Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
IoTで農家を守れ! LTE-M Button Plusを利用した 箱罠動作検知システム
Search
Yamamoto Kazuhisa
February 08, 2020
Technology
1
4.9k
IoTで農家を守れ! LTE-M Button Plusを利用した 箱罠動作検知システム
2020.02.08に開催された第4回 IoT勉強会 in 岡山での発表資料です。
Yamamoto Kazuhisa
February 08, 2020
Tweet
Share
More Decks by Yamamoto Kazuhisa
See All by Yamamoto Kazuhisa
Railsプロジェクトキャッチアップのコツ
kazuhisa
0
100
RDSのSSL/TLS証明書の更新
kazuhisa
1
430
RDSのPostgreSQL9.3を がんばってバージョンアップしてみた
kazuhisa
0
1k
AWS Lambdaについて
kazuhisa
1
420
Other Decks in Technology
See All in Technology
国産クラウドを支える設計とチームの変遷 “技術・組織・ミッション”
kazeburo
4
4.7k
Kubernetesと共にふりかえる! エンタープライズシステムのインフラ設計・テストの進め方大全
daitak
0
410
AI × クラウドで シイタケの収穫時期を判定してみた
lamaglama39
1
370
LINEスキマニ/LINEバイトにおけるバックエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
330
FFMとJVMの実装から学ぶJavaのインテグリティ
kazumura
0
150
2ヶ月で新規事業のシステムを0から立ち上げるスタートアップの舞台裏
shmokmt
0
240
はじめての OSS コントリビューション 〜小さな PR が世界を変える〜
chiroito
4
350
[mercari GEARS 2025] なぜメルカリはノーコードを選ばなかったのか? 社内問い合わせ工数を60%削減したLLM活用の裏側
mercari
PRO
0
140
PostgreSQL で列データ”ファイル”を利用する ~Arrow/Parquet を統合したデータベースの作成~
kaigai
0
130
スタートアップの事業成長を支えるアーキテクチャとエンジニアリング
doragt
1
3.7k
AI駆動開発を実現するためのアーキテクチャと取り組み
baseballyama
12
6.1k
re:Invent2025 事前勉強会 歴史と愉しみ方10分LT編
toshi_atsumi
0
190
Featured
See All Featured
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
31
9.7k
Scaling GitHub
holman
463
140k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3.2k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
670
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
132
19k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
210
24k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
73
4.9k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
970
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
Code Review Best Practice
trishagee
72
19k
Transcript
IoTで農家を守れ! LTE-M Button Plusを利用した 箱罠動作検知システム 第4回 IoT勉強会 in 岡山 2020.02.08
自己紹介 • 下山 慎司 ◦ 岡山市内の某ショッピングセンター向けシステム会社勤務 ◦ 経理業務を担当 ◦ アウトドアが好き(釣り、キャンプ、狩猟) •
山本 和久 ◦ 岡山市内の某ショッピングセンター向けシステム会社勤務 ◦ 開発部マネージャ ◦ バイクツーリングが好き ◦ 最近の関心事:アジャイル開発
狩猟編
有害鳥獣とは •イノシシ・ニホンジカ・ニホンザル・クマ等が農林水産物 を食害・人間を襲うなどの害を為す動物のこと どんな被害か •具体的にはクマが人を襲ったり、イノシシ・ニホンジ カが田畑を荒らしたり、収穫前の農作物を食べ尽くす
深刻化するイノシシなど有害鳥獣による被害 有害鳥獣による農作物被害額は年々減っているが 依然として甚大なものとなっている 全体の7割がシカ、イノシ シ、サルによるもの。 岡山県の被害は 年間3億円くらい
ハンターが高齢化、若手不足で今後の農業被害が不安 •岡山県の狩猟登録者はH30年で60歳以上のハンター が6割以上。39歳以下は1割ほど。。。
罠の見回りって結構、たいへんなんです。 •イノシシやシカを捕獲する罠は複数の山にいくつも設置 するため、各山への車移動だけでも結構な時間が必要 •車を降りてから罠を仕掛けたポイントまでは何分も山を 登る場所もあり、罠の見回りするだけでも大変 こんなのあったら良いな~~ ☆獲物が獲れたらスマホに通知がくるシステム。 →わざわざ罠の見回りに行く必要がないので、見回り の負担を軽減できる →獲物が掛かったことを想定して現場に向かうので、
獲物に逆襲されるリスクが低減する。 →獲物が掛かったことを早く知ることで敏速に ジビエとして食肉加工ができる。
技術編
SORACOM LTE-M Button Plus • LTE-M Buttonに接点入力を備えたモデ ル • 外部のセンサー等と連動させることがで
きる • はじめはSORACOM LTE-M Button powered by AWSを検討していたが、「ボ タンを押す」仕掛けを作るのが大変そう だった SORACOM LTE-M Button Plus SORACOM LTE-M Button powered by AWS
SORACOM LTE-M Button Plus • SORACOM LTE-M Button powered by
AWSはハンズオンで試していたの で、AWS IoT 1-Clickにいきなりつなぎ込めるのが魅力 • SORACOM LTE-M Button PlusはSORACOMのサービスを経由する必要があ るので難しくないかな ◦ SORACOM Funnel AWS IoT アダプターを使用してデータを送信する ▪ https://dev.soracom.io/jp/start/funnel_aws_iot/ ◦ こちらのFunnelを使ってAWSにデータを送信する記事がとても分かりやすかったので SORACOM LTE-M Button Plusで行くことに決定!
構成図 SORACOM LTE-M Button Plus Funnel Cloud IoT Core DynamoDB
SES Amazon Connect Lambda Lambda SORACOM AWS 利用者 • Funnelから飛んでくるデータを格 納するテーブル • SIM情報とメールアドレス・や設置 場所を格納するテーブル PUTイベント
デモ
工夫した点 はじめはセンサーが接触したらONとなるように考えていた
工夫した点 下山曰く: 「こういうのがガッシャーンって落ちてくるのに 接触してONだと壊れるじゃろ」
工夫した点 センサーが離れたらONとなる部品を探した
工夫した点 スペースを確保しつつ壊れにくい構成にするこ とができた。
今後の課題 • 機器やマグネットセンサーの耐久性が未知数 ◦ 防塵・防水をどうしていくか ◦ 離れたらONとなる防水のマグネットセンサー知ってたら教えて下さい! • 電池の残量がよくわからない ◦
罠が動作=接点がショートするとバッテリーの寿命を早める ◦ デバイスに対して問い合わせできれば最高 ^ ^ ◦ 現在は毎回電池交換してもらう運用でカバー • 本システムのフロントエンドの画面が無い ◦ 今は設置時にDynamoDBをWebからポチポチメンテしている