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プロポーザルについて知ろう!
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Keisuke Ikeda
June 22, 2026
Programming
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プロポーザルについて知ろう!
https://fec-kansai.connpass.com/event/395873/
Keisuke Ikeda
June 22, 2026
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Transcript
プロポーザルについて知ろう! Keisuke Ikeda @ike̲keichan 2026.06.22 Kansai Frontend Meetup #1
自己紹介 Keisuke Ikeda ・東京と関西(大阪&京都)の2拠点生活中 ・TSKaigi 2025,2026 / フロントエンドカンファレンス関西 2025,2026 /
ReactTokyoフェス 2026 のスタッフ ・勉強会/カンファレンス大好きマン, イベント中のツイートがうるさい ・最近、大阪・東京・名古屋・札幌と色んなところにいたので毎朝起きる度 に自分が今どこにいるのか分からなくなる @ike̲keichan 02/27
プロポーザルについて知る プロポーザルについて知る @ike̲keichan 03/27
プロポーザルについて知る CfP(Call for Proposals)とは ・直訳で「プロポーザルを募集」 ・細かいが「CfPを募集する」はおかしな言葉になる。 ・学術学会やテックカンファレンスなどで、論文やセッション発表を希望す る登壇者を公募する仕組み ・学術学会では「Call for
Papers」になる。 ・「こんな話をしたい」という発表内容の提案(プロポーザル)を募集期間 内に応募し、採択されると登壇者として登壇できる @ike̲keichan 04/27
プロポーザルについて知る CfPの歴史 ・19世紀:学術学会での公募発表の文化が広がる ・1967年:学術学会でCfPを採用 - SOSP 第1回開催(ACM主催) ・1975年:技術コミュニティが海外で誕生 - Homebrew
Computer Club 発足(米国) @ike̲keichan 05/27
プロポーザルについて知る CfPの歴史 ・1984年:技術カンファレンスが海外で誕生 / 技術コミュニティが日本で誕生 - Chaos Communication Congress 第1回
開催(欧州) - Hackers Conference 第1回 開催(米国) - JUNET 発足(日本) ・1999年:海外の技術カンファレンスでCfP(Call for Participation)を採用 - YAPC 1999(米国) -「Participation」となっているが、現代の「Proposal」とほぼ同じ - 「Paper」から「Proposal」へ @ike̲keichan 06/27
プロポーザルについて知る Hacker Ethics 1950〜60年代にMITで生まれた価値観(Steven Levy『ハッカーズ』より抜粋) - 知識・情報は共有されるべきもの - アクセスは制限されるべきではない -
権威より中身で評価される(学歴・肩書きではなく、実力で) - コンピュータは社会をより良くできる この価値観がエンジニア文化の根幹にある ↓ OSSの発展、技術発信、技術コミュニティやカンファレンスの誕生 @ike̲keichan 07/27
プロポーザルについて知る カンファレンス・コミュニティの誕生 Hacker Ethicsを物理的に実現する場として誕生 「オープンなフォーラムで、誰にでもコンピュータをアクセスしやすく」 「情報は自由でありたい」 — Homebrew Computer Club
— Stewart Brand(1984年、第1回Hackers Conferenceにて) 「日本のインターネット技術者、および、利用者に貢献する」 — JANOG ⚠ カンファレンス・コミュニティによって目的や誕生理由は異なることは留意 @ike̲keichan 08/27
プロポーザルについて知る なぜCfPなのか? CfPはHacker Ethicsを登壇者選考に適用したものと考えることができる (あくまでKeisuke Ikedaの解釈) ・知識・情報は共有されるべきもの → 誰でも登壇できる ・アクセスは制限されるべきではない
→ コミュニティの知識が循環する ・権威より中身で評価される → 基本的に内容だけで選ばれる 技術コミュニティ・カンファレンスの誕生理由とCfP採用理由は根本は同じ @ike̲keichan 09/27
