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20180110 AI&ロボット勉強会 Deeplearning4J と時系列データの異常検知...

kmotohas
January 10, 2018

20180110 AI&ロボット勉強会 Deeplearning4J と時系列データの異常検知について

20180110 AI&ロボット勉強会 Deeplearning4J と時系列データの異常検知について 25+5 min
社会性フィルタ通過分のみ公開。

kmotohas

January 10, 2018
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Transcript

  1. ▪ ディープラーニングは機械学習のあくまで一分野 しばしば機械学習は自然からヒントを得ている • 進化論 ◦ 遺伝、自然淘汰 • 物理学 ◦

    アニーリング • 群知能 ◦ 蟻コロニー • 免疫 ◦ クローン選択説 • 神経科学 ◦ ニューラルネットワーク 5 図出典: Deep Learning: A Practitioner’s Approach
  2. ▪ なぜいまディープラーニングか 計算機の発達、GPGPU (General Purpose Graphic Processing Unit) の台頭 扱えるデータ量の爆増

    学習のための様々な工夫の発明 (ReLU, Dropout, Batch Normalization, etc) ⇨ ディープラーニングの本領発揮、人間を超えるパフォーマンスも 6 ニューラルネットは パラメータが多く、表現力が高い 学習が遅い・難しい (過学習、勾配の消失)
  3. ▪ ニューラルネットの学習 * 入力 x と(正しい)出力 y の “マッピング” を学習

    ニューラルネットワーク = 関数近似器 7 図出典: https://www.slideshare.net/AkinoriAbe1/ss-69510936 出力の誤差 パラメータの変分
  4. ▪ ディープラーニングの得意分野 入力 ⇨ 出力 の マッピング は得意 • 物体認識(画像

    ⇨ 種類) • 音声認識(音 ⇨ 単語) • ゲーム(画面 ⇨ ボタン操作) • 次元圧縮(高次元 ⇨ 低次元) それ以外は実際そうでもない • 会話(フレーズ ⇨ 適切な「回答」って?) * 一問一答ならできる、チャットボット 8 ナチュラルな会話には感情のモデル化が必要でしょう https://musyoku.github.io/2016/03/16/deep-reinforcem ent-learning-with-double-q-learning/ http://tech-blog.abeja.asia/entry/object-detection-summar y 出典:いらすとや
  5. ▪ ディープラーニング開発フレームワーク Q: Tensorflow, Keras, Pytorch, Chainer, Caffe2, .. どれを使えばいいの?

    10 ニューラルネットの 構築・学習・利用 のためのモジュール群 出典: https://dev.classmethod.jp/machine-learning/introduction-keras-deeplearning/
  6. ▪ ディープラーニング開発フレームワーク 11 出典: https://dev.classmethod.jp/machine-learning/introduction-keras-deeplearning/ ニューラルネットの 構築・学習・利用 のためのモジュール群 Q: Tensorflow,

    Keras, Pytorch, Chainer, Caffe2, .. どれを使えばいいの? A: 好きなやつ (Python わかるなら個人的には Keras, Pytorch, Chainer)  cf) 比較表 https://docs.chainer.org/en/stable/comparison.html
  7. ▪ Open Neural Network Exchange ニューラルネットのモデルの統一フォーマット Microsoft と Facebook によるオープンソースプロジェクト

    「あるAIフレームワークで構築した学習モデルを異なる機械学習システムに簡単に切り 替えることを目的としている」http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1709/08/news051.html 12 相互 import /export
  8. ▪ Deeplearning4J (DL4J) Java/Scala で書ける商用ディープラーニング開発ソフトウェア群 cf) Reddit 「Amazon のシステムは 99%

    Java で動いている」   https://www.reddit.com/r/java/comments/7cyhjc/what_do_you_mainly_use_java_for/dptr5fg/ [[ DataVec (ETL), ND4J (線形代数), SKIL (デプロイ)]] Skymind社による商用サポートあり Apache Spark にネイティブに対応 ⇨ Hadoop クラスタを用いた並列化 14 プログラミング 人口ランキング (TIOBE)
  9. ▪ 時系列データの異常検知 【正常・異常のラベル付きデータの場合】  通常の分類問題に帰結 【ラベルなしデータの場合】  基本的にこちらが対象  方針:正常データを学習しておき、「正常」からの逸脱をみる  以降の説明で用いるニューラルネットワーク*:   LSTM (時系列データを扱うためにメモリセルを導入したモデル)

