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kawanotron
March 04, 2023
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スクラムマスターから見た頼りになるプロダクトオーナーとは~宿泊業である星野リゾート現場出身POから学ぶ~
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kawanotron
March 04, 2023
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Transcript
スクラムマスターから見た 頼りになるプロダクトオーナーとは 宿泊業である星野リゾート現場出身POから学ぶ 2023.03.04 Scrum Fest Fukuoka 2023
河野圭一郎(かわのけいいちろう)@kawanotron Scrum Alliance®認定スクラムマスター 2011年頃よりアジャイルを学び始める ベンチャー企業での自社サービス開発 中小企業での受託開発 大企業での自社サービス開発を経て 2021年秋、星野リゾートに スクラムマスターとして参画 ミッションは
「星野リゾートのアジャイルをブーストすること」 2
星野リゾートは 「旅を楽しくする」をテーマに ・圧倒的非日常を提供する「星のや」 ・温泉旅館「界」 ・自然を体験するリゾート「リゾナーレ」 ・都市ホテル「OMO(おも)」 ・ルーズに過ごすカフェホテル「BEB(ベブ)」 の5ブランドを中心に 国内外60施設(国内56、海外4)を運営しています 3
福岡の周りにある星野リゾート 界 長門(山口県) 界 別府(大分県) 界 湯布院(大分県) 界 阿蘇(大分県) 界
雲仙(長崎県) 界 霧島(鹿児島県) OMO5熊本(熊本県) 4 界 長門 2025年秋 リゾナーレ下関(仮) 開業予定 界 霧島 界 湯布院 4/25オープン
情報システム部門でこういうことやっています • 2チームのスクラムマスター • メタスクラムチームのスクラムマスター • アジャイルコーチ的に他のチームの相談役 5
話すこと 6 • 今日の話の前提 • 現場出身者のマインド • ステークホルダーとの関わり • チームとの関わり
• まとめ • スプリントレビュー駆動のすすめ
今日の話の前提 7
今回のお話はスクラムマスターが 星野リゾートの現場出身者から学んだこと 現場出身者を巻き込みDXに取り組んできた 8 https://www.slideshare.net/ssuser91c7c7/ss-242951807 現場理解や現場との接点が強み ただし、IT知識については ド素人集団、、、 ←続きはこちら エンジニアリング
マネージャー 藤井崇介
ウェブサイト、宿泊予約、食事予約、アクティビティ予約、 チェックイン/チェックアウト、顧客管理、従業員管理、 温泉IoTなどなど 各プロダクトにPOがいる 宿泊業では多くのプロダクトが動いている 9
Aさん 星のや軽井沢がまだ星野温泉ホテルだった頃から 星野リゾートを支えてきた Bさん とある部門のマネージャー(ユニットディレクター)から 情報システムへ異動してきた 今回はこの2人が中心 10
現場出身者のマインド 11
Aさん「せっかくなのでスクラムをやってみたい」 Eさん「スクラムガイド読んでみたんですけど、、、」 ↑AさんBさんだけじゃない 現場からわざわざ畑違いの情シスに来るような人たちなので 現場出身者は学ぶ意欲が高い スクラムに興味を持って積極的に学んでくれる 12
戦略的に顧客満足度にこだわっていることもあり 特に現場出身者は相手の立場で考えることが常になってる 「相手の想いを大切にする」まさにホスピタリティ 常に顧客目線、ユーザー目線、相手目線 13
ステークホルダーとの関わり 14
相手の想いを大切にしているからこそありのまま伝える モブプロ試してみたけどうまくいかなかった みたいな理由でゴール達成できなかったときなど 言いにくいこともしっかり伝えていた 「伝えておかないと後々問題になる」とのこと ステークホルダーへの説明責任を しっかり果たしてくれる 15 あまり隠し事せず、事実を正しく伝えて進める これが星野リゾートのやり方!
