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September 08, 2023
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Transcript
2023-09-09 (Sat) Tetsuya Morimoto 「ビッグテックの プロジェクトマネジメント とスクラム不在の謎」の紹介
2 Kazamori LLC © 2023 • 森本 哲也 (もりもと てつや)
• 神戸市在住 • カザモリ合同会社 ◦ フルリモートワークで他社の開発のお手伝いをしている ▪ 直近の事例: OSSTech株式会社様 システム開発 • 課題管理 (課題管理システム) という分野に関心がある • 言語歴は Python → Java → Go をそれぞれ5年ほどの実務経験 • プログラミングや OSS 文化が好き 自己紹介
3 Kazamori LLC © 2023 目次 How Big Tech Runs
Tech Projects and the Curious Absence of ScrumHow 1. 参考になるリファレンス 2.
4 アンケート調査から
5 Kazamori LLC © 2023 • State of Agile report
というアジャイル開発者向けのアンケート調査 ◦ 2006年からずっと継続しているらしい 16th Annual State Of Agile Report (2022) 活用している アジャイル フレームワーク 活用している エンタープライズ アジャイル フレームワーク
6 How Big Tech Runs Tech Projects and the Curious
Absence of Scrum
7 Kazamori LLC © 2023 How Big Tech Runs Tech
Projects and the Curious Absence of Scrum - The Pragmatic Engineer • Gergely Orosz 氏のブログ記事 ◦ Substack というサブスクリプションサービスを提供している会社のシニア開発者 ◦ Mobile.dev のアドバイザーもしている ◦ 過去の経歴 ▪ Uber 社で4年間、モバイル、web、バックエンドチームで働いていた ▪ Skype/Microsoft 社で何年か働いていた • エンジニアリングマネージャーやシニアエンジニア向けの newsletter を書いている この記事の著者
8 Kazamori LLC © 2023 ビッグテックのプロジェクトマネジメントとスクラム不在の謎 • Skype、スクラム、そして大切なことの再認識 • 業界におけるプロジェクトマネジメント手法
• ビッグテックによるプロジェクトの進め方 • プロジェクトに影響を与えるビッグテックの組織構造 • プロダクトマネージャーのはい/いいえ • プロダクト重視の環境とスクラムの廃止 • スクラムの先へ • スクラムの擁護 • どのようにチームを運営すべきか? この記事の章節タイトル スクラムの課題を 取り上げている
9 Kazamori LLC © 2023 • 専任のプロジェクトマネージャーがいることの是非 ◦ 上場企業やベンチャー企業ではチームの満足度が低かった ◦
非ベンチャー企業やコンサルティング会社では、 そのプロジェクトマネジメントに非常に満足しているという回答の理由としてマネージャーの存在をあげている • 働き方を選択できるチームは、ハイテクな上場企業やベンチャー企業 (スケールアップ) でより一般的であった 大企業、非テック企業や中小企業、非ベンチャー企業は社内の全チームに同じ方法論を義務付ける傾向が強かった • チームの自律性と高い満足度は相関しているようにみえる。満足度が4または5と評価した人の多くは、 自律性、自由と柔軟性、そしてチームレベルでの品質第一主義をプラス要因として挙げている • チームが苦労しているのは、開発方法論とはあまり関係がないことが多い。うまくいかなかった理由として、 ビジョンの欠如、優秀なエンジニアの離職、透明性の欠如、ツールの不備などを挙げている。 これらのチームにとっては、より深いところに問題点があるため、開発方法論を変えても解決にはならない • JIRA について主にネガティブなイメージで語られていて、 JIRAであまり作業せずにモノゴトを成し遂げられることはポジティブであると言及された。 一方で安定した成長を続けている、あるハイテクな上場企業のエンジニアリーダーは、組織が JIRA に大きく依存していて ナレッジエンジンとして使われている。その会社で JIRA を全社的に採用後、大規模な調整にうまく機能しているとのこと 方法論と (開発者) 満足度からの洞察