      + Variational Autoencoder(正常データの復元;できなければ異常) 16 図出典: https://qiita.com/kenmatsu4/items/68e48a00aaebf338bedc * 引用元: IBM - developerWorks 深層学習を利用して異常を検出するコグニティブ IoT ソリューションを開発する https://www.ibm.com/developerworks/jp/iot/library/iot-deep-learning-anomaly-detection-3/index.html
  10. ▪ LSTM (Long-Short Term Memory) ある時刻 t の入力だけでなく、時刻 t -

    1 の入力も考慮する どの時刻のデータを重視するかは入力・忘却・出力ゲートにより制御 17 図出典: https://www.slideshare.net/AndrePemmelaar/deep-lst-msandrnnsjulia 図出典: 深層学習 - 岡谷貴之
  11. ▪ Variational Auto Encoder 「入力 = 出力」になるようにエンコード・デコード処理を学習するモデル • 正常データを入力すれば正常データが復元される •

    異常データはうまく復元できない (Reconstruction Error 大) 18 図出典: https://www.slideshare.net/ssusere55c63/variational-autoencoder-64515581
  12. ▪ DL4J (Scala) を用いたニューラルネット実装 1. ニューラルネットの configuration オブジェクトを作成 + 学習におけるグローバルパラメータの設定

    19 引用元: IBM - developerWorks 深層学習を利用して異常を検出するコグニティブ IoT ソリューションを開発する https://www.ibm.com/developerworks/jp/iot/library/iot-deep-learning-anomaly-detection-3/index.html 2. まず、0層目に LSTM (designed by Alex Graves) を載せる
  13. ▪ DL4J (Scala) を用いたニューラルネット実装 20 引用元: IBM - developerWorks 深層学習を利用して異常を検出するコグニティブ

    IoT ソリューションを開発する https://www.ibm.com/developerworks/jp/iot/library/iot-deep-learning-anomaly-detection-3/index.html 3. LSTM 層の出力を入力とした Variational Autoencoder を載せる 4. 最後に、出力層を載せ、config を MultiLayerNetwork に食わせれば完了
  14. ▪ Apache Spark を用いた並列化 21 MultiLayerNetwork オブジェクトの代わりに、 分散学習のため、各ワーカーにおける訓練結果の平均を取る機構を加えて、 SparkDl4jMultiLayer に食わせればOK

    fit メソッドに訓練データセットを食わせて学習(ここでは1000回 iteration) 引用元: IBM - developerWorks 深層学習を利用して異常を検出するコグニティブ IoT ソリューションを開発する https://www.ibm.com/developerworks/jp/iot/library/iot-deep-learning-anomaly-detection-3/index.html
  15. ▪ IBM developerWorks 引用元の IBM developerWorks チュートリアルは非常に参考になる https://www.ibm.com/developerworks/jp/learn/analytics/ ベアリングの振動観測のための加速度計センサーを例に、 1.

    Node-RED を用いた擬似 IoT データ作成 2. Watson IoT Platform サービスを MQTT メッセージ・ブローカーとして利用 3. ニューラルネットワークの構築・訓練 4. センサーで受信したデータに対する応答確認 https://www.ibm.com/developerworks/jp/iot/library/iot-deep-learning-anomaly-detection-3/index.html IoT x Deep Learning システム開発の一連の流れを学べる ApacheSystemML, Tensorflow (TensorSpark) を用いた例もあり 22
  16. ▪ まとめ • 社会性フィルタにより削除 • ニューラルネットワークは入力と出力のマッピングを行う関数近似器 • Deeplearning4J (DL4J) は

    Java/Scala で書ける商用ディープラーニング 開発ソフトウェア群 ◦ Skymind 社による商用サポートあり ◦ 他フレームワークで構築したモデルをインポート可能 • DL4J + LSTM + Variational Autoencoder で時系列データの異常検知 ◦ Apache Spark とネイティブに連携して並列コンピューティング 23
  17. ▪ きっと参考になると思う文献 • 仕事ではじめる機械学習 ◦ 有賀康顕、中山心太、西林孝 ◦ 従来の機械学習を仕事に活用するためのノウハウ • Deep

    Learning: A Practitioner’s Approach ◦ Josh Patterson, Adam Gibson ◦ プログラミング実務家向けの深層学習 w/ DL4J 活用指南書 • 異常検知と変化検知 ◦ 井手剛、杉山将 ◦ 従来の機械学習を用いた異常・変化検知手法の解説本 • 深層学習を利用して異常を検出するコグニティブ IoT ソリューションを開発する ◦ Romeo Kienzler ◦ 深層学習を用いた IoT データ解析手法の解説 24