プロポーザルのコツを知る プロポーザルのコツを知る @ike̲keichan 10/27
プロポーザルのコツを知る 大前提! 自分の好きなことやナレッジで話したい・共有したいことを話せばOK ・それだけで十分、まず出すことが大事 ・ただし、より良いプロポーザルにするためのコツがある ・ここから先はプロポーザル力をレベルアップするための話 @ike̲keichan 11/27
プロポーザルのコツを知る プロポーザルとは何か? 論文の抄録に近いもの ・抄録とは論文の「目的・方法・結果・結論」を簡潔にまとめ、論文や研究 発表を読む・聞く価値があるか判断させるもの。 - 一般的に紙片面くらいの情報量 ・プロポーザルも同じ。採択する価値があるかを判断させる必要がある。 ・「詳しくは当日に」は通用しづらい。当日さらに深まる余白は歓迎される。 @ike̲keichan
12/27
プロポーザルのコツを知る 読者は2層いる プロポーザルの「選考委員」と「当日の聴講者」の両方に向けた文章 ・選考委員はカンファレンスのテーマに相応しいか・トーク全体のバランス が取れているかなど考慮して採択を判断する。 ・聴講者は採択後、プログラムにそのまま掲載され集客に使われる。聴講者 はプロポーザルを読んで参加を判断する。 ・選考委員に「採択したい」、聴講者に「聴きたい」と思わせる必要がある。 @ike̲keichan 13/27
プロポーザルのコツを知る 可能な限り具体的に書く ネタバレするくらい書いてよい ・選考委員は大量のプロポーザルを読む。抽象的な文章は埋もれる。 ・「詳しくは当日に」は判断材料が減ってしまう。当日に深まる余白を作る のが難しいなら素直に書く。 ・具体的に書くことで「この人は話を組み立てられる」という信頼感も生ま れる。 @ike̲keichan 14/27
プロポーザルのコツを知る なぜ?を考える 「なぜ自分が・なぜ今・なぜここで・誰に話すのか」を考える ・複数の「なぜ」に答えられるプロポーザルは強い - なぜ自分がこの話をすべきか - なぜ今年のこのカンファレンスで話すのか - 誰のために話すのか
- 聴講者に何を持って帰ってほしいのか ・逆にこれを満たせればテーマ外の話でも採択される可能性がある。 @ike̲keichan 15/27
プロポーザルのコツを知る ネタの理解度を考える 100%理解していなくてもいいが、着手はしておく ・全く着手していないネタは危険。ただの夢物語になる可能性。 ・出す → 採択 → 本格的に学ぶでもOK。それを原動力に学ぶ人もいる。 ・アウトラインが見えている(道筋や結果がおおよそ予測できる)状態くら
いには理解しておく。 @ike̲keichan 16/27
プロポーザルのコツを知る 競合の中での位置取りを意識する 全プロポーザルが揃ったとき、自分はどこにいるか ・王道ネタは書きやすいし、興味は集まるが競合が多い。 ・ニッチネタは書きにくいし、興味は限定的だが競合が少ない。 ・全プロポーザルが揃ったとき、自分がどこにグルーピングされるかを意識 する。突き詰めると「なぜ自分が話すのか?」に辿りつく。 @ike̲keichan 17/27
プロポーザルのコツを知る 不採択を恐れない 採択されることが真の目的ではない、採択されなくても意味はある ・自分の好きなことやナレッジで話したい・共有したいことであれば、 きっと誰かにとって意味のある内容。誰かを思って出すことが素敵。 まとめたことが素敵。 ・採択されなくても、経験はきっと役に立つ。ネバーギブアップ。 @ike̲keichan 18/27
プロポーザルのコツを知る 早めに提出・フィードバックをもらう ・できないカンファレンスもあるが、早めの提出を意識する。 - 「一度出す≒おおよそ完成だと思った文章」 ・時間を経て見直すと「わからない・魅力を感じない」ことはよくある。 過去と今の自分は違う。自分一人でも自分のプロポーザルにフィードバッ クを出せる。 ・可能であれば知り合いにフィードバックしてもらうとなお良い。 @ike̲keichan
19/27
プロポーザルのコツを知る AIは道具として使い倒す ・AIは責任とってくれない。AIは登壇してくれない。話すのも内容に責任を 持つのもあなた自身。最終的な文章は自分の言葉に整える。 ・「登壇すること」「プロポーザルを通すこと」が目的ではない。自分の好 きなことやナレッジで話したい・共有したいことを世に残すことが目的の はず。 ・目的や登壇内容に合わせてAIの使い方も変わる。上手く使いこなす。 @ike̲keichan 20/27
最後に 最後に ・自分の好きなことやナレッジを、世に残そう。 - CfPはHacker Ethicsの精神そのもの。誰でも・内容で・コミュニティに貢献できる仕組み。 - 採択されることが真の目的ではない。話したい・共有したいという気持ちが出発点。 目的を忘れない。 ・あなたのナレッジを待っている人が、必ずいる。
@ike̲keichan 21/27