10 Kazamori LLC © 2023 • チームがコミットした見積りにエンジニアが関与していないこと は、よくある、 なかなか解決しない問題である。著者の考えでは、 これはエンジニアのやる気を失わせる最も簡単な方法の1つであり、何人かは退職してしまうほどである
• 専任のプロジェクトマネージャーがいても要件が変わること はエンジニアにとって不都合なことである。 要件が頻繁に変更されるチームがありますが、そのようなチームでは、通常、エンジニアがプロジェクトを 運営し、要件変更に対処する。しかし、専任のプロジェクトマネージャーが要件の変更からチームを 守ることができない場合、回答者はこのアプローチを「良くない」と評価しました • 失敗したプロジェクトマネジメントの方法論を変更する自主性がないチームも、低い満足度を記録しました。 このような回答は、すべてのチームが同じ方法論に従うことを期待されている企業で顕著であった。 これは directive leadership の一例で、このアプローチは創造性をあまり必要としない職務には有効ですが、 通常、パフォーマンスの高いソフトウェアエンジニアリングチームを作るには不適切な方法です。 チームが共に反復作業をし、自らの条件でプロセスを変更できれば、満足度と生産性は向上します うまくいっていない回答からの洞察
11 Kazamori LLC © 2023 調査に回答をした開発者が所属している会社 • Amazon, Apple, Datadog,
Facebook (Meta), Google, Netflix, Shopify, Spotify, Uber 本稿の調査で回答を得た内容をざっくり要約すると次になる。 • プロジェクトマネジメントの会社標準の方法はあるか? → ありません (チームが選択) • もっとも一般的なプロジェクトマネジメント方法論 ◦ プランニング → ビルド (イテレート) → リリース • リーダーは誰か? ◦ テックリードまたはそのチームのエンジニア ビッグテックのプロジェクトマネジメント
12 Kazamori LLC © 2023 1. ソフトウェアエンジニアとチームの自律性 ◦ 伝統的な会社では与えられた「仕事をこなすこと」が求められる ◦
シリコンバレー的な会社では「ビジネスの課題を解決すること」が求められる ◦ この意識の違いが日々の働き方に影響をもたらす 2. 頭を使わない人材ではなく、好奇心旺盛な問題解決者 ◦ やる気のあるエンジニアは「工場労働者」の何倍もの影響力を発揮する 3. 社内のデータ、コード、ドキュメントの透明性 ◦ エンジニアに限らず、社員はすべての情報にアクセスできる 4. ビジネスとビジネス指標の公開 ◦ エンジニアが非エンジニアとビジネス分野で交流する ビッグテックの組織構造から抜粋 (1) 意識の違い が大きい?
13 Kazamori LLC © 2023 5. 三角形のコミュニケーションよりもエンジニア間のコミュニケーション ◦ 伝統的な会社は階層的なコミュニケーションを推奨する傾向がある 6.
開発者のストレスを軽減する投資 ◦ エンジニアが問題解決できるよう、プラットフォームチームを立ち上げる 7. 高額な給与で高いレバレッジを正当化 ◦ 採用がうまくいっていれば高い報酬を支払うことに問題がない 8. 採用した人材の質 ◦ 高い能力と意欲をもった人材が採用され、さらに多くの人材から選択できるようになる ビッグテックの組織構造から抜粋 (2) 上司 同僚 自分
14 Kazamori LLC © 2023 • 有能で自律的な人々は、信頼できる高品質なアウトプットを 生み出すために、より少ない構造しか必要としない ◦ ビッグテックだからこういった人材を集めて雇える
• 有能なチームを活用するには、チームがどのように活動するか を選択する自由を与えることが必要である ◦ ほとんどどの種類のエンジニアリングにも当てはまる ◦ 官僚主義を減らして自律性を高める スクラムの先にあるもの (著者の経験から)
15 参考になるリファレンス
16 Kazamori LLC © 2023 terapyon channel podcast で課題管理について、 実際の業務のプロジェクトマネジメントに実践して話しています。
• #81 もりもとさんをゲストに 課題管理とプロジェクトマネージメントの話を熱く語る • #83 池内さんをゲストに LLMからチームづくり・課題管理ツールについて語る ポッドキャスト どちらも2時間 長い。。。
17 Kazamori LLC © 2023 このイベントのために翻訳しました。 • 詳しい内容はこの記事全体を読んでください • 決してスクラムを否定しているわけではありません
(翻訳) ビッグテックのプロジェクトマネジメントとスクラム不在の謎 - forest book 紹介した記事の日本語翻訳
ありがとうございました!