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IoTで農家を守れ! LTE-M Button Plusを利用した 箱罠動作検知システム

IoTで農家を守れ! LTE-M Button Plusを利用した 箱罠動作検知システム

2020.02.08に開催された第4回 IoT勉強会 in 岡山での発表資料です。

Yamamoto Kazuhisa

February 08, 2020
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Transcript

  1. IoTで農家を守れ!
    LTE-M Button Plusを利用した
    箱罠動作検知システム
    第4回 IoT勉強会 in 岡山
    2020.02.08

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  2. 自己紹介
    ● 下山 慎司
    ○ 岡山市内の某ショッピングセンター向けシステム会社勤務
    ○ 経理業務を担当
    ○ アウトドアが好き(釣り、キャンプ、狩猟)
    ● 山本 和久
    ○ 岡山市内の某ショッピングセンター向けシステム会社勤務
    ○ 開発部マネージャ
    ○ バイクツーリングが好き
    ○ 最近の関心事:アジャイル開発

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  3. 狩猟編

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  4. 有害鳥獣とは

    •イノシシ・ニホンジカ・ニホンザル・クマ等が農林水産物

     を食害・人間を襲うなどの害を為す動物のこと

    どんな被害か

    •具体的にはクマが人を襲ったり、イノシシ・ニホンジ

     カが田畑を荒らしたり、収穫前の農作物を食べ尽くす

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  5. 深刻化するイノシシなど有害鳥獣による被害

    有害鳥獣による農作物被害額は年々減っているが

     依然として甚大なものとなっている

    全体の7割がシカ、イノシ
    シ、サルによるもの。

    岡山県の被害は

    年間3億円くらい


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  6. ハンターが高齢化、若手不足で今後の農業被害が不安

    •岡山県の狩猟登録者はH30年で60歳以上のハンター

     が6割以上。39歳以下は1割ほど。。。


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  7. 罠の見回りって結構、たいへんなんです。

    •イノシシやシカを捕獲する罠は複数の山にいくつも設置

     するため、各山への車移動だけでも結構な時間が必要

    •車を降りてから罠を仕掛けたポイントまでは何分も山を

     登る場所もあり、罠の見回りするだけでも大変

    こんなのあったら良いな~~
    ☆獲物が獲れたらスマホに通知がくるシステム。

    →わざわざ罠の見回りに行く必要がないので、見回り
    の負担を軽減できる

    →獲物が掛かったことを想定して現場に向かうので、
    獲物に逆襲されるリスクが低減する。

    →獲物が掛かったことを早く知ることで敏速に

     ジビエとして食肉加工ができる。


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  8. 技術編

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  9. SORACOM LTE-M Button Plus
    ● LTE-M Buttonに接点入力を備えたモデ

    ● 外部のセンサー等と連動させることがで
    きる
    ● はじめはSORACOM LTE-M Button
    powered by AWSを検討していたが、「ボ
    タンを押す」仕掛けを作るのが大変そう
    だった
    SORACOM LTE-M Button Plus
    SORACOM LTE-M Button powered by AWS

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  10. SORACOM LTE-M Button Plus
    ● SORACOM LTE-M Button powered by AWSはハンズオンで試していたの
    で、AWS IoT 1-Clickにいきなりつなぎ込めるのが魅力
    ● SORACOM LTE-M Button PlusはSORACOMのサービスを経由する必要があ
    るので難しくないかな
    ○ SORACOM Funnel AWS IoT アダプターを使用してデータを送信する
    ■ https://dev.soracom.io/jp/start/funnel_aws_iot/
    ○ こちらのFunnelを使ってAWSにデータを送信する記事がとても分かりやすかったので
    SORACOM LTE-M Button Plusで行くことに決定!

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  11. 構成図
    SORACOM
    LTE-M Button Plus
    Funnel
    Cloud IoT
    Core
    DynamoDB
    SES Amazon
    Connect
    Lambda Lambda
    SORACOM AWS
    利用者
    ● Funnelから飛んでくるデータを格
    納するテーブル
    ● SIM情報とメールアドレス・や設置
    場所を格納するテーブル
    PUTイベント

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  12. デモ

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  13. 工夫した点
    はじめはセンサーが接触したらONとなるように考えていた

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  14. 工夫した点
    下山曰く:
    「こういうのがガッシャーンって落ちてくるのに
    接触してONだと壊れるじゃろ」

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  15. 工夫した点
    センサーが離れたらONとなる部品を探した

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  16. 工夫した点
    スペースを確保しつつ壊れにくい構成にするこ
    とができた。

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  17. 今後の課題
    ● 機器やマグネットセンサーの耐久性が未知数
    ○ 防塵・防水をどうしていくか
    ○ 離れたらONとなる防水のマグネットセンサー知ってたら教えて下さい!
    ● 電池の残量がよくわからない
    ○ 罠が動作=接点がショートするとバッテリーの寿命を早める
    ○ デバイスに対して問い合わせできれば最高 ^ ^
    ○ 現在は毎回電池交換してもらう運用でカバー
    ● 本システムのフロントエンドの画面が無い
    ○ 今は設置時にDynamoDBをWebからポチポチメンテしている

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