ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 33
「他の人はどう思ってました?」 特定の個人の話だけで終わらせてしまわないように 他の人を巻き込む問いかけ 当事者と他の人とで認識が同じとは限らない お互いの認識のズレを顕在化させることで 情報の非対称性をなくしつつ、当事者の視座を高める ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 34
「ここから学べることは何かありますか?」 単刀直入に聞いてしまう ▪ ふりかえりで学びを促す言葉 35
スクラムならではの言葉 36
スクラムで大事なことは、スクラム以外でも大事 ここまではスクラムではなくても使える言葉だった ここではスクラムならではの言葉を扱う ▪ スクラムならではの言葉 37
「スクラムガイドにはこう書いてますね」 こうあるべき/こうしなければならないとは言わない スクラムガイドに従う必要もない 選択肢の一つとしてスクラムの知識をティーチングする 同じように「アジャイル界隈では~」とか 「〇〇という人もいますね」と選択肢を提供する ▪ スクラムならではの言葉 38
「優先順位順に並んでますか?」 優先順位はどんな仕事においても重要だが スクラムは特に優先順位を重視している 口すっぱく優先順位を意識しているか問いかける バックログはもちろん、会議のアジェンダも、食べ放題も ▪ スクラムならではの言葉 39
「そのバックログアイテム分割できませんか?」 これ以上分割できないと思い込んでいることがある その思い込みをなくすために違う角度や切り口はないか問う チームの熟練度に合わせて 「こういうやり方で分割できますか?」と提案してみる 「こうすれば分割できる」と言わない チームが考えるプロセスを必ず入れる ▪ スクラムならではの言葉 40
「顧客にとっての価値ってなんですかね?」 チームは目先のことに集中して近視眼的になりがち あらためて顧客価値を考えてもらい視座を高める 複数の案で迷っているときなど 顧客価値を判断基準にすることができる ▪ スクラムならではの言葉 41
「チケットのカテゴリーが未設定ですよ」 以前、サーバントリーダーシップとは チームが集中できるように雑務をすることだと考えていた チームで取り決めた運用ルールが守られていないときに 「こちらでやっておきました」と手を動かしていた それだといつまで経ってもチームがやらないまま 真のリーダーは、細かいことを気にするが事実を伝えるだけ 実際に手を動かすのはチームに委ねる ▪ スクラムならではの言葉
42
「スプリントゴールに対してどうですか?」 ゴールに向かって順調かどうかを問いかける 順調でないならその原因を掘り下げて改善していく 極論、スクラムマスターはこれだけ言ってれば十分 チームが常にゴールを意識してくれるようになって この問いかけをしなくてよくなるのが理想 ただ、チームは目先のものに集中してゴールを見失うので そういうときに思い出してもらうように問いかける ▪ スクラムならではの言葉
43
大事なことを伝えるときの言葉 44
大事だと思っていることをチームへ伝えるときの言葉 そもそも黙っていたら伝わらない 多様性の時代で「察してくれ」は通用しない 一度伝えても十分に伝わるとは限らない 大事なことは何度も何度も伝える ▪ 大事なことを伝えるときの言葉 45
「私たち/チームにとってどうですか?」 うまくいかないときや追いつめられて余裕がなくなると どうしても個人の視点になりがち、意識が内側に向く 主語を「私たち」や「チーム」にしてあげることで 内側ではなく外側に意識を向ける ▪ 大事なことを伝えるときの言葉 46
「線を引くこと大事、その上で越境するの大事」 モノゴトの間に線を引くことでその役割や責務が明確になる しかし、線を引くと線を越えてはいけないと思い込んでしまう 線を引きながらも、その線を越えることで 役割や責務を明確にしたまま協働することができる 垣根を越えてつながる ▪ 大事なことを伝えるときの言葉 47
「やらないことを決めるの大事」 いろんな問題の原因となるのが【欲張り過ぎ】 リーン思考やマインドフルネス、ストア哲学など 欲張らないことがうまくいくコツという考え方 やらないことを決めることでうまくいくことはたくさんある 開発スコープしかり、会議中の話題しかり、勉強しかり インセプションデッキにも「やらないことリスト」がある ▪ 大事なことを伝えるときの言葉 48
「ねばならないってどういうことですか?」 ねばらないという言葉を使っているときは何か思い込みがある 「ねばならない」はイラショナル・ビリーフというバイアス その思い込みを手放すことでより良い気づきが得られる ▪ 大事なことを伝えるときの言葉 49
「私も学びになりました」 リーダーやスクラムマスターは偉い人ではない 上下関係を作らないためにも 一緒に学んでいるという姿勢を見てもらう チームから学ぶこともいっぱいある 学んだら学んだときに学びになったと口にする ▪ 大事なことを伝えるときの言葉 50
逆に言われたい言葉 51
老子曰く「最も理想的な指導者は誰からも意識されない存在」 スクラムマスターの活動の効果が目に見えることはあまりない チームが使う言葉からその効果を検証する ▪ 逆に言われたい言葉 52
「スクラムマスターさんにいて欲しい」 そこにいることで何かしら効果が得られるから出てくる言葉 「どうしていて欲しいんですか?」と深堀することで どういう効果を期待してくれているのかがわかる 実際によく言われるのが「客観的に俯瞰して見てくれる」 ▪ 逆に言われたい言葉 53
「スクラムマスターさんいなくても大丈夫」 逆に、成熟してきたタイミングで言ってもらえると チームが自律してきているということ 常にいらないということではない どうしてもイベントに参加できないときなどの話 「私たちでなんとかします」って言ってもらえるとうれしい ▪ 逆に言われたい言葉 54
「腹落ちしました」「納得です」 説明責任をしっかり果たせているときにもらえる言葉 Why を相手が理解できるように伝えられているからこそ 逆にこの言葉が出てこないときは 言われたからやるになっているかも 二つ返事で「わかりました」は要注意かも ▪ 逆に言われたい言葉 55
「やったことがないのでやりたいです」 主体性がないと出てこない言葉 チャレンジしてみたいという心の現れ 失敗ができる環境にあり心理的安全性が高い しっかりエンパワーメントできているということ ▪ 逆に言われたい言葉 56
「ふりかえりでもありましたが~」 ふりかえりがしっかり機能しているということ ふりかえり直後のプランニングでこの言葉が出てきたら ふりかえりで学んだことがすぐに活かせている もしくは、数日後に「あのときのふりかえりで~」とあれば ふりかえりがその場限りになっていないということ ▪ 逆に言われたい言葉 57
「今のアジャイルっぽい」 チームがアジャイルになっているということ 何がアジャイルかを理解していて 自分たちがやっていることを俯瞰していないと 出てこない言葉 ▪ 逆に言われたい言葉 58
チームがスクラムマスターの言葉を使い始める チームに先に発言させて、最後に口を開くようにすると その内、チームがスクラムマスターの言葉を使い始める ▪ 逆に言われたい言葉 59 リーダーは最後に口を開く 考えを押しつけず関心を示すという姿勢には、自分の発言は後回 しにすることも含まれる。社員は立場が上の人と意見を合わせよ うとするものなので、社内での立場が高い人ほど、この姿勢を忘
れてはならない。最後に口を開くのは、リーダーの威厳を証明す るためではない。ほかの人々に自由に発言させるためである。
みなさんがよく使う言葉をいくつか紹介 60
みなさんがよく使う言葉を discord に投げてもらえますか? お互いに共有し合えたらいいなと思います ▪ みなさんがよく使う言葉をいくつか紹介 61
ご清聴ありがとうございました 62