参考文献 書籍 ・Steven Levy (著), 古橋芳恵・松田信子 (翻訳)「ハッカーズ」, 工学社, 1987年 ・Eric
S. Raymond (著), 山形浩生 (翻訳)「伽藍とバザール」, 光芒社, 1999年 @ike̲keichan 22/27
参考文献 Web文献(日本語) ・JPNIC「JUNET」, https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/junet.html ・JANOG「JANOGとは」, https://www.janog.gr.jp/information/ ・TSKaigi「TSKaigi Mashup #4『プロポーザルの書き方とコツを学ぼう』開催レポート」, TSKaigi
公式ブログ, 2026年, https://tskaigi.hatenablog.com/entry/mashup̲4̲report @ike̲keichan 23/27
参考文献 Web文献(日本語) ・budougumi0617「技術カンファレンスに出すプロポーザルを書く」, LayerX エンジニアブログ, 2025年, https://tech.layerx.co.jp/entry/2025/06/20/180000 ・lestrrat「登壇の可能性をあげる!カンファレンスプロポーザルの書き方のススメ」, builderscon blog,
2017年, https://blog.builderscon.io/entry/2017/05/09/090000 ・takanorip「CFPを書く技術」, takanorip blog, 2025年, https://blog.takanorip.com/posts/2025-05-26̲cfp/ ・konifar「DroidKaigiにトーク応募したいけど踏ん切りがつかない人が知っておくといいかもしれないこ と」, Konifar's WIP, 2016年, https://konifar.hatenablog.com/entry/2016/10/25/000257 @ike̲keichan 24/27
参考文献 Web文献(英語) ・Wikipedia「Hacker ethic」, https://en.wikipedia.org/wiki/Hacker̲ethic ・Wikipedia「Academic conference」, https://en.wikipedia.org/wiki/Academic̲conference ・Wikipedia「Symposium on
Operating Systems Principles」, https://en.wikipedia.org/wiki/Symposium̲on̲Operating̲Systems̲Principles ・Wikipedia「Homebrew Computer Club」, https://en.wikipedia.org/wiki/Homebrew̲Computer̲Club ・Wikipedia「Chaos Communication Congress」, https://en.wikipedia.org/wiki/Chaos̲Communication̲Congress @ike̲keichan 25/27
参考文献 Web文献(英語) ・Wikipedia「The Hackers Conference」, https://en.wikipedia.org/wiki/The̲Hackers̲Conference ・Wikipedia「YAPC」, https://en.wikipedia.org/wiki/YAPC ・Kevin Lenzo「YAPC
19100 Call for Participation」, yapc.org, 2000年, https://yapc.org/America/previous-years/19100/yapc19100̲cfp.txt ・OʼReilly「2003 OʼReilly Open Source Convention Call for Participation」, 2003年, https://www.oreilly.com/pub/pr/830 ・Leonard J. Shustek「The Homebrew Computer Club 2013 Reunion」, 2013年, https://computerhistory.org/blog/the-homebrew-computer-club-2013-reunion/ @ike̲keichan 26/27
参考文献 Web文献(英語) ・Quote Investigator「Information Wants To Be Expensive. Information Wants
To Be Free」, 2018 年, https://quoteinvestigator.com/2018/03/09/info/ @ike̲keichan 27/27