スクラムとの親和性が高かった A
間に合わせて欲しいというステークホルダーの想いがある 一方、もっと良いもの作りたいという開発メンバーの想い そのどちらの想いも大切にしてバランスを取っていた その結果、納期に間に合いつつユーザー満足度の高いものに ステークホルダーだけでなく開発メンバーも 納得できる落としどころを常に考えてくれる 16
いい意味でちょっと強引にゴール達成させようとする 「もうちょっとなのでなんとかやりきりましょう!」 良く言えばやり抜く力(Grit) 説明責任はしっかり果たしチームで合意した上で進める チーム内には健全ではないという認識がしっかりあった POはアクセル、SMはブレーキの役割がうまく機能していた ステークホルダーを不安にさせないために たまには泥臭いこともする 17
チームとの関わり 18
スプリントレビューの際、POだけが喋るのではなく 開発メンバーがバランス良く喋れるように段取りしていた スプリントレビューにより一体感が生まれた チームビルディングはSMだけでなくPOも意識すると良い 「チームで作っている」という一体感を 演出してくれる 19
常にチームでやることを意識してくれていたので スクラムイベントにPOが参加できないときは 残りのメンバーで回せるように事前準備してくれていた AさんもBさんも掛け持ちだったが滞ることはなかった 「チームで作っている」から プロダクトオーナーがいなくても回る 20
POがAさんからBさんに交代した際 やり方の変更がほとんどなかった 他の部門でマネージャーとしてやってきたから 自分なりのやり方があるはずなのに それまでのやり方はそのままに とはいえ、ちょっとした改善もしてくれていた いわゆる Yes, And の精神
チームのやり方を大切にしつつ、 より良い方法を上乗せしてくる 21 私のやり方が星野 スタンダードという のもある A
余談 相対見積りをわかりやすいようにペットボトルで言い換え 「500mL、1L、2Lのペットボトル」 飲むスピードは人によって違うけど 重みは人によって変わらない 22 B 相対見積りって こういうこと?
相手の想いを大切にし、みんなの意見を取り入れながらも 「これでいきましょうか?」と引っ張る(意思決定する) こともある 協力しながらも個人が責任を持つ 23 The Hard Truth About Innovative
Cultures イノベーティブな文化についての厳しい真実 https://hbr.org/2019/01/the-hard-truth-about-innovative-cultures 4. コラボレーションはするが、個々に責任を持つ しかし、コラボレーションはしばしばコンセンサスと混同されます。そしてコンセンサス は、変革的なイノベーションに伴う複雑な問題を解決するための迅速な意思決定にとって は障害となります。最終的に、誰かが決断を下し、その責任を負わなければなりません。 説明責任の文化とは、個人が決断を下し、その結果に責任を持つことが期待される文化の ことです。
まとめ 24
どうしてうまくやれてるのか言語化してもらったら 「評価項目に当てはまっていた!」とのこと 『顧客を大切にする』『先を見越して行動する』 『チームで動く』といった評価項目がある ホテル業務での評価項目を実直に行ってきたことが プロダクトオーナーとして結果を出すことに繋がった 評価項目を実直に行ってきた結果 25
• 学ぶ意欲がある • 相手の想いを大切にする • 先を見越して行動する • チームで動く • やり抜く
• 決断できる これが頼りになるプロダクトオーナー 26
スプリントレビュー駆動のすすめ 27
スプリントレビューでステークホルダーから 「いいね!」をもらうことをモチベーションにする ※承認欲求を満たすのとは別 「いいね!(スプリントレビュー)」から逆算して スプリントゴールを決め、プランニングを行う スプリント中の検査と適応も、スプリントレビューで 「いいね!」をもらうにはどうしたらいいか?を考える ※スクラムチームのゴールは価値を生み出すこと 「いいね!」= 価値の指標
スプリントレビュー駆動 28
スプリントレビューは関係者が全員集まる場 ステークホルダー含めてワンチームとなる良い機会 プロダクトオーナーは、スプリントレビューを中心に ステークホルダーやチームの想いを大切にしながら ワンチーム感を醸成し、決断し、スプリントを回す そして、先を見越して行動し、やり抜く スプリントレビュー駆動 29
ご清聴ありがとうございました 30