Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AWS公式のIaC自動レビューツール使ってみた
Search
KiyamaMizuki
November 05, 2025
Programming
0
20
AWS公式のIaC自動レビューツール使ってみた
KiyamaMizuki
November 05, 2025
Tweet
Share
More Decks by KiyamaMizuki
See All by KiyamaMizuki
沖縄出身の新卒が振り返るシナマケでの社会人生活
kiyamamizuki
0
160
AWS使いすぎ注意! コスト管理とSlackアラート構築術
kiyamamizuki
0
590
Other Decks in Programming
See All in Programming
Webサーバーサイド言語としてのRustについて
kouyuume
1
5.1k
pnpm に provenance のダウングレード を検出する PR を出してみた
ryo_manba
1
180
Blazing Fast UI Development with Compose Hot Reload (droidcon London 2025)
zsmb
0
450
釣り地図SNSにおける有料機能の実装
nokonoko1203
0
200
スキーマ駆動で、Zod OpenAPI Honoによる、API開発するために、Hono Takibiというライブラリを作っている
nakita628
0
340
Blazing Fast UI Development with Compose Hot Reload (Bangladesh KUG, October 2025)
zsmb
2
450
自動テストのアーキテクチャとその理由ー大規模ゲーム開発の場合ー
segadevtech
0
320
AI 駆動開発におけるコミュニティと AWS CDK の価値
konokenj
5
320
Dive into Triton Internals
appleparan
0
420
MCPサーバー「モディフィウス」で変更容易性の向上をスケールする / modifius
minodriven
4
680
HTTPじゃ遅すぎる! SwitchBotを自作ハブで動かして学ぶBLE通信
occhi
0
190
CSC305 Lecture 11
javiergs
PRO
0
320
Featured
See All Featured
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.2k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
192
56k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
161
23k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
66k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
55
3k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
84
9.2k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
2.9k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.8k
Transcript
AWS公式のIaCレビューツールを使ってみた ~Well-Architected準拠を簡単チェック 木山瑞基 2025/11/6(木) 若手なんでも勉強会 #1 1
自己紹介 名前 木山瑞基 所属:シナジーマーケティング株式会社 業務:CRMシステムのインフラ運用を行ってい ます AWS / Mail server
趣味:ボルダリング、旅行、ジョジョ 2
AWSリソースのデプロイ何を使ってますか? コンソール 初めて触るサービスを試すとき便利 IaCツール 複数環境の構築 バージョン管理可能 デプロイの高速化 メインではIaCを利用してデプロイしていますよね! 3
AWSリソースのデプロイ何を使ってますか? コンソール 初めて触るサービスを試すとき便利 IaCツール 複数環境の構築 バージョン管理可能 デプロイの高速化 メインではIaCを利用してデプロイしていますよね! →コード管理しているということは、AIレビューが使える! 4
現状: GitHub Copilotでセルフレビュー いい点 コード品質のチェック ハードコーディングの指摘 タイポの検出 使っていてこんな疑問が、 、 、
セキュリティのベストプラクティスに沿っている? 適切なリソースを活用してる? コスト最適化されている? → AWS特化のレビューツールが欲しい! 5
今回のテーマ Well-Architected IaC Analyzerとは AWS公式のIaCレビューツール 検証用構成を用いての動作検証 三層構造で検証 まとめ 6
Well-Architected IaC Analyzerとは 7
Well-Architected IaC Analyzerとは Well-Architected Frameworkに基づきIaCコードを評価するAWS公式のアプリケー ション 様々な形式に対応 Terraform, CloudFormation, AWS
CDKなどのIaC PNG,JPGのアーキテクチャ図 図表付きのPDFドキュメント [※ ] https://github.com/aws-samples/well-architected-iac-analyzer 8
Well-Architected Frameworkとは 信頼性、セキュリティ、コスト効率が高いシステムを構築・運用するためのベス トプラクティス 『運用の優秀性』 、 『セキュリティ』 、 『信頼性』 、
『パフォーマンス効率』 、 『コスト 最適化』 、 『継続可能性』の6つの柱で構成 [※ ] https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/welcome.html 9
Well-Architected IaC Analyzer構成図 [※ ] https://github.com/aws-samples/well-architected-iac-analyzer 10
デプロイ方法 オプション 1: CloudFormation デプロイメントスタックの使用(推奨) 公開範囲とCognito認証のオンオフ、利用するモデルを選択するだけで簡単に デプロイ可能 オプション 2: デプロイメントスクリプトの使用
オプション 3: 手動デプロイメント 11
IaCアップロード画面 12
結果画面 13
結果画面 チャット機能 14
検証用構成を用いての動作検証 15
検証対象 16
検証対象に意図的に仕込んだ問題 17
検証結果 307項目中205件の問題を検出 意図して仕組んだ問題は全て検出されていた 勿論、意図していない問題も多数検出 プロダクトによっては適用する必要のない項目もあるため、精査が必要 Well-Architected Frameworkの項目を全て有効にすると分析に約45分ほどかかった 推奨事項でTerraformコードの例も提示してくれる 18
検証結果 推奨事項でTerraformコードの例も提示してくれる 利用するリソースは当たっているが、調べてみると追加でリソースの定義が 必要だった また、Terraformでパスワードを生成するコード例も提示してくれたため、参 考になった 19
コスト(東京リージョンの場合) スタンバイ時のコストがかかるサービスがある OpenSearch Serverless インデックス作成と検索・クエリに1OCU/hour(USD 0.334) 2OCU * 0.334$ *
24時間 = 16.032$/日 その他のサービス(Fargate,S3,ALB,,,) 1日で1$ ~ 2$ほど 重量課金制のサービス Amazon Bedrock Claude 3.5 Sonnet v2 ( Bedrock Edition)の場合 3~4回ほどの利用で11$ OCU (OpenSearch Compute Unit) = コンピューティングリソースのスペック単位 20
まとめ 21
まとめ Well-Architected IaC AnalyzerはIaCコードの品質向上に役立つツール CopilotとWell-Architected IaC Analyzerで役割や強みが異なる 日常使いはCopilot,定期的なレビューにはWell-Architected IaC Analyzer
読み物として活用することでWell-Architected Frameworkの理解も深まる!! 個人利用する際には料金に注意! 使う時だけデプロイするのがおすすめ 22