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本の紹介「分かり方の探究」
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Akira Yamamoto
August 21, 2024
Education
0
15
本の紹介「分かり方の探究」
自分の好きな本の紹介です
以前、社内のLT用に作ったものです
前半は本の説明で、後半はエピソードをいくつかピックアップしています
Akira Yamamoto
August 21, 2024
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Transcript
わかり方の探求 思索と行動の原点
書影 1984年に出版された「わかり方の根源」を、 2004年に加筆訂正された本です 内容的には、子供の教育関係者向けになって います 装画は島田鮎子画伯の「雨をきく」だそうです
著者紹介 佐伯 胖(さえき ゆたか)先生 認知心理学者で、日本認知科学会の設立に寄与されたそうです。 元々は経営工学を研究されていたそうで、意思決定研究の成果がまとめられた 「きめ方」の論理 ~社会的決定理論への招待 ~ も大変面白いのですが、すごい勢いで数式や図が出てくるので、普通の人は心が折れます。 著者に関するさらなる詳しい説明は、以下の URLを参照してください。
https://www.jcss.gr.jp/fellowship/yutaka_saeki.html
「きめ方」の論理 より一例 これから受験で勉強しないといけない兄と 受験が終わって遊びたい弟が 一緒に部屋で過ごすときの快適な過ごし方の解 を求める図
「わかり方の探求」の目次 • わかるということ ◦ 「わかる」とはどういうことか ◦ 「できる」とはどういうことか ◦ 「考える」とはどういうことか ◦
「信じる」とはどういうことか ◦ 「わからない」ということの意味 ◦ 「わかったこと」を超えていく知識 ◦ 理科の「わかり方」を考える • わかり方のさまざま ◦ 「おぼえる」とはどういうことか ◦ 「見える」とはどういうことか ◦ 「読む」とはどういうことか ◦ 内側から見る • わかることと生きること ◦ 「遊ぶ」ということの意味 ◦ 「話す」とはどういうことか ◦ 「うちとける」とはどういうことか ◦ 「笑う」とはどういうことか ◦ 「泣く」とはどういうことか ◦ 「きめる」は「きまる」できめる
今日の勝利条件 誰か一人でも、興味を持って読んでくれたら勝ち 僕が気になったところを、いくつかピックアップしてご紹介
わかるということ
「わかる」は文化への参加 • 公理1 人は生まれながらにして、わかろうとしている • 公理2 人は生まれたときから、文化の発展と創造へ参加しようとしている 「わかった!」は文化的価値の受容と創出の瞬間 とても文化的な活動
多分、一番有名な創出の瞬間
「わかる」のはその人だけではない 「わかった!」人が次に何をするか 一緒に学んだ人に話したり、知らない人に伝えたり 自発的に色々動き出す だって、「わかった!」ら人に話したくなりますよね
今、この場もそうですよね
「わかる」と「できる」 • 「できる」 行為による目標の達成。外から容易に観察できる • 「わかる」 心的状態、性向。本人にしかわからない 「わかった」かどうかは観察が難しいから、「わからせよう」とすると授業が進められない。な ので、「できるよう」に訓練していく まず、「できるようにする」のが重要だしね!
でも、 「わからない」けど「できる」というのは つまらないですよね
勉強がつまらないのは 「わかる」が抜け落ちてるから?
イメージ
心の中でイメージしてください 1. 大きな象がいます 1. その足元に1匹の小さいカエルがいます 1. 象の全体と、足元にいるカエルをイメージします
カエルの目玉は見えますか?
イメージには視野がある ここでさらに不思議なことが・・・ 話をわかろうとする時、「イメージが湧かない」とか言ったことないですか? そこに視野はあるのか、ないのか そもそも、その時、描こうとしているイメージは何?
LOGO
LOGO 1967年、教育向けに設計されたマルチパラダイムの言語 開発目標は、子供が遊べる数学の遊び場を作ること 一時期流行ったけど、その後沈滞してしまった 理由の一つが
指導者がLOGOを習得してしまったから
???
習得していない時 指導者もよくわかっていないので、わかろうとするために、色々試す 子供も遠慮なく野次や助言をしていた 結果、様々な発見と、そこから何か新しいことができるようになるんじゃないか、という 希望があった
習得してしまった結果 指導者が、やるべきことを「教えて」しまう 子供は指導され、評価され、批判される 発見も、希望もないので、楽しいわけがない