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Notionで作るWebサイト「MuuMuu Sites」の裏側

kinosuke01
December 15, 2023

Notionで作るWebサイト「MuuMuu Sites」の裏側

kinosuke01

December 15, 2023
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Transcript

  1. 2 ⾃⼰紹介 ホスティング事業部 事業開発チーム 2020年 中途⼊社 きのすけ kinosuke01 • Webアプリケーションエンジニア •

    バックエンドの開発がメインですが、 職種を越境してフルサイクルな動きをしがち。 • ディレクターや デザイナーとわいわい仕事しています。 • X(Twitter) : @kinosuke01
  2. 4 アジェンダ 1. MuuMuu Sites の 紹介 2. MuuMuu Sites

    の 設計 3. ⼯夫した点 3.1. jobの死活監視 3.2. サイト公開フロー
  3. MuuMuu Sites の 紹介 6 MuuMuu Sites ってなに? Notionに書いたページに 独⾃ドメインをあてて

    デザインをカスタマイズして Webサイトとして 公開できるサービス
  4. MuuMuu Sites の 紹介 7 MuuMuu Sites ってなに? - 補⾜

    • ドメインの購⼊管理ができるサービス 「ムームードメイン」 の 1機能として提供 • 必要な費⽤は「ドメインの取得更新費」のみ ドメインがあれば無料でサイトが作成可能 • 読みは「ムームーサイト」
  5. MuuMuu Sites の 紹介 9 • MuuMuu Sitesで案内に従って選択肢から選ぶだけ MuuMuu SitesでWebサイトを作成

    ドメインを 選ぶ 公開する Notionページ を選ぶ サイトの テーマを選ぶ Notion連携 \!完成!/
  6. MuuMuu Sites の 設計 12 Notion API ホスティングサーバ ページの情報を取得 取得したデータから

    サイトデータ (html,cssなど)を生成 生成したファイルを ホスティングサーバに アップロード Webサイトとして 閲覧できる
  7. 17 MuuMuu Sites の 設計 サイト公開 - 概略 • サイト公開に⾄るまで、このフローを何回も繰り返し動かしている

    • たとえば • DNS設定とVirtualHostの設定 → 処理終了 → 再度動かす → http疎通チェック → NG → 処理終了 → 再度動かす → http疎通チェック → NG → 処理終了 → 再度動かす → http疎通チェック → OK → 証明書発⾏へ進む
  8. MuuMuu Sites の 設計 19 サイト作成API - 概略 WebAPI Job

    サイトビルド&デプロイ リクエスト
  9. MuuMuu Sites の 設計 20 サイト作成API - 概略 WebAPI Job

    WebAPIで受けた ビルド&デプロイリクエストは RedisStreamsを流れます
  10. MuuMuu Sites の 設計 21 サイト作成API - 概略 WebAPI Job

    メッセージを受け取ったら、 Next.jsアプリケーションを 外部コマンドで起動し、 静的サイトをビルドします。 Next.jsアプリケーションは 内部でNotionAPIを呼び出し ビルドに必要な情報を取得します。
  11. MuuMuu Sites の 設計 22 サイト作成API - 概略 WebAPI Job

    ⽣成された静的サイトのファイルを、ホスティングサーバへデプロイします。
  12. MuuMuu Sites の 設計 23 サイト作成API - 概略 WebAPI Job

    新しいサイトのデプロイを検知したら、 ユーザにその案内を表⽰します。
  13. ⼯夫した点 26 • 「正常に動作している」という状態をどう表現する? ◦ jobは定期的にRedisStreamsからメッセージを読み取っている ◦ 読み取る直前にRedisにホスト名をキーにした値をsetする (Heart Beatをsetする)

    ◦ その値はTTLつきとする (たとえば180秒とか) • 定期的な読み取りがストップしていた場合、HeatBeatが揮発する • HeartBeatがある状態を正常、ない場合を異常と扱う jobの死活監視はこうした
  14. ⼯夫した点 27 • それをどのようにしてPod外から監視するか? ◦ jobと同じプロセス内でexpressでhttpサーバを起動 ◦ ヘルスチェック⽤のエンドポイントを準備 ▪ HeartBeatの有無によって、

    レスポンスのステータスコードを変える(200 or 500) • これを、k8sのDeploymentのLivenessの設定に⼊れておく jobの死活監視はこうした
  15. MuuMuu Sites の 設計 29 まず思い出してほしい - サイト公開フロー サイト公開に⾄るまで、このフロー を何回も繰り返し動かしている

    たとえば DNS設定とVirtualHostの設定 → 処理終了 → 再度動かす → http疎通チェック → NG → 処理終了 → 再度動かす → http疎通チェック → NG → 処理終了 → 再度動かす → http疎通チェック → OK → 証明書発⾏へ進む
  16. ⼯夫した点 30 • サイト公開フローは5分に1回のバッチ処理で実⾏している • しかしそれだと無駄が多い側⾯がある ◦ 例)サーバ証明書の発⾏リクエストが実⾏ → 1分後にhttps疎通できるようになった

    → でも、https疎通チェックと次のアクションの実⾏は4分後... この4分間無駄に待たされるのはどうなの? サイト公開フローをいい感じに連投したい - 課題
  17. ⼯夫した点 36 Transactionとロック読み取りがないと、こんなケースがありうる レースコンディション - こう対応した プロセスA (バッチ) プロセスB (XHR)

    muu_sites_publish_processes レコードを取得 muu_sites_publish_processes レコードを取得 is_locked == 0 だから ロックかかってないと判断し処理継続 is_locked == 0 だから ロックかかってないと判断し処理継続 is_locked = 1 として更新(=ロックする) メイン処理を実⾏ is_locked = 1 として更新(=ロックする) メイン処理を実⾏してしまう
  18. ⼯夫した点 37 Transactionとロック読み取りがあると安⼼ レースコンディション - こう対応した プロセスA (バッチ) プロセスB (XHR)

    トランザクション開始 トランザクション開始 muu_sites_publish_processes レコードを取得 ([DB]ロック読み取り) is_locked == 0 だから [APP]ロックかかってないと判断し処理継続 is_locked = 1 として更新(=[APP]ロックする) トランザクション終了 メインの処理を実⾏ muu_sites_publish_processes レコードを取得 is_locked == 1 なので[APP]ロックありと判断 トランザクション終了 [APP]ロックありなので、メイン処理はスキップ Aのトランザクション内で [DB]レコードロックがかけられているので、 Aのトランザクションが終了するまで 取